ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

終わらざりし物語

2004年01月02日 | 旧指輪日記
ようやくSEE鑑賞がひと段落したので、久々に「終わらざりし物語」のことを書きます。
・・・と言っても、実はまだトゥーリンの話の途中なんですよねー(汗)読むの遅すぎですよね・・・。夜寝る前に読んでいるのですが、だいたい4ページも読むと眠くなっちゃうもので(汗)
で、今の段階でのトゥーリンの話の感想です。今ようやくドル=ローミンに戻ってまた出て行ったところなんですが。
少年期のトゥーリンの話を読んでいて、トールキンは子供の描写が上手いなあと思いました。書かれることはありまありませんけどね。「エピローグ」のサムの子供たちの様子や、「指輪」本編ではベアギルがかわいかったですねー。ベアギルの台詞は皆名台詞って感じでしたもん。特に、落ち込んでるメリーを励ます台詞には感動しましたね・・・って話がそれました(汗)
あまり書かれないけれど描写が上手いと言えば、トールキンの描く女性もなかなか魅力的な人ばかりですね。モルウェンもカッコイイキャラクターですよねー。
モルウェンの強い母親像にはトールキンの母親への思いも入っているのかな、なんてことをちょっと感じました。トールキンの母親もかなり強い人だったみたいですよね。そうすると、母親との別離への強い悲しみも、自分の幼少期とダブらせている部分があるのかな、なんてことも深読みしてしまいました。
しかし、トールキンは本当にあんまり女性を描く気はなかったんですねえ(汗)トゥオルの話もイドリルが出てくる前でやめちゃってたし、トゥーリンの話もフィンドゥイラスが出てくるあたりは書かれてなくて。実は女の子好きなのでちょっと残念です・・・
それにしても、「シルマリル」を読んだ時にはトゥーリンて「踏んだり蹴ったり人生」だなーと思ったものですが(汗)それと共に、様々な人から愛情を向けられた人なんだなあ、というのも感じていたのですが、詳しく描写されていると本当にそのあたりを感じます。サドルやネルラスの話は「シルマリル」には出ていなかったのでなおさらでした。
そんな、愛を受ける人間だからこそ、モルゴスの呪いの対象になったのかもしれない、なんてことも思いました。愛してくれる人たちの多くを不幸にし、そのためにますます苦しむことになるのですから。
しかし、ベレグが死ぬところが詳しく書いてないのがショックでしたー(汗)。ベレグかっこいいので、もっと読みたかったです・・・

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