中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

最期の言葉

2014年09月02日 | 
 書棚で本を探していたら、どさっと落ちてきた中に「最期のことば」(ジョナサン・グリーン編、教養文庫)という本が。

 古書店で買って忘れていたらしい。読む時間はない、と思いつつ、面白くてついつい。。。

 これまで拙著にとりあげた人物の言葉を少しだけご披露しましょう。

ベアトリーチェ・チェンチ「イエス様、イエス様!」

フリードリヒ大王「奴隷どもを支配するのはいやになった。山を越えたのだから、これからはもっと楽になるだろう」

メアリ女王「わたくしが死んで体を切開すれば、心臓には「カレー」がありますわ」
 ~これはもちろんカレーライスではなく、非情な夫だったフェリペ二世のために失った領土カレー市のこと。

ルイ十六世「その盃を一滴残らず飲み干してやろう」
 ~うっそーー!!

リチャード三世「わしは英国王として死ぬ。ここを動くつもりはない。謀反だ!謀反だ!」
 ~やっぱりシェークスピアの「馬をくれ、馬を!国をやる!」のほうがずっとインパクトがありますね~

 最後はウィンストン・チャーチル。彼のユーモアは死ぬ直前まで冴えていたんですね♪
チャーチル「<造り主>にお会いする覚悟はできている。<造り主>のほうに、わたしに会うという試練を受ける覚悟ができているかどうかはまた別問題だがね」


☆☆☆今後の講演会予定

・9月6日(土)  クラブツーリズム新宿 http://www.club-t.com/theme/ct-festival/

・10月15日(水)  集英社主催高校講演。愛媛の高校2校(済美平成中等教育学校&松山東高等学校)



☆最新刊「ヴァレンヌ逃亡 / マリー・アントワネット運命の24時間」(文春文庫)

ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫 な 58-2)

☆最新刊「名画で読み解く ロマノフ家12の物語」(光文社新書)  2刷になりました♪
名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)

「弐代目・青い日記帳」さんのご紹介⇒ http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3716
  

☆「印象派のすべて」(宝島社別冊ムック)

印象派のすべて (別冊宝島 2200)

☆「名画に見る 男のファッション」(角川書店)
名画に見る男のファッション (単行本)

☆「橋をめぐる物語」(河出書房)
中野京子が語る 橋をめぐる物語

☆「中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇」(文藝春秋) 2刷になりました♪
中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇   「青い日記帳」さんによるご紹介はこちら♪ ↓ http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3478  

☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)3刷になりました♪
残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫 な)

☆「怖い絵」(角川文庫) 単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。4刷になりました♪
怖い絵  (角川文庫)

☆「はじめてのルーヴル」(集英社)2刷になりました♪
はじめてのルーヴル

☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋) 4刷になりました♪
 中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇 ↓ 「弐代目 青い日記帳」さんが取り上げてくださいました⇒ http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3088

☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫) 5刷になりました♪
怖い絵  死と乙女篇 (角川文庫)

☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房) 3刷になりました♪
名画と読むイエス・キリストの物語

☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷中。
危険な世界史 運命の女篇

☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)6刷になりました♪
危険な世界史 血族結婚篇 (角川文庫)

☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~ 9刷になりました
怖い絵 泣く女篇

☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 6刷になりました♪
 中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇

☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)2刷になりました♪
印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)

☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 10刷になりました♪
「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」 6刷になりました♪
名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書) 17刷になりました♪
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫 な 53-1)

☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
2刷になりました♪
おとなのための「オペラ」入門 (講談社プラスアルファ文庫)

☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
 恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)




☆以下の単行本は絶版です。文庫本をお求めくださいまし~

☆「怖い絵」16刷中。 怖い絵

☆「怖い絵2」、9刷中。 怖い絵2

☆「怖い絵3」 6刷中。 怖い絵3

コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ミス・サイゴン」新演出と... | トップ | アポロンとテニス »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (carpediemさん(kyoko))
2014-10-21 09:44:56
 これからも火葬は増えてゆくでしょうね。最後の審判に肉体が必要なんて言ってられないですもん。。。それにしても都市部で50%とは驚きです。ドイツの教会がモスクへ転売されたのもびっくりでしたが。
 墓碑銘は自分が書くのと他人が書くのとではずいぶん違いますね~ ロベスピエールのはブラックジョークみたいでウケました。
返信する
墓碑銘 (carpediem)
2014-10-20 23:48:15
最近フランスでは約30%、都市圏では50%以上が火葬を希望するらしいです。現代の若い人たちは、棺の中で遺体が腐敗していく状態を想像するのを嫌い、むしろ炎による遺体の浄化を願う傾向にあるとのこと。
火葬で遺灰が撒かれるようになると、墓碑銘というものも消えていくかもしれませんが、私のお気に入りの墓碑銘は…

「恩知らずの祖国よ、お前は私の骨をもらえない。」大スキピオ。

「名高き枢機卿ここに眠る。善事より悪事が多く、その善事はやり方が悪く、悪事だけはうまくやった。」リシュリュー。この墓碑銘は同時代の貴族イザック・ド・バンセラッドの作。

「通りがかりの人よ、私の死を悲しむな。私が生きていたらお前は死んでいる。」ロベスピエール。

あと、傑作なのが、

「病気だと言っていただろう!」グルーチョ・マルクス。俳優。
返信する
講演会 (うさこママ)
2014-09-07 22:17:46
昨日の講演もとても充実で、ロマノフ家の盛衰を講談のように(失礼かもしれませんが、ワクワクするという意味で)面白く聴かせて頂きました。ご挨拶しようと思いつつ、大勢いらしたのですぐ失礼したので、気づいて頂けたとは大感激です。
高画質スクリーンのお蔭で、どの絵も鮮明で、特に山下りんのイコンは、天使もくっきり見え、金蒔絵も素晴らしく、皇帝に献上するのにふさわしい見事な出来だったのがよく分かりました。しかし、あの時代に女1人、2年間も異国で特殊な環境下で暮らしたとは驚異的な行動力と精神力で、この頃の日本人について知るにつけ、激動の時代を生きた人間への興味を持たずにはいられません。ナポレオンの話も伺いたかったので、残念でしたが、毎回、率直な語り口で歴史が生き生きと肌で感じられる講演は、著作とは違った魅力で、又の機会を心待ちにしています。
返信する
Unknown (うさこママさん(kyoko))
2014-09-07 10:46:10
 昨日は一番前に座ってくださっていて、ありがとうございます♪
 100人参加ですが、予約待ちが80人以上いたということで申し訳ないなあと思っていました。
 それとNHK講座は3時間だったので、だいたい通史ができましたが、昨日はナポレオンあたりをごっそり割愛せねばならず、ちと残念。楽しんでいただけたなら嬉しいです。
返信する
Unknown (うさこママ)
2014-09-05 10:36:47
明日の講演、とても楽しみです。「ロマノフ家12の物語」、講演間近になって再読しましたが、地理上は近くても心理的に遠かったロシアが少し分かり易くなりました。秘密主義、暗黒主義の歴史は気の小さな私には想像するだけで震え上がる個所もありましたが、ナポレオンとの関係やウィーン会議、明治の日本との関わりなど、非常に興味深く、読みながら時折、「ステンカ・ラージン」や「ヴォルガの舟歌」の力強い男声合唱が聞こえるようでした。パリ・アレクサンドル3世橋の経緯もうれしかったですが、戦前、白系ロシア人が多く日本に来た過酷な背景が知れて歴史が身近に感じられました。ところで、18ページ4行目は「ニコライの代になって…」ではないでしょうか。
返信する
Unknown (mimiさん(kyoko))
2014-09-03 09:57:45
 お知らせありがとうございます♪
 さっそくmy blogにもURLを貼りました。
返信する
Unknown (mimi)
2014-09-02 23:40:11
wow,弐代目・青い日記帳見ました☆*:..。

最後のことば・・・リチャード三世 同感!
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事