不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

「怖い絵展」ができるまでの本当にあった怖い話

2017年08月01日 | 音楽&美術
 いま書店に出ている「芸術新潮」8月号の120Pから6ページ分の特集記事が、

 「怖い絵展ができるまでの本当にあった怖い話」

 この展覧会を企画してくださった新聞社の藤本氏、神戸の兵庫県立美術館学芸員の岡本氏、そしてわたし、この3人の話をアートテラーのトニーさんが、とっても面白くまとめてくださいました。

 ジェーン・グレイがなかなか借りられず、わたしの「借りられなかったら怖い絵展はやめる」という脅し?に、もしだめなら霧のロンドンに失踪しようと考えた藤本氏が、やっとこさっとこ契約書を交わして喜びを分かち合おうとわたしに電話すると「そうですか」と人の対応!をされたエピソードとか、

 はじめのうち19世紀の作品しか借りられなかったため、「19世紀におけるさまざまな恐怖の表現」というサブタイトルを入れようかと逃げ道をさぐった岡本氏のエピソードなど、

 意外と展覧会開催の裏話を知らない人は多いと思うので、こんなにも涙が詰まっているのかときっと別の意味で感動してもらえるかも。ぜひお読みくださいね~

 実はこの雑誌のインタビューが終わったあともエピソードは続いているんですよ。

 デトロイト美術館の「夢魔」が借りられず、岡本氏は私費でせめてもと夢魔の版画入り古書を購入してくださったり、そのご利益か、開幕直前にバッサー大学美術館の縦長ヴァージョン「夢魔」がひょんなことから借りられて実にメデタイことだったり、

 ロンドンからアムステルダムへのトラック輸送中、渋滞に巻き込まれて日本到着が2日も遅れたり、

 おかげで展示作業が過酷をきわめ、その前からストレスで5キロも太っていた岡本氏が足のマメを踏みつぶして血だらけになったり……。

 いやあ、美術展ってホント大変ですわん。


☆☆今後の講演会

・8月20日(日)『怖い絵展』記念講演 2時~3時半 兵庫県立美術館(神戸)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/bi01/fear.html

・9月2日(土)2時~3時半 名古屋朝日カルチャー
https://www.asahiculture.jp/nagoya/course/d66bb823-9f64-ab40-b83a-58facf007ba0

・11月3日(金)『怖い絵展』夜間鑑賞会 満席になりました。


☆☆月刊「文藝春秋」連載「中野京子の名画が語る西洋史」のオンライン化 全文、無料で読めます🎵
・最新~ドラロ―シュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
http://bunshun.jp/articles/-/3445

☆最新刊『怖い絵のひみつ』(KADOKAWA) 2刷になりました🎵
name="amazletlink" target="_blank"> alt="怖い絵のひみつ。 「怖い絵」スペシャルブック" style="border: none;" />


☆『中野京子と読み解く運命の絵」(文藝春秋) 2刷になりました🎵
name="amazletlink" target="_blank"> alt="中野京子と読み解く 運命の絵" style="border: none;" />

☆「新 怖い絵」(角川書店) 7刷になりました🎵
target="_blank">

☆「名画と読むイエス・キリストの物語」(文春文庫)

時代小説作家の千野隆司氏がHPで紹介してくださいました♪

http://blog.livedoor.jp/chino17jidai/archives/52067341.html#comments

☆「美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯」(NHK新書)
美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯 (NHK出版新書 497)


☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文春文庫)

名画の謎 旧約・新約聖書篇 (文春文庫 な)
  『弐代目 青い日記帳』さんがさっそく紹介してくださいました♪ 3月6日のページです。
http://bluediary2.jugem.jp/


☆「残酷な王と悲しみの王妃 2」(集英社)

残酷な王と悲しみの王妃2
担当者さんが紹介してくれました♪


http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/151023_book01.html


☆『「絶筆」で人間を読む - 画家は最後に何を描いたか』(NHK出版新書)
 3刷になりました♪

「絶筆」で人間を読む―画家は最後に何を描いたか (NHK出版新書 469)

☆「中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇」(文藝春秋)2刷になりました🎵
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163903089/hanatumuhiton-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇
「青い日記帳」さんが紹介してくださいました。素敵な紹介で嬉しいです♪
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4050

☆文藝春秋WEBサイトでは、短いですけどわたしのインタビュー記事も載りました。お読みくださいね!→http://hon.bunshun.jp/articles/-/3935


☆「名画の謎 ギリシャ神話篇」(文春文庫) 2刷になりました🎵

名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)


☆「愛と裏切りの作曲家たち 」(光文社知恵の森文庫)

愛と裏切りの作曲家たち


☆「マンガ西洋美術史03」(美術出版)

マンガ西洋美術史03 「市民社会」を描いた画家」 ブリューゲル、フェルメール、ホガース、ミレー、ゴッホ



☆「マンガ西洋美術史02」(美術出版社)
マンガ西洋美術史02「宗教・神話」を描いた画家  ボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルーベンス


☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川文庫)

危険な世界史 運命の女篇 (角川文庫)

☆「マンガ西洋美術史01」監修(美術出版社)
マンガ西洋美術史01 「宮廷」を描いた画家 ベラスケス、ヴァン・ダイク、ゴヤ、ダヴィッド、ヴィジェ=ルブラン


☆「ヴァレンヌ逃亡」(文春文庫)
ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫 な 58-2)


☆「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」(光文社新書)3刷になりました♪

名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)   

☆「印象派のすべて」(宝島社別冊ムック)
印象派のすべて (別冊宝島 2200)

☆「名画に見る 男のファッション」(角川書店)
名画に見る男のファッション (単行本)

☆「橋をめぐる物語」(河出書房)
中野京子が語る 橋をめぐる物語

☆「中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇」(文藝春秋) 3刷になりました♪
中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇

☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)4刷になりました♪
残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

☆「怖い絵」(角川文庫) 単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。8刷になりました🎵 怖い絵  (角川文庫)

☆「はじめてのルーヴル」(集英社)2刷になりました🎵 はじめてのルーヴル (集英社文芸単行本)

☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋) 5刷になりました🎵
中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇

☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫) 7刷になりました🎵 怖い絵  死と乙女篇 (角川文庫)

☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房) 3刷になりました🎵
名画と読むイエス・キリストの物語

☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷になりました🎵
危険な世界史 運命の女篇

☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)6刷になりました🎵
危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)

☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~ 12刷になりました🎵
怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)

☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 7刷になりました🎵
中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇


☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)6刷になりました♪
印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)

☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 14刷になりました♪
「怖い絵」で人間を読む 生活人新書


☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」 7刷になりました♪
名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書) 20刷になりました🎵 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)

☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)

☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫) 3刷になりました🎵 おとなのための「オペラ」入門 (講談社+α文庫)

☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)

^^^^^^^^^^^^^^^^
☆以下の単行本は絶版としました。文庫本をお求めくださいまし~

☆「怖い絵」16刷中。怖い絵

☆「怖い絵2」、9刷中。 怖い絵2

☆「怖い絵3」 6刷中。 怖い絵3







 
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「怖い絵展」開幕と「世界一... | トップ | 「怖い絵展」の吉田羊さん音... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (豆吉)
2017-08-04 08:48:51
いやー、ゾッとしました。
日々、締切に追われている編集の仕事にあい通じるものがあり…。
そしてその何百倍ものプレッシャーだったのだろうと思うと…。
怖い❗
展覧会、9月に行く予定です。
皆さんのご苦労をあたまの隅に置いて、じっくり鑑賞させていただきます。
返信する
Unknown (豆吉さん(kyoko)
2017-08-05 11:06:03
 編集者さん、とりわけ週刊誌などだと、原稿が遅れると地獄もかくやというほどだと聞いています。豆吉さんも胃腸には気をつけてくださいね!
 9月の鑑賞、どうぞ愉しんでいただけますように。
返信する
Unknown (mimi)
2017-08-08 21:05:22
展覧会開催の裏話 とても興味深いです。より楽しめます。今度詳しく講演会でも聴かせていただきたい。先日「グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状」をDVDで観ました。
ウィーン美術史美術館改装の舞台裏を描いたドキュメンタリー
「マリア・テレジアと4人の息子」を前にスタッフが「皇帝の芸術」という展覧会はよくやる。グッテンハイム美術館では成功しなかったそうだけど 日本では大成功だった…と語る場面
あっ あのときの?と2009年あたりの新美での展覧会が思い出されました。
ビジネスとしての展覧会を知る良い機会となりました。
返信する
Unknown (ミミさん(kyoko))
2017-08-09 07:32:38
 そうなんです! あれは私が初めて関わった「THE ハプスブルク展」のことです。見ていて、おお、と思いました。たまたまこの映画公開時のポスターにコメントを頼まれたので、そのことにも触れたんですよ~♪
返信する

コメントを投稿

音楽&美術」カテゴリの最新記事