笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
新アドレス→http://hana58.hatenablog.com/

アメリカのシチュエーションコメディにあって、日本にないものはなんだ

2012年01月13日 | テレビ
書きたいことは山ほどある。
さんまのまんま新春SPの黒柳徹子さんのブロックはすごかった。
ブラマヨとゆかいな仲間たち(ぶらゆかと略すんだって!)の有吉弘行さんの回は
やばかった。

でも今日はあえて
そんなことはまったく書かずに
シチュエーションコメディについて。

マニアではないのですが
アメリカのシチュエーションコメディが好きです。
好きで良く見ている。
というよりも
尊敬して憧れている
と言った方が
ぴったりくる。
知識はないが、好き。
さんまさんが昔
外国の笑いは低レベルである
と評したことがあったと聞きますが、
それは
シチュエーションコメディを見てないからだ
と思います。
お笑い番組
というのも
アメリカには存在しますが、
あれはどちらかというと
コアなファン向きのもので
アメリカのお茶の間(ってどんなのだ?)
庶民の日常の笑いは
シチュエーションコメディドラマのなかに
存在していると思われます。
日本に輸入されてくるのは
ほんのわずかです。
テレビ大好きアメリカ人による
テレビ番組の充実ぶりはすさまじく
そのなかでもシチュエーションコメディは
いくつもいくつも製作されています。

今回旅先でテレビを見ることはできませんでしたが、
飛行機の中のテレビモニターで
シチュエーションコメディを放映しておりました。
見たのは以下の5作品。

・フレンズ
・Frasier「そりゃないぜ!?フレイジャー」←なんなの、この邦題。
・2 broke girls
・mike and molly
・how i met your mother「ママと恋に落ちるまで」

フレンズは2話ながれていて
フィービーが三つ子出産の前後の回をやっていた。
フレイジャーはかなり初期のほうの
嵐の日にダフネがナイルズの家に行くやつ。
ほかのものはどれも初見でしたが、
本当に面白かった。
調べたところによると
どの作品も現在放送中のシリーズでした。

2 broke girlsは
ブルックリンのコーヒー屋で働く20代の女の子の友情物語で
主役のふたりの掛け合いがキレッキレで素晴らしい。
乳首が立っている(コーヒー屋の制服がピチピチでエロイ)ってところから
ふたりで乳首を隠しながら会話しているのが
印象的でした。
SATCスタッフが関わっているとのこと。
mike and molly。
肥満カップルの物語。
奇をてらってる?
いやいやハートウォーミングなホンワカ系でした。
女性の主役mollyの
好感度がすごい。
チャーミングとはこの人のためにある言葉かと思うほど。
そして
わたしの一番は
how i met your mother「ママと恋に落ちるまで」です。
調べたら第7シーズンまで放映中の
超人気コメディだった。
主役のテッドが
子どもたちに自分と妻の馴れ初めを語るという体裁にて
自分と仲間たちのエピソードをナレーションしていく。
第7シーズンになるのに
まだ妻登場しておらず。

ほんとにすごいよ。
シットコム
と、飛行機の中でひたすら感心です。
英語、半分ほども理解できないのに
面白さが分かるんだ。
すごいんだ。

それでなんでこれが日本でできないかね。
と、考え始めた。
これは、ずっと考えていたことなんです。
和製シチュエーションコメディ
というのは何度も日本で挑戦されてきた。
でもさ
ことごとく…。
いや良い線まではいっているとは思うんです。
つまらない
ってほどでもない。
でも
爆笑したことはない。
お腹を抱えて笑って
思いだしただけで
笑いがこみあげたことは。
そういう状態になりたければ
バラエティ番組みたほうが
ずっと清く楽しく笑える。
なんか好き
クスクスってのは
存在しても。
新喜劇的というか
てなもんや三度笠というか
大衆演劇的なもんになっちゃう。
演劇的
がダメっていう意味じゃなくて
シットコムは演劇じゃないのだ。
なぜだか日本で放映されるものは
演劇の延長上にある気がしてならない。
また
面白さという点において
アメトーークとかと同じ秤に乗せても
面白いって言えるのか
と問いたい。

それでよおおくよおおく考えてみた。
アメリカのシットコムにあって
日本にないもの。

出演者の実力か?
脚本の巧みさか?
いや、どちらもそんなに見劣りしてないと思う。
日本向けに書かれているものだもの。
内容においてつまらないわけはない。
ではなんだ。

気付いた。
お金がかかっているのだ。
何に?
番組制作に。
ギャラ
ではなくて、美術や機材や編集に。
ヒントは
how i met you motherが
エミー賞マルチカメラシリーズ部門美術監督賞(picture editing)を4年連続受賞
とウィキペディアに書いてあったこと。
マルチカメラとは
何台ものカメラで同時に撮影すること。
とりあえず撮影しておいて
そこのおさまった膨大な映像をつなぎ合わせて編集する。
それに関する賞があるんですね。
とにかく
カメラ切り替えのテンポがすごくいいんだ。
高速で会話が展開しても
不自然な間が一個もあかない。
なぜなら
そこにこだわっているから。
自然な演技を活かすためにはどう編集したらいいか
考えられている。
ものすごい作業量の中でつくっているんだ。
お笑い番組でも
そこ
笑っているお客さんアップにする?
ってことがありませんか。
あれ、すごく邪魔ですよね。
不自然な映像の切り替えは
笑いを減らす。
バラエティ番組でも
こんなんだからさ
バラエティ班がつくったシットコムに
マルチカメラなんてきっと無理なんだろうな。

要するにアメリカのシットコムは
テレビ番組として
ものすごく手間暇かけられている。
演者のがんばりとか
話の運びとか
それも大事だけど
テレビ番組として
どれほど成立しているのか
ということに
日本でシットコムを製作するときは
もっと重心を置いた方がいいんじゃないだろうか。

いまふと思い出したけど、
epoc tv square
って、シットコムの中では相当良かった記憶が。
ただ単にバナナマンとおぎやはぎが
好きなだけだったかもしれませんが。

あと
なんで
わたしがアメリカシットコムに魅かれるのか
熱く書こうとしたけど、
なんせ長くなりそうなんで
これはまた次回。






最新の画像もっと見る