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恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
「愛」は無償の思い・行いである
「汝の敵を愛せよ」とイエス様は言われます。
なぜ敵を愛さなくてはいけないか。
なぜ隣人を愛さなくてはいけないか。
愛の定理とは、また愛とは何でしょうか。
「愛」とは自らを犠牲にして他を生かそうとする想念、行為です。
そして、後悔しないことです。
自分を捨ててでも相手を生かそう、幸せにしようというその思い、
行いこそが愛です。
人間の心には、白色、黄色、黒色のいかんを問わず、
どの人種にも共通して持っている「思い」があります。
それは「自分にとって都合のよい人はみな好きで、
自分に都合の悪い人はみな
嫌いという「思い」です。
自分の為にしてくれる、
自らを犠牲にして愛を尽くしてくれる人がいますと、
自分に都合がいいからこの人は大事な人だと思います。
そして、愛する人が多くなればなる程、
今度はその方達から愛を頂くことになります。
すべての人の愛を自ら頂くのです。
愛するが故に愛されることになります。
まず隣人を愛しなさい。
自分の最も隣にいてくれる身近な方を愛しなさい。
隣人の為に尽くさせていただきなさい。
しかも無償の愛です。