昨日の萩尾望都さんとの対談中、カトリックは離婚を認めないというお話をしました。時間が足りず、詳しくは話せませんでしたが、実は今この問題はヴァチカンを揺るがしています。
カトリック保守派は結婚を神との神聖なる契約として離婚不可。行政手続きによって離婚再婚した信徒は「罪人(つみびと)」とされて、聖体拝領を受けられないことになっています。
これに対し改革派は、離婚した信徒に温情を与えるべきではないかと言うのです。つまりは離婚容認。現教皇フランシスコもその考えのようです。
20年ほど前にハンガリーへ行ったとき、案内してくれたハンガリー人に離婚について尋ねたことがあります。「離婚はすごく多いですよ」と、その時でさえすでにそう言っていました。要するにカトリック信者であることはやめていないけれど、法律上では離婚再婚しているということです。「教会は見て見ぬふり」とも言っていました。
現状に合わなくなっていたのかもしれませんね。フランシスコ教皇が改革しようとするのもわかります。その一方、保守派が「一つ譲ればドミノ現象」と危機感を露わにするのも理解できなくはない。
思い出すのはプッチーニ。彼は人妻と駆け落ちしたのですが、彼女の夫がカトリック信者として絶対に離婚に同意しなかったため、彼が亡くなるまでふたりは再婚できませんでした。もし夫が長生きしていたら、彼女はプッチーニの妻にはなれなかったわけです。
☆☆☆今後の講演予定
・12月4日(金)16:30~18:00
都留文科大学比較文化学会講演会『絵画から読み取る当時の生活』
会場:都留文科大学2号館2102教室 入場無料・予約不要
http://www.tsuru.ac.jp/event/20151117hibun/index.html
・2016年1月16日(土)2時~4時。NHK文化センター青山教室
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1096707.html
・2016年2月14日(日)2時~3時半。静岡県立美術館「風景画展」
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/exhibition/kikaku/2015/05.php
☆最新刊「残酷な王と悲しみの王妃 2」(集英社)
☆『「絶筆」で人間を読む - 画家は最後に何を描いたか』(NHK出版新書)
3刷になりました♪
☆「中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇」(文藝春秋)2刷になりました♪
「青い日記帳」さんが紹介してくださいました。素敵な紹介で嬉しいです♪
→http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4050
☆文藝春秋WEBサイトでは、短いですけどわたしのインタビュー記事も載りました。お読みくださいね!→http://hon.bunshun.jp/articles/-/3935
☆「名画の謎 ギリシャ神話篇」(文春文庫)
☆「愛と裏切りの作曲家たち 」(光文社知恵の森文庫)
☆「マンガ西洋美術史03」(美術出版)
☆「マンガ西洋美術史02」(美術出版社)
☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川文庫)
☆「マンガ西洋美術史01」監修(美術出版社)
☆「ヴァレンヌ逃亡」(文春文庫)
☆「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」(光文社新書)2刷になりました♪
☆「印象派のすべて」(宝島社別冊ムック)
☆「名画に見る 男のファッション」(角川書店)
☆「橋をめぐる物語」(河出書房)
☆「中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇」(文藝春秋) 3刷になりました♪
☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)4刷になりました♪
☆「怖い絵」(角川文庫) 単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。6刷になりました♪
☆「はじめてのルーヴル」(集英社)2刷になりました♪
☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋) 5刷になりました♪
☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫) 5刷になりました♪
☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房) 3刷になりました♪
☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷中。
☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)6刷になりました♪
☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~ 11刷になりました
☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 6刷になりました♪
☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)5刷になりました♪
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 12刷になりました♪
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」 6刷になりました♪
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書) 19刷になりました♪
☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫) 2刷になりました♪
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
☆以下の単行本は絶版としました。文庫本をお求めくださいまし~
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
カトリック保守派は結婚を神との神聖なる契約として離婚不可。行政手続きによって離婚再婚した信徒は「罪人(つみびと)」とされて、聖体拝領を受けられないことになっています。
これに対し改革派は、離婚した信徒に温情を与えるべきではないかと言うのです。つまりは離婚容認。現教皇フランシスコもその考えのようです。
20年ほど前にハンガリーへ行ったとき、案内してくれたハンガリー人に離婚について尋ねたことがあります。「離婚はすごく多いですよ」と、その時でさえすでにそう言っていました。要するにカトリック信者であることはやめていないけれど、法律上では離婚再婚しているということです。「教会は見て見ぬふり」とも言っていました。
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思い出すのはプッチーニ。彼は人妻と駆け落ちしたのですが、彼女の夫がカトリック信者として絶対に離婚に同意しなかったため、彼が亡くなるまでふたりは再婚できませんでした。もし夫が長生きしていたら、彼女はプッチーニの妻にはなれなかったわけです。
☆☆☆今後の講演予定
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・2016年1月16日(土)2時~4時。NHK文化センター青山教室
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・2016年2月14日(日)2時~3時半。静岡県立美術館「風景画展」
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☆「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」(光文社新書)2刷になりました♪
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☆「中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇」(文藝春秋) 3刷になりました♪
☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)4刷になりました♪
☆「怖い絵」(角川文庫) 単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。6刷になりました♪
☆「はじめてのルーヴル」(集英社)2刷になりました♪
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☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫) 5刷になりました♪
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☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷中。
☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)6刷になりました♪
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☆以下の単行本は絶版としました。文庫本をお求めくださいまし~
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
それにしても離婚には実質上こんなに寛容(?)になっているのに、堕胎にはひどくうるさいままですよね。レイプされて妊娠した10代前半の少女にさえ堕胎を許さなかったりして。。。(弩!)
さて、12月8日に聖門がまたまた開きましたね!「25年ごとだったんでは?」と今年の夏頃聞いた時はみんなでビックリしましたが、ローマ人は「信者のお布施を集めたいからでしょ」なんて言ってます…(苦笑)
20年近く結婚していて、子供が3人もいる人たちが、今さら無効もないもんだと思いますが、挙式時に、有効な同意がなかったなど、婚姻の必要条件のどれかが欠けていれば、そもそも結婚が成立していなかったことになるのだとか。
フランシスコ教皇による今回の改革案には、この婚姻無効手続の簡略化とスピードアップも含まれていると聞きました。実際にどの程度の割合で無効と認められるのかわかりませんが、何にでも抜け道はあるものですね。
萩尾先生のあのつぶやき。。。ほんとびっくりでしたね(笑)。
講堂が寒かったので、ホカロンを付けていたんですけど、またちょっと風邪がぶり返してしまいました(涙)
来年には新怖い絵も出されるそうで楽しみです。
来日しているマリア・ルイサ・デ・パルマの肖像画を見ましたが、ゴヤのそれと見比べると年月の非情さ生涯を表しているようで凄いな と思いました。
彼女は多産。
昨日の「王妃は先ず男子を産まなければ・・」の件
萩尾先生の呟きに驚愕(笑)
カトリックとプロテスタントの違い。お料理は面白い!萩尾先生もこのエピソードを是非使っていただきたいですね。素晴らしい対談だったと思います。
女子美の関係者の皆様、一般の受け入れをありがとうございました。
体調はいかがでしょうか。
どうぞお大事に