中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

「美術手帳10月号」~超絶技巧!

2012年09月18日 | 音楽&美術
 「美術手帳」今月号は「超絶技巧」が特集。とても面白いですよ!

 「超絶技巧の絵画史」には応挙、若沖、松園などがあげられていますが、もちろん他にも等伯から宗達から山ほどいますよね。日本人てほんっと!絵が上手い!これはもう世界中にいくら自慢してもしすぎることはないほどです。

 さて、この本には現代作家もたくさん取り上げられていてどれも興味深いのですが、わたしがとりわけ驚いたのは、アルトドルファーの「アレクサンドロス大王の戦い」--と見せかけた、鷲見麿さんの作品。

 まるでCGのような完璧な模写ーーと見せかけて、またまた少し違うのです。それは何百人もの登場人物の顔が、依頼主のドイツ人になっているのだそうです!残念ながら雑誌では画像が小さくて見えないので、本物を見てみたいです。

 しかしもしかしたらこの技術は、新しい肖像画依頼を激増させるかもしれませんね。フェルメールの「真珠の耳飾の少女」の顔だけ自分に、という注文です。

 大金持ちだったらダヴィッド「ナポレオンの戴冠式」の登場人物全部を自分の顔にするとか。ぶ~き~み。。。


☆☆10月の講演会
10・6(土)3時 ビブリオテック文明講座
⇒ http://www.superedition.co.jp/biblio/event/2012/post.html

☆☆11月の講演会
11・1(木)中日文化サロン(浜松)
⇒会員の方のみの参加です。


☆最新刊「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫)

怖い絵  死と乙女篇 (角川文庫)


☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房)
2刷になりました♪

名画と読むイエス・キリストの物語



☆「マリー・アントワネット 運命の24時間
    ~知られざるフランス革命ーヴァレンヌ逃亡」(朝日新聞出版社)
 新聞評⇒http://chroniclelibrary.blogspot.jp/2012/04/asahi-shohyo_5455.html
     
マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡

☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷中。
危険な世界史 運命の女篇

☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)3刷中。
危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)

☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~
5刷になりました♪
     怖い絵 泣く女篇

☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 3刷になりました♪
 中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇
(画像をクリックするとアマゾンへゆきます)
文春「本の話」から、「自著を語る」(「謎が解けたら、絵画は最高のエンターテインメントになる」)はこちら

http://www.bunshun.co.jp/jicho/1104nakano/index.htm

☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)2刷中。
印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)

☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 8刷中。

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
15刷中。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫 な 53-1)
「週刊朝日」書評⇒ http://book.asahi.com/reviews/column/2011100300004.html


☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷中。
 レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)

残酷な王と悲しみの王妃


☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」4刷中。

名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463) 


☆「怖い絵」16刷中。

怖い絵

☆「怖い絵2」、9刷中。

怖い絵2

☆「怖い絵3」 6刷中。

怖い絵3


☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
危険な世界史


「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社プラスアルファ文庫)

☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
 
 恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)

sai

 
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レーピン展、必見! | トップ | カリスマブロガー「青い手帳... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Repin night (mimi)
2012-09-18 18:59:39
日曜の夜、展示室内の講演良かったですね。臨場感ありとても贅沢なひとときでした。Bunkamuraのスタッフの方に思わず「素晴らしい企画をありがとう。」と、アンティミミ(ミミおばちゃま)は帰りがけに声をかけてしまいました(笑)聴講した方々も、美術を愛するマナーの良い人たち(女子率高かったですね)
でも、大切な作品を預かる美術館スタッフは椅子の出し入れにしても気を使うはず。。ありがとう。。
赤いお鼻のムソルグスキーにずっと見られている気がしてソワソワした夜でした~
返信する
Unknown (mimiさん(kyoko))
2012-09-19 08:13:43
 夜の美術館での講演は初めてでしたが、なかなかいい空間でしたね♪
 アンティミミというアニメのキャラクターがいるのかと思っていました~
返信する

コメントを投稿

音楽&美術」カテゴリの最新記事