中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

「怖いイエ」と「知るクスリ」?

2011年04月26日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第61回の今日は「ドン・ファンとカサノヴァとダ・ポンテと」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2011/04/post-bbdc.html#more
 若き日のダ・ポンテを描いた「ドン・ジョヴァンニ~天才劇作家とモーツァルトの出会い」について書きました。

 映画の出来はさほどよろしからず、人物ははりぼて。驚いたのはCGの多用で(昨今の映画はどれもそうだとはいえるけれど)、室内の壁の蔵書までが全部そうだった。なんたるペラペラ感!

 黒澤明の小道具係は、「赤ひげ」のとき、開けもしない薬箱にも薬を入れておいたという有名なエピソードがあり、リアリティはそうしたところからも生まれていたのだなと改めて思う。

 さて、別の話。

 「覚え違いタイトル集」なるものをネットで見つけて、可笑しかった。「あんぜらすの鐘」が「アデランスの鐘」といった具合。以下、

「夜と霧」⇒「夜とキリン」
「神様のカルテ」⇒「カルテの神様」
「ハーメルンの笛吹き男」⇒「ハーメルンの音楽隊」
「どこでもない場所」⇒「とんでもない場所」
「誰がために鐘は鳴る」⇒「たんぼの中にタガメがいる」
「求めない」⇒「さがさない」
「悩む力」⇒「やめる力」etc.

 それで思い出しました。以前、ラジオで「怖い絵」についてお話したことがありました。すると翌日、書店で「怖いイエ」の注文があった由。

 もうひとつ、NHK「知る楽」に出演したあと、新聞に紹介が載りました。「らく」じゃなくて「くすり」になっていました!「楽」と「薬」は似た字ですもんね。


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コメント (2)
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