中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

「世界史レッスン」100回目♪

2008年02月12日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン」第100回目の今日は、「もうひとりのオスカル」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2008/02/post_541e.html#more 『ベルサイユのばら』の我らがヒロイン、オスカルさまの名前にちなむコラムを、記念すべき第100回目で書けたのはメデタイことです♪

 さて、「世界史レッスン」を始めて、今日でほぼ2年がたちました。そして100回です!いやあ、我ながらよくもまあ、こんなに続くなあと感心してしまいます(誰も誉めてくれないから、自分で誉めよう!)

 最初は20回くらいの連載と勝手に思っていたので、軽い軽い、と始めたため、50回目あたりが、何というか、一番大変でした。もう書くことなんてないような気がして・・・

 でもそうでもないんですね。その一山を越えると、わりあいスムーズに運んでいます。だってフランス革命の前後100年ずつ、つまりこの200年間というのは、絶対王政の確立、血みどろの革命、市民の台頭ですから、とうぜん社会も文化も目まぐるしく変わり、人間も奇人変人のオンパレード。エピソードには事欠きません。
 けっきょく歴史の面白さというのは、人間に尽きますね~
 
 「世界史レッスン」は、絵で言えばスーラの点描画のようなものを目指しています。ある人物の、ある事件の、ある現象の、ほんの短いエピソードを点でぽつりぽつりと画布に置いてゆく感じでしょうか。その点々が、いつしかひとつの大きな絵になり、なるほど世界はこのように、網の目のようにつながっていたのかと、驚いてもらえれば、書き手としても楽しいかなあ、と。 

 その点々が100個にもなったわけですので、いよいよこの連載も書籍化されることになりました。ビジュアル面を充実させた、見て読んで楽しい本にしたいと思っています。出版日は未定ですが、わかり次第お知らせいたしますので、手にとっていただけたら幸いです♪

 ブログの連載はまだ続きます。来週はお休みしますが、2月26日からの第101回目以降も、どうぞよろしくお願いします!

 ☆『怖い絵』、5刷中。
☆☆年始の「週刊現代」で、桜庭一樹さんが書評してくださいました♪

怖い絵
怖い絵
posted with amazlet on 07.07.14
中野京子 朝日出版社 (2007/07/18)


☆マリーもお忘れなく!(ツヴァイク「マリー・アントワネット」(角川文庫、中野京子訳)

マリー・アントワネット 上 (1) マリー・アントワネット 下 (3)
     



 

 





コメント (8)
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