中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

スペイン・ブルボン家宮廷画家ゴヤ

2011年11月01日 | 音楽&美術
 いよいよゴヤ展が開催されましたね!
 THEハプスブルク展の打ち上げで読売の方から3年後はゴヤです、とお聞きしていたので、とても楽しみにしていました。

 ゴヤは長生きし、しかもピカソと同じできわめてエネルギッシュでしたから、作品数も膨大です。初期のロココ風あり、王侯貴族の肖像画あり(同じ人物が、美化した場合とそうでない場合で別人のように描いてあります)、戦争や幻想の版画あり、「黒い絵」の怒りと絶望あり。。。

 画家自身の掴みがたい人物像を反映し、絵も多彩な魅力にあふれています。
 ぜひその一端に触れてくださいね!

 さて、本展の関連イベントとして、出版社と書店のタイアップ企画も今月から催されます。「中野京子が読み解く ゴヤ関連書フェア」です。主に東京を中心とした250店舗でおこなわれますので、書店を覗いてくださいませ。⇒ http://www.goya2011.com/news_topics/page/396.html
  
 今日はもうひとつお知らせ。

 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン」が、いつの間にかまた90話たまりましたので、「危険な世界史」第二弾として今日発売です♪
 表紙はご存知、絶世の美妃エリザベート。この肖像画をフランツ・ヨーゼフは執務室に飾っていました。愛されない夫の悲しみが伝わってくるような。。。


☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店)
危険な世界史 運命の女篇

☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)
危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)

☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~
3刷になりました♪
     怖い絵 泣く女篇


☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 2刷になりました♪

 中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇
(画像をクリックするとアマゾンへゆきます)
文春「本の話」から、「自著を語る」(「謎が解けたら、絵画は最高のエンターテインメントになる」)はこちら

http://www.bunshun.co.jp/jicho/1104nakano/index.htm

☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)2刷中。
印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)


☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫 な 53-1)
「週刊朝日」書評⇒ http://book.asahi.com/reviews/column/2011100300004.html


☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷中。
 レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)

残酷な王と悲しみの王妃

 
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 7刷中。

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
14刷中。NHKBSに出演番組がユーチュブで見られます♪⇒ http://www.youtube.com/watch?v=SX6wndSD6fA

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)


☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」3刷中。

名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463) 


☆「怖い絵」16刷中。

怖い絵

☆「怖い絵2」、9刷中。

怖い絵2

☆「怖い絵3」 6刷中。

怖い絵3


☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
危険な世界史


「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社プラスアルファ文庫)

☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
 
 恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)

sai
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10 コメント

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Unknown (tokumei)
2011-11-01 15:40:52
中野先生、初めて投稿させていただきます。中野先生に講演をお願いしたい場合、どのような手続きを取ればよいかご教示いただけますでしょうか?企業の社員研修を担当しており、先生の著書等拝見し、大変興味深い内容と思い、お聞きする次第です。よろしくお願いいたします。
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楽しみです♪ (Kou)
2011-11-01 22:46:33
THEハプスブルク展は、大変楽しませていただいたので、今回のゴヤ展をとても楽しみです!

時間を作ってじっくり鑑賞したいと思います。

エリザベートの肖像画、とても感慨深くてステキです。
彼女の存在を知ったことで、今の私に変わることができました。ダメだった私を変えてくれた特別な存在です。

私自身がどう考えて、生きていくべきか教えられました。彼女のように自分の心に正直で、優しい自由な人でありたいです。

将来エリザベートを始め、多くの偉人の方々を守れることができるようになりたいです。
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ゴヤ (mimi)
2011-11-01 23:27:39
ハプスブルグ展からもう三年ですか!いよいよゴヤですね。肖像画をみるとあの映画を思い出します。。(ゴヤ役の難しい名前の役者さん、似てます・・)恐ろしい歴史や宮廷画家としてのゴヤを映画や先生の本を通じてより深く鑑賞できるでしょう。。知るを楽しんでます。感謝!
ところで、今度の三銃士とインモータルズ。
アクション重視の派手な映画なのかな?
ゴーストライターは観てみたい。。
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訂正 (mimi)
2011-11-02 00:18:07
肖像画→自画像でございます。
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Unknown (ナックル・ボーラー)
2011-11-02 15:23:01
『ゴヤ展』、行く一手です!!
「ボルドーのミルク売りの娘」は、
来てないと思いますが…。
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Unknown (みなさま(kyoko))
2011-11-04 21:47:00
tokumeiさん
 拙著の出版社さんへご連絡くださいませ。

Kouさん
 エリザベート・ファンなのですね♪
 彼女の展覧会もあるといいですよね~

mimiさん
 新しい三銃士にはびっくりですね。予告編を見ましたが、もうほとんどSFというか何というか。。。 

ナックル・ボーラーさん
 ミルク売りや黒い絵は来日してないんですよ~ちと残念。
返信する
『危険な世界史』第二弾 (ひでかず)
2011-11-04 22:04:33
拝読しました.多彩な話題と絶妙の語り口とを堪能し,幸福な時間をすごすことができました.ところで,些細なあげつらいで恐縮なんですが,気になった点があるので,失礼をかえりみず,カキコミさせていただきます.
「写真一枚を頼りに」の項の冒頭(p. 116)に「ニュージーランドの名づけ親は、 トーマス・クック」とあるのは「ジェイムズ・クック」のマチガイかと,おもわれます.
「和製ホラーの原点」で「三代目菊五郎も、 水もしたたる美男子だったそうで、 ふだんからナルシスのように自己陶酔していたとか」(p. 170)というのはたしかにそのとおりなんですけど,この文脈だと菊五郎が伊右衛門を初演したように受けとられてしまうのではないでしょうか.
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Unknown (ひでかずさん(kyoko))
2011-11-05 13:40:24
 うわ~ん、トーマス・クックは同じ世界史レッスンでクック社のことを書いたため、つい引きずられてしまったようです。校正部の方もきっとそうなんですねえ。。。無念。再版のときに必ず直します。
 菊五郎のは、自分がわかっているため、文章表現がちと不親切でした。団十郎の名前も出せばよかった。御指摘ありがとうございました!
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この人たち、極端すぎて困る!!! (サラ)
2011-11-07 21:29:20
帯の言葉に大うけしました!
私は大抵amazonでの購入なので帯は家に届いてからの楽しみなのです!!
世界史シリーズ2、待っていました。
世界史1で死刑執行人サンソンを知り、先生の語り口が面白いため、サンソンをもっと知りたくなり、他の本も調べてみました。
また、実は私、先生の「マリー・アントワネット」を読んでルイ16世が好きになりました。大国の王なのに地味な存在でマリー一筋。なんだか可愛いじゃないじゃないですか!そんな彼がサンソンによって処刑されるのは、つらかったです。ページをめくれませんでした。

2では、気になる映画がたくさん!!!ベートーベンの「不滅の恋人」は、、、本当にいいですよね。あの月光の演奏スタイル、よく真似をしていました(汗)
みたことがないのがほとんどなので、年末に自宅で映画館をしようと計画中です。

づらづらとすみません。。。
寒くなってきました。どうぞご自愛くださいませ。
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Unknown (サラさん(kyoko))
2011-11-08 09:21:31
 帯の文面は編集者さんや営業さんが一生懸命考えてくれたんですよ♪「ふつうこんなことする?」もけっこうウケますよね(うふふ)
 「月光」演奏シーン、ほんとにステキでしたよねえ~真似したくなる気持ちがわかります!
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