日々是マーケティング

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輸入大国の日本?

2011-01-16 21:35:04 | ビジネス
「輸入大国の日本」と言っても、決して農産物の話ではない。
実は、家電製品などが国内生産量よりも輸入量の方が多くなりつつあると言う。
先日、テレビ東京系の「ワールドビジネスサテライト」を、見ていたらそんなデータの話をしていた。

私は、このデータ部分しか見ていなかったので(眠たくて・・・途中記憶が無い・恥)その実体はよく理解していないのだが、この数字の中には日本企業が中国などアジアで生産したものも含まれているかもしれない。
その意味では「日本企業生産量が減った」のではなく、「日本国内生産量が減った」というコトになる。
言い換えれば、それだけ生産拠点を日本国内から海外へ移している、と言うコトになるし、日本企業の生産力や「モノづくり」に陰りが見えはじめたとは言えないだろう。

でも、気になるコトがある。
それは「携帯電話」などの市場で、どれだけ日本企業の製品が人気なのか?売れ筋なのか?と言う点だ。
i-Padに象徴されるように、携帯型情報端末の主流は日本製というよりも海外メーカーの方が人気があるのでは?と言う気がしている。
i-Padに限らず、サムソンなど韓国メーカーの携帯電話も、なかなかお洒落で機能的な機種を積極的に発売しているからだ。
今の若い者にとっては、メーカー名云々ではなく「仲間内で評判の良いモノ」などの方が、購買動機の中心となっているのでは?と言う気がする場面を、家電量販店などで見ることがある。
そんなコトを考えると、「日本の(電化製品)輸入大国」というのも、あながち当たっているのでは?と言う気がしてくるのだ。

昨年は「電子書籍元年」と言われたが、現実にはそのツールとなる「端末機」がまだまだ一般化してきているという実感が無い。
その背景にあるのは、「電子書籍」そのものがまだまだ少ない、と言うコトもある。
それだけではなく「電子書籍化すると、どんなメリットがあるのか?」というコトが具体的に伝えられていないような気がする。
イメージすらも浮かばない今の状況は、日本のメーカー各社が「これからどうしたら良いのか?」と、戸惑っているようにも思える。
日本のメーカー各社がそんな戸惑いをしている間に、ドンドン海外の企業は進んでいってしまっている・・・と言う気もしている。

「日本が、家電を含めた輸入大国」である、と言うトコロからもう一度、日本の企業は戦略を立て直す必要があるのでは?
そんなコトを考えさせられたのだった。