日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

住むことがステータスになる-まちづくり考-

2005-02-26 12:24:11 | マーケティング
「見られていますよ!男性諸氏」の内容は、興味のあるテーマだったのでしょうか?
多くの方が、アクセスしてくださったようです。ありがとうございます。
その中でトラックバックをしてくださった「音楽が奏でられるうちに」のhatenaさん、コメントを下さった「ジユウノツバサ」の佐々木さんは、「膝下ソックス」を買いに行かれたのでしょうか?
そして「スポーツと心のバリアー」にコメントを下さったsabuさん、とても心の伝わるコメントでした。
「もし、私のブログがアクセスしてくださった方々の、雑談のネタになっているとしたら・・・」と、考えると、とても楽しく続けられそうな気持ちになりました。
ありがとうございます。

朝日新聞のWEB版asahi.comに「街をブランディングする」 と言う記事があります。
「ブランディング」と言うのは「ブランド構築」ということで、一般企業では「無形の資産」とも言われています。
その「無形の財産」は、まちづくりにも必要なこと。というのが、今回の記事のように思います。
例えば、「大都会に比較的近い・交通の便利の良い、中核都市の生活速度でゆったりとした生活をする」と言う提案が、「まちのステータス」となるともいえます。

ここ10年ほどの間で、大学の経済・経営学部には「まちづくり学科」、「地域経済・経営学科」と呼ばれる学科を持つ大学が、増えています。
実際、多くの大学では学生達が、寂れた商店街の一角に「カフェ」を作って地産地消のメニューを提案したり、地場産業の振興を兼ねて「ショップ」を展開したりしているようです。

これまでの地方の都市計画の場合、「ミニ東京化」と目指していたようなところがありました。
それだけ「東京」が魅力的であった、と言うことだと思います。
情報量だけではなく、経済、消費物などの質・種類・量ともに桁外れに大きな市場を持っているのが、東京です。
しかし、インターネットなどの情報網の整備が進み、消費のスタイルが大きく変化、「人とのコミュニケーションに対する渇望」等もあり、団塊の世代の人たちは「帰郷・望郷指向」が強いと言われています。
かといって「スローライフの実現」と言って、これまでやったこともないような農作業は、無理な話でしょう。
とすれば「ウォーミングアップ」を兼ねて 「棚田トラスト」に参加するような提案も、地域によってはできるでしょう。
「自然の豊かさ」が、「住むステータス」となるわけです。
(実は、棚田で作られたおコメは、とても美味しいんですよ!ブランド米よりも、地元に近い棚田で作られたおコメのほうが、美味しいかったと言う経験があります)。

「東京」は確かに、便利で日本経済・政治などの中心です。
でも、日本全国「東京」になる必要はありません。
その地方の持っている「強み」を打ち出すことで、「まちの無形の資産」が「住む人のステータス」になっていくのではないでしょうか?