恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第三章 天上界への道
◆天上界は本当にあるのか◆
どんな方の心にも仏の心と鬼の心とが同居しています。
鬼の心は、「己心の魔」であるエゴの自我我欲や
自己保存などの想念がだんだん膨らみ、
恐ろしい姿に変貌したものです。
心にスキがあると、そこに「魔」(「間」)が入ります。
自己反省を怠らぬことです。
悟った方とふつうの人との違いは、ただ、心の隙間に気をつけ、
鬼の心をいかに自らの心の内に迎え入れないかということを知り、
これを行ない得たか否かという点だけです。
神様はなぜ地獄をお造りになったのでしょうと、
かつて質問を受けたことがありましたが、
神様は地獄など造られてはおりません。
心の鬼とは、自分さえよければいいという思い、
自己保存や自我我欲の思いから来ます。