朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」にて連載中の「世界史レッスン」第122回の今日は「捨てられた子どもたちは・・・」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2008/08/post_9871.html#more
ルソーの時代、孤児院にいれられた子どもたちの生存率が果てしなく低かったことを、ベックマン(1739~1811)の調査が伝えています。その薄ら寒い現実の一端について書きました。
さて、先週は旅行のためこのブログも「世界史レッスン」もお休み。
旅行からもどると、珍しいお客さまの訪問を受けました!
16年ぶりに再会したその人は、かつての大学の同僚で、今は修道女になったSさん。最後にお会いした時、彼女は1年間の修練期間を終えたばかりでまだ平服に近かったのですが、今回初めて修道女姿を見られました。
世界中に支部のある修道会なので、インド、ヨーロッパ、南アメリカと数年ごとに異動し、めったに帰国できなかったため会えなかったのです。今回は珍しく1ヶ月近く滞在とのことで、我が家へ来てくれました。
ルルドの泉への2度の巡礼を経て神と結婚した彼女、無信教というか八百万の神信仰で霊の存在を半分信じているわたし。大して接点はないのですけど、だからこそ互いの存在を面白く感じられるのかもしれませんね。
以前、南米にいる彼女に拙著を送ったことがありました。そこは洪水だの停電が多発する場所で、読んでいる最中にまた電燈が消えてしまい、「でも全部読みたくて懐中電灯で続きを読んだのよ」と聞いて、何だかとても嬉しかった♪
今はアメリカにいて、世話している子たちのほとんどがベトナム人だとか。修道女さんたちの中に日本人はいないので、日本語に飢えていて(ここ5年、ほとんど日本語を使っていない由)、「成田へ着いた瞬間から喋りっぱなしなの」と言っていた。確かに喋り出すと止まらない感じ。特に滞在の後半は「沈黙の行」が待っているので、ますます日本語喋り溜めというところかも。
エクソシストの話題も出た。某国でそのひとりと会う機会があって、実際に悪魔払いをした様子を聞いたのだそう。古い屋敷に取り憑いていたとかで、家族みんなおかしくなりかけていたけれど、赤ちゃんが寝ている部屋だけは清浄だったとか。けっきょく退治?はできず、引越して解決したものの、建物を壊さない限りだめだろうというお話。
映画の話題になると、あまりにも見ているものが違うので愕然としてしまう。当然ながら彼女は「聖人もの」を多く見ているのだが、タイトルを聞いても全然わからない。たぶん日本には輸入されていないのだろう。
唯一、どちらも見ていたのがイギリス映画「リトル・ダンサー」。これは傑作だったわね、とようやく一致したのでした。
☆最新刊「ハプスブルク家 12の物語」(光文社新書)
12枚の名画でハプスブルク家の歴史を読み解く、というのがコンセプトです。どうぞよろしく♪
☆最新刊「危険な世界史」(角川書店)
2年分の世界史レッスン(100エピソード)の書籍化です♪
山之口洋氏の紹介記事(「本の旅人8月号」)から一部抜粋ーー
「偉人とは猛毒であり、大量の凡人という水に薄まっているからこそ、人類に致命的な害をもたらさないのである。それどころか薬になることもある」
「本書に書かれた偉人たちは、立場も性格も、貧富の程度も、目指すところもさまざまながら、全員に共通するのは、われら凡人をはるかに超えた欲望の大きさだ。(・・・)強烈な欲望に身体ごと持ってゆかれてしまったのが彼らだ」
「だがその微量の毒があってこそ、人類全体という仮想的な脳に、新たな創造のひらめきが起こる。もし凡人だけだったら、世界は平和になるかもしれないが、新たな創造は激減し、人類の歩みは停滞するだろう」
☆「怖い絵2」、紀伊国屋新宿南口店の美術コーナーに、大きさ16倍という巨大な「怖い絵2」が飾ってありますので、見てくださいね!
☆『怖い絵』、9刷になりました。ありがとうございます♪
ルソーの時代、孤児院にいれられた子どもたちの生存率が果てしなく低かったことを、ベックマン(1739~1811)の調査が伝えています。その薄ら寒い現実の一端について書きました。
さて、先週は旅行のためこのブログも「世界史レッスン」もお休み。
旅行からもどると、珍しいお客さまの訪問を受けました!
16年ぶりに再会したその人は、かつての大学の同僚で、今は修道女になったSさん。最後にお会いした時、彼女は1年間の修練期間を終えたばかりでまだ平服に近かったのですが、今回初めて修道女姿を見られました。
世界中に支部のある修道会なので、インド、ヨーロッパ、南アメリカと数年ごとに異動し、めったに帰国できなかったため会えなかったのです。今回は珍しく1ヶ月近く滞在とのことで、我が家へ来てくれました。
ルルドの泉への2度の巡礼を経て神と結婚した彼女、無信教というか八百万の神信仰で霊の存在を半分信じているわたし。大して接点はないのですけど、だからこそ互いの存在を面白く感じられるのかもしれませんね。
以前、南米にいる彼女に拙著を送ったことがありました。そこは洪水だの停電が多発する場所で、読んでいる最中にまた電燈が消えてしまい、「でも全部読みたくて懐中電灯で続きを読んだのよ」と聞いて、何だかとても嬉しかった♪
今はアメリカにいて、世話している子たちのほとんどがベトナム人だとか。修道女さんたちの中に日本人はいないので、日本語に飢えていて(ここ5年、ほとんど日本語を使っていない由)、「成田へ着いた瞬間から喋りっぱなしなの」と言っていた。確かに喋り出すと止まらない感じ。特に滞在の後半は「沈黙の行」が待っているので、ますます日本語喋り溜めというところかも。
エクソシストの話題も出た。某国でそのひとりと会う機会があって、実際に悪魔払いをした様子を聞いたのだそう。古い屋敷に取り憑いていたとかで、家族みんなおかしくなりかけていたけれど、赤ちゃんが寝ている部屋だけは清浄だったとか。けっきょく退治?はできず、引越して解決したものの、建物を壊さない限りだめだろうというお話。
映画の話題になると、あまりにも見ているものが違うので愕然としてしまう。当然ながら彼女は「聖人もの」を多く見ているのだが、タイトルを聞いても全然わからない。たぶん日本には輸入されていないのだろう。
唯一、どちらも見ていたのがイギリス映画「リトル・ダンサー」。これは傑作だったわね、とようやく一致したのでした。
☆最新刊「ハプスブルク家 12の物語」(光文社新書)
12枚の名画でハプスブルク家の歴史を読み解く、というのがコンセプトです。どうぞよろしく♪
☆最新刊「危険な世界史」(角川書店)
2年分の世界史レッスン(100エピソード)の書籍化です♪
山之口洋氏の紹介記事(「本の旅人8月号」)から一部抜粋ーー
「偉人とは猛毒であり、大量の凡人という水に薄まっているからこそ、人類に致命的な害をもたらさないのである。それどころか薬になることもある」
「本書に書かれた偉人たちは、立場も性格も、貧富の程度も、目指すところもさまざまながら、全員に共通するのは、われら凡人をはるかに超えた欲望の大きさだ。(・・・)強烈な欲望に身体ごと持ってゆかれてしまったのが彼らだ」
「だがその微量の毒があってこそ、人類全体という仮想的な脳に、新たな創造のひらめきが起こる。もし凡人だけだったら、世界は平和になるかもしれないが、新たな創造は激減し、人類の歩みは停滞するだろう」
☆「怖い絵2」、紀伊国屋新宿南口店の美術コーナーに、大きさ16倍という巨大な「怖い絵2」が飾ってありますので、見てくださいね!
☆『怖い絵』、9刷になりました。ありがとうございます♪