朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン」第49回目の今日は、「伝道師、ふとひらめく」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2007/02/post_1a77.html
プロテスタントの一派バプティスト伝道師のアイディアから、大旅行会社創立までの話しを書きました。
このころの庶民は、自分の国、というより自分の村さえほとんど出ることなく一生を終えていた。各国を見てまわり、教育の最後の仕上げをするのは大貴族の「グランドツアー」として知られ、スウェーデンの貴公子フェルゼンも、そのような旅の最中パリへ寄り、マリー・アントッワネットと運命的な出会いをするのである。
一般大衆が、たとえ安いパックツアーででも外国へ行けるようになるのは、間違いなく国力がついた証拠といえよう。産業革命期のイギリスがまず真っ先にその恩恵を受けたのは当然である。
現代でも同じことで、日本の農協ツアーが笑い話の種にされてからもうずいぶんたつ。その前はアメリカ人おのぼりさんが、ヨーロッパで顰蹙を買っていた。南国ではドイツ人の集団が目立った。今はどこへ行っても中国や韓国のツアー客ばかりだ。オイルマネーでアラブ系の富豪がヨーロッパの古城を買う話しもよく聞くけれど、これはツアーとは関係なし。
わたしもロシアツアーの講師として同行の仕事をしたことがある。初めてのロシアは魅力的だった。トレチャコフ美術館、エルミタージュ美術館は溜め息もの。それと「イワン・スサーニン」という日本では未公演のオペラが見られたのも収穫だった。帰国翌日が、あの9.11事件だったのも強烈な思い出だ。
☆角川文庫「マリー・アントワネット」の帯が変わりました!!
池田理代子さん描くアントワネットのかわゆいイラスト、そして彼女のコメントーー「高校2年の夏この本に出会う。「ベルサイユのばら」はここから始まった」ーーが付いています♪
☆表紙をクリックするとアマゾンへ飛べます。
http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2007/01/post_e1ac.html#more
☆新著「怖い絵」(朝日出版社)
☆☆アマゾンの読者評で、この本のグリューネヴァルトの章を読んで「泣いてしまいました」というのがありました。著者としては嬉しいことです♪
①ドガ「エトワール、または舞台の踊り子」
②ティントレット「受胎告知」
③ムンク「思春期」
④クノップフ「見捨てられた街」
⑤ブロンツィーノ「愛の寓意」
⑥ブリューゲル「絞首台の上のかささぎ」
⑦ルドン「キュクロプス」
⑧ボッティチェリ「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」
⑨ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」
⑩アルテミジア・ジェンティレスキ「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」
⑪ホルバイン「ヘンリー8世像」
⑫ベーコン「ベラスケス<教皇インノケンティウス10世像>による習作」
⑬ホガース「グラハム家の子どもたち」
⑭ダヴィッド「マリー・アントワネット最後の肖像」
⑮グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」
⑯ジョルジョーネ「老婆の肖像」
⑰レーピン「イワン雷帝とその息子」
⑱コレッジョ「ガニュメデスの誘拐」
⑲ジェリコー「メデュース号の筏」
⑳ラ・トゥール「いかさま師」
プロテスタントの一派バプティスト伝道師のアイディアから、大旅行会社創立までの話しを書きました。
このころの庶民は、自分の国、というより自分の村さえほとんど出ることなく一生を終えていた。各国を見てまわり、教育の最後の仕上げをするのは大貴族の「グランドツアー」として知られ、スウェーデンの貴公子フェルゼンも、そのような旅の最中パリへ寄り、マリー・アントッワネットと運命的な出会いをするのである。
一般大衆が、たとえ安いパックツアーででも外国へ行けるようになるのは、間違いなく国力がついた証拠といえよう。産業革命期のイギリスがまず真っ先にその恩恵を受けたのは当然である。
現代でも同じことで、日本の農協ツアーが笑い話の種にされてからもうずいぶんたつ。その前はアメリカ人おのぼりさんが、ヨーロッパで顰蹙を買っていた。南国ではドイツ人の集団が目立った。今はどこへ行っても中国や韓国のツアー客ばかりだ。オイルマネーでアラブ系の富豪がヨーロッパの古城を買う話しもよく聞くけれど、これはツアーとは関係なし。
わたしもロシアツアーの講師として同行の仕事をしたことがある。初めてのロシアは魅力的だった。トレチャコフ美術館、エルミタージュ美術館は溜め息もの。それと「イワン・スサーニン」という日本では未公演のオペラが見られたのも収穫だった。帰国翌日が、あの9.11事件だったのも強烈な思い出だ。
☆角川文庫「マリー・アントワネット」の帯が変わりました!!
池田理代子さん描くアントワネットのかわゆいイラスト、そして彼女のコメントーー「高校2年の夏この本に出会う。「ベルサイユのばら」はここから始まった」ーーが付いています♪
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☆☆アマゾンの読者評で、この本のグリューネヴァルトの章を読んで「泣いてしまいました」というのがありました。著者としては嬉しいことです♪
①ドガ「エトワール、または舞台の踊り子」
②ティントレット「受胎告知」
③ムンク「思春期」
④クノップフ「見捨てられた街」
⑤ブロンツィーノ「愛の寓意」
⑥ブリューゲル「絞首台の上のかささぎ」
⑦ルドン「キュクロプス」
⑧ボッティチェリ「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」
⑨ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」
⑩アルテミジア・ジェンティレスキ「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」
⑪ホルバイン「ヘンリー8世像」
⑫ベーコン「ベラスケス<教皇インノケンティウス10世像>による習作」
⑬ホガース「グラハム家の子どもたち」
⑭ダヴィッド「マリー・アントワネット最後の肖像」
⑮グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」
⑯ジョルジョーネ「老婆の肖像」
⑰レーピン「イワン雷帝とその息子」
⑱コレッジョ「ガニュメデスの誘拐」
⑲ジェリコー「メデュース号の筏」
⑳ラ・トゥール「いかさま師」
「感覚を鋭敏にする」--まさに旅にはそういう効用がありますね!
ちなみに私にとっての海外旅行は、感覚を鋭敏にするためのものって感じなんですよね。普段使わない脳を使うためっていうか。。
過分のお褒めの言葉も嬉しいことでした。またお立ち寄りくださいねー!
文章を縦横無尽に操られ、読者を魅了し読ませるっていう
テクニック、凄いですね。私のような才覚のない無い
者には羨ましい限りです。
楽しく読ませていただきました。
また覗います^^
貴族の旅行は、個人の遊学旅行ですよね。庶民は、集団で、物見遊山。それでも、外に出かけるだけで、人生を見る目が変わります。日本人は、伊勢参りとか、膝栗毛とか、動き回りました。でも、一生故郷で生涯を閉じる人も多かったようです。
「大菩薩峠」、「東海道膝栗毛」など、あ、芭蕉の「奥の細道」も、ほとんど徒歩で歩いたんでした。
「世界史レッスン」もちょうど1年たちました。早いものです。書籍化となると、絵やイラストなどたくさん入れて・・・考えてみますね!
『世界史レッスン』も本になりますか?