恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には
先の続き・・・
また「伏見の山じゃ」と言って、入ってきたのがあるのですよ。
「どうして山が人間の体に入るのですか」と聞くと、
「それもそうじゃ」と言います。
そのうち「何が何だか分からないようになった」と言いました。
そんな分からなくなるような神さんはありません。
「南無観世音菩薩!!」と言って、
素晴らしい声を出して入ってくるのもあります。
「へえー観世音菩薩でございますか」と言うと、
「さよう!」と、高い声で言います。
いかにも有難そうに言うので、あれでだまされます。
「お名前は何とおっしゃる観音様でございますか」と聞くと、
ここでもう答えなれないのです。
「南無」と上に付けたらそれは偽もの、
南無とは帰依することですから、
観音さんが観音さんに帰依してどうしますか。