中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

大塚国際美術館での講演

2010年06月01日 | 音楽&美術
 日曜日に鳴門の大塚国際美術館で講演してきました。システィーナ礼拝堂でおごそかに?と言いたいところですが、いろいろ話し足りないところがあったりして、講演はいつも終わってから反省しきりです。90分、ご傾聴くださったたくさんの方々に感謝、感謝です♪

 「知る楽」の撮影から早くも半年たってしまったわけです。ゴヤの黒い家を見て、ここで蝋燭をともしてお話したのだった、と懐かしくなりました。マッチを擦るシーンを撮ってから、あ、この当時まだこんなマッチは発明されていないのだ、とあわてたことも楽しい思い出です。

 「イーゼンハイムの祭壇画」のところでは、撮影中、隣のボッシュの扉絵が開いて、みんなでギョッとしたのでした。

 グリューネヴァルトのこの絵は、ふつうの観光では行きにくい場所なので、「知る楽」の放送で知って、ぜひ見たいと、大塚美術館へいらっしゃる方が増えたと聞きました。すごく嬉しいことです。

 今回、一泊して美術館の担当者さんたちと親しくなってわかったのですが、皆さん、とても個性的で、経歴が変わっていたり、スピリチュアル系の方(個人的なことを当てられてびっくり!)もいたりと、面白いのです!だからこの美術館はふつうでは考えつかないようなアイディアを次々実現させ、成功しているのだなあ、と思いました。

 なにしろ日本全国には大小2千も美術館があり、どこも運営は大変のようです。漫然と絵を並べているだけではとても集客になりません。学芸員さんたちのアイディアと努力がものをいうわけです。難しいだけに、やりがいもある仕事ですよね!


☆最新刊 光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」2刷中。
 いま書店に出ている「ダ・ヴィンチ」7月号の77ページ(あ、スリーセブンだ♪)に、本書に関するわたしのインタビュー記事が載りましたので、ごらんください。

名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463) 

☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
 偶然ながらこの本の紹介も「ダ・ヴィンチ」7月号81ページに載りました♪

 恐怖と愛の映画102 (文春文庫)
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)12刷になりました。

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

☆「怖い絵」15刷中。
怖い絵

☆「怖い絵2」、8刷中。

怖い絵2

☆「怖い絵3」♪ シリーズ完結篇です。5刷中♪

怖い絵3


☆「『怖い絵』で人間を読む」(「知る楽」テキスト)3刷。これは雑誌扱いですので、これ以上の増刷はなく、店頭のが無くなった時点で絶版になります。でも近々、書籍化される予定♪

探究この世界 2010年2-3月 (NHK知る楽/月)

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危険な世界史


☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)

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歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)
コメント (8)
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