恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第三章 天上界への道
◆神を知りたければあの太陽を見なさい◆
先の続き・・・
そして、本当の幸せというものもここから実感できるはずです。
得ること、取ること、奪うことばかりを求めていれば、
あくなき欲望のためにいつまでたっても心に安らぎはありません。
私たちも本質は神であり、神様とまったく同質同根の生命をいただき、
内に偉大な神の分け御霊をいただいております。
私たちが結果や見返りを期待することなく、
人のため世のために一生懸命に善き行いを積み重ねていったならば、
神様の御心をこの現象界の肉体次元に具現することが出来る筈です。
太陽の心とは、完全なる無差別平等です。
いかに社会的地位、名誉の高い方であっても、
また低い方であっても、いかに金持の方で
あっても、また貧乏な方であっても、健康な方にも、
感謝する人にもしない人にも、
宗教を信じる方にも信じない方にも、
まったく同じ量の熱光(神の慈愛)を与え給うのです。
もちろん、国境や言語や皮膚の色の違いをも超越してのことです。
太陽はどんなものにも差別なしに熱と光を与え給います。
それと同じく神も、私たちに対してまったく
差別なしに慈悲と愛を与えられています。
それを私たちは自覚できないでいるだけです。
知らないということは無智です。
無智なるがゆえに、
その大いなる愛と慈悲とをもって私たちを
包んでくださる神の懐の中に生かされながら、
私たちは神の子として当然行うべき愛を知ることも、
慈悲を行うこともできないでいるのです。
神様の御心を私たちが行い、実践させていただくこととは、
すべての人を好き嫌いなく、
すべての人に慈愛の心で接することです。
それは自分自身の幸せのためです。
太陽の心(神様の慈愛)は、
人の過ちに対して絶対に責め裁きをなさいません。
どのような罪深い者でも、すべて赦してくださっています。
バチなどお当てになりません。
完全なる赦しの心が神の御心です。
ただ、天に唾する時は、その唾は太陽(神)には
届きませんが、必ず自分にかかってきます。