先日、アルゼンチンタンゴのダンス選手権をテレビを見た(以前、社交ダンスを習っていたので、この種の番組はつい見てしまう)
あるカップルが、自分たちのダンスは「純愛」を表現したものだ、と言って踊った。草食系日本人には、それは「エロス」の行為そのものに見えた。「これで純愛かあ、かなわないな」という気分になる。「純愛」の意味するところが違うのだ。
ツヴァイクは『マリー・アントワネット』で、フェルゼンと王妃の関係について、わざわざ一章をさき(「彼はそうだったのか、そうでなかったのかーー幕間の問い」)、ベッドインしたかしなかったかを論考している。恋愛がほんものであるためには、身も心も一体になることが必要だとするのだ。
『恐怖と愛の映画102』にも書いたが、これに関してはトーマス・マンの短編『幸福への意志』が思い出される。
余命いくばくもなしと宣告された青年が、それでも恋人と結婚しようとして周囲に阻まれる。彼は幽鬼のごとくなりながら、それでも医者の見立てより長生きし、ついに結婚は許される。初夜が明け、彼は死ぬ。しかし葬儀にあらわれた彼の一夜だけの若妻は、いかにも満ち足りた幸福そうな表情をしていた……
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆最新刊「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷になりました♪
レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 7刷になりました♪
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」3刷中。
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)14刷中。
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
あるカップルが、自分たちのダンスは「純愛」を表現したものだ、と言って踊った。草食系日本人には、それは「エロス」の行為そのものに見えた。「これで純愛かあ、かなわないな」という気分になる。「純愛」の意味するところが違うのだ。
ツヴァイクは『マリー・アントワネット』で、フェルゼンと王妃の関係について、わざわざ一章をさき(「彼はそうだったのか、そうでなかったのかーー幕間の問い」)、ベッドインしたかしなかったかを論考している。恋愛がほんものであるためには、身も心も一体になることが必要だとするのだ。
『恐怖と愛の映画102』にも書いたが、これに関してはトーマス・マンの短編『幸福への意志』が思い出される。
余命いくばくもなしと宣告された青年が、それでも恋人と結婚しようとして周囲に阻まれる。彼は幽鬼のごとくなりながら、それでも医者の見立てより長生きし、ついに結婚は許される。初夜が明け、彼は死ぬ。しかし葬儀にあらわれた彼の一夜だけの若妻は、いかにも満ち足りた幸福そうな表情をしていた……
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆最新刊「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷になりました♪
レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 7刷になりました♪
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」3刷中。
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)14刷中。
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
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☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。