浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2023-11-23 23:58:22 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


             第三章 天上界への道

           ◆天上界は本当にあるのか◆

どんな方の心にも仏の心と鬼の心とが同居しています。
鬼の心は、「己心の魔」であるエゴの自我我欲や
自己保存などの想念がだんだん膨らみ、
恐ろしい姿に変貌したものです。
心にスキがあると、そこに「魔」(「間」)が入ります。
自己反省を怠らぬことです。
悟った方とふつうの人との違いは、ただ、心の隙間に気をつけ、
鬼の心をいかに自らの心の内に迎え入れないかということを知り、
これを行ない得たか否かという点だけです。

神様はなぜ地獄をお造りになったのでしょうと、
かつて質問を受けたことがありましたが、
神様は地獄など造られてはおりません。
心の鬼とは、自分さえよければいいという思い、
自己保存や自我我欲の思いから来ます。


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「垂訓」

2023-11-23 01:00:50 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
  
恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


               第三章 天上界への道

             ◆天上界は本当にあるのか◆

先の続き・・・

私たちの意識が肉体を出て、
物質の波動よりももっと精妙な波動の世界に移ると、
現象界に肉体を持って生活していた時よりもずっと
速いスピードで思ったことが現象化してまいります。
この世に比べれば距離も時間もないと言えます。

地球を一秒間に七回半回る光速よりも速い想念のお陰で、
意識の上である場所を思った瞬間にそこへ行けます。
したがって、もし心に怒りや憎しみや恨みや貪欲などの不調和な思い、
あるいはこの世への執着の思いをたくさん詰め込んでいれば、
それらの思いによって苦しい世界が展開してくます。
あたかも映画のスクリーンにフィルムどおりの映像が写し出されるように、
私たちが心にいだいている思いが周囲の環境に即反映されてくるのです。

これは、「心の重さの法則」を使った説明と合わせて理解すると、
よりいっそうわかりやすいかと思います。
重い心、砂袋のように重い心は、命の糸が切れると、
ドスンと下に落ちていきました。
そして、風船のように軽い心、これは命の糸が切れると、
どんどん上に上昇していくのでした。
けれども、本当はこの地上界より下の世界だからそれが地獄で、
上の世界だからそれは天国だというよりは、
むしろ神様の光の届かない暗い世界が苦しみの世界、
そして神様の光のもとに明るく輝く世界が
天上界であると言うべきでしょう。



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