経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

戦略しゃべりすぎ?

2008-02-15 | 新聞・雑誌記事を読む
 本日の日経<決算トーク>に、ちょっと面白いことが書いてありました。
 テイクアンドギヴ・ニーズの野尻社長が、今期赤字転落の見込みとなった理由について、「決算説明会で発表した新事業が同業他社にパクられて優位性が揺らいでしまった」と説明しているそうです。サービス業なので「特許で守っておく」というわけにはいかないのでしょうが、ポール・ホーケン氏の「ビジネスを育てる」を思い出し、具体的なことまではわかりませんが、アイデアをより深く揉んだ上で発表のタイミングを考えたり、使えるツール(知的財産権等)を駆使していけば、多少は優位性を維持できる方法論はあるのではないか、という気もします。
 上場企業の経営者にとって、投資家やアナリストに将来戦略・新規事業を語ることは大事な仕事であり、一方でこの話のようなジレンマもあるのだと思います。ここは‘知財コンサル’のビジネスチャンスです。たぶん。

ビジネスを育てる
ポール・ホーケン
バジリコ

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