中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

ナショナル・ギャラリー・ロンドン

2014年01月14日 | 音楽&美術
 先日久しぶりの友人に会い、ロンドン・ナショナル・ギャラリーのおみやげをいただきました。中に「アルノルフィニ夫妻の結婚」のマグネットも。

 これと同じのを以前、別の友人からももらったことがありました。拙著「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)で、一番印象的だったからとのこと。でもこのマグネットは冷蔵庫のドアには似合いません!?書棚に並べました。

 アルノルフィニ氏については以前書いた気もしますが、北欧の美術館のショップに小さなフィギャーがあり、購入しなかったのがいまだに残念。叫びのフィギャーよりインパクトがありました。

 ロンドンに話をもどしますと、ナショナルギャラリーより記憶に残るびっくりの思い出が。。。

 もう20年以上も昔なので、どこの通りだったかよく覚えていませんが、あまり観光客のいない車の往来も少ない場所でした。歩道を歩いていると、背後で車の急ブレーキの音。そして何と、タイヤがボンボンと前へ転がってゆくではありませんか。そしてその後をすごいスピードで追いかける黒人男性。

 あっという間にタイヤを取りもどし、やれやれという顔でもどってきて、わたしと目が合い笑ったので、「今度は日本車に買い換えたら?」というと「そうする!」とさらに大笑い。

 走行中にタイヤが外れるのを目の当たりにしたのは初めて。でも実はもっと驚いたのは、彼の走りっぷり。ものすごく早くて、もしかしたらボルトだったかも。。。なんてね。

 思えばあのころドイツでは、東独産の排気ガスを撒き散らす小型車も走り回るようになっていました。確か日本人も欲しがったけれど、日本の排気ガス規制に合わないので輸入禁止だったはず。

 きっとあと20年もたてば、車はみんな自動走行になっているかも。まだ空を飛行してはいないと思うけれども。。。
 
 
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マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡

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7 コメント

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Unknown (carpediem)
2014-01-14 19:55:02
「東独産の排気ガスを撒き散らす車」というのはトラバントのことでしょうか…?車体がダンボールで出来ていて、エンジンはバイクのエンジンで最高速度60kmしか出ない…私が行くところで今でもお目にかかれるのはハンガリーの田舎くらいでしょうか…ブダペストでは排気ガス規制で乗り入れ禁止となってます。でも、そんな貧しい時代の象徴のようなトラバントですが、ハンガリーの田舎にあるのは昔から所有しているものでしょうが、製造中止となった今、お金持ちのコレクションのひとつとなってるみたいで、現在はかなり高値で売買されてるそうです…昔は貧しさの象徴がお金持ちのステイタスシンボルになる…他にもこういうものって有りそうですよね…
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Unknown (pascin)
2014-01-16 14:21:04
 私も以前ロンドンのお土産にアルノルフィニ氏のポストカードをいただいて、暫し見入ったことを思い出しました。
この絵について先生のお話お聞きしたいです。。
 今年もお忙しい日程と想像しておりますが、
シバレル冬の日も、遅い春の時も、爽やかな夏の日も、虫の鳴く秋の夜長も、札幌でお会いできるときを心待ちにしています。。。。(きのうAMAZONで先生の動画を発見しました ^^)
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朝日カルチャー講演会 (うさこママ)
2014-01-19 00:54:09
今日の講演会も内容充実で惹き込まれ、あっという間の1時間半でした。講演の度に目からウロコの思いをしますが、今回もキリスト教における「清貧」は驚きでした。イタリアを旅すると、フランチェスコ会の僧をよく見かけますが、質素とは感じつつも、そうした意味があったとは…。リチャード3世の肖像画、ナショナル・ポートレート・ギャラリーで見た記憶があるのですが、「個人蔵」なんですね。
活字で読んだものを著者の方が直接に語るのを聴くと、強く印象が残り、再読すると一層深く刻み込まれるので、今回取り上げた絵の章を読み返す楽しみが増えました。また、こうした機会があることを願っています。
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Unknown (みなさま(kyoko))
2014-01-19 10:52:27
carpediemさん
 そう、それです!ダンボールの! 凄いなあと妙に感心した覚えがあります。それがハンガリーの田舎を今も走っているとは。。。全体にヨーロッパは物持ちがいいですよね。新しもの好きの日本人とはちょっと違うかも。

pascinさん
 NHK出版さんが「怖い絵で人間を読む」の広報の一つとして制作してくださったんです。最初に表紙がくるはずだったのに、いきなりわたしの顔から始まったので、ちと恥ずかしい。。。

うさこママさん
 去年は地方での講演ばかりだったので、東京では久しぶりでした。沖縄からいらしてくださった方もいて、嬉しかったです。
 美味しいお菓子をありがとうございました。お心遣いに感謝♪
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講演会 (美波)
2014-01-19 20:23:44
昨日は(も!)時間超過するほどの、楽しい講演、お疲れ様でした。
広い教室がぎっしりの盛況。
回を重ねるごとに、男性が増えていると感じました。
講演が始まる前に、さるところでバッタリで、御身体の具合は大丈夫なのか心配しつつの聴講でした。

先生は映画にもお詳しくていらっしゃいますが、最近話題の「鑑定人と顔のない依頼人」はごらんでしょうか?
あの最後がハッピーエンドか、バットエンドか、見方で意見の分かれるところですが、もしご覧ならご意見を
伺いたいと思います。

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Unknown (美波さん(kyoko))
2014-01-21 09:23:08
 毎回いらしてくださって嬉しいです♪20~70代の方々で、そのうち御夫婦での参加が8組ということでした。きっとお二人で美術館巡りをなさるのでしょうね♪
 「鑑定人と顔のない依頼人」はまだ見ていないのです。友人と行くはずでしたが、美術展をみてランチして映画。。。のはずが疲れて(というかおしゃべりに夢中になり)、映画はカットしてしまって。でも絶対見たいので時間をやりくりする予定。面白かったですか?
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Unknown (美波)
2014-01-21 19:55:14
「鑑定人と顔のない依頼人」 原田マハさんがこの映画についてお書きになったものを読み、素人の私が「おや!」と思うのと違い、専門家の中野先生はどうお感じになるかしら?と、ふと思ったものですから・・・・。
私は2回見ましたが、1回めと2回めでは、全然違う受け止め方でした。
{シャイン」のジェフリー・ラッシュ、いい感じに年をとったなぁって、思いました。
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