ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

アカデミー賞11部門受賞!

2004年03月01日 | 旧指輪日記
昨日の4回目鑑賞でかなり映画よりモードになったため、急にアカデミー賞の行方が気になりだしたりして。なんだかとっても取ってもらいたくなってしまったのです。
で、帰ってきて、とりあえず公式サイトを見たら、全部星が付いてるじゃないですか! もうびっくりしましたよー(笑)
最初に見た時は、正直、「これがオスカー取るなんてあり得るんだろうか?」と思ったものです(汗)なんだかちょっとハリウッド的な部分が好きになれなかったもので。
今でもそういう思いはありますが・・・でも、素直に嬉しいですね、この快挙は。
私はほとんど映画観ない人なんですが(汗)なんで観ないかと言うと、面白いと思える映画になかなか出会えないからなんですよね。
私は映画にしろ舞台にしろ、一番気にするのは実は脚本だったりします。ストーリー展開が緻密にできているか、そして心を動かす人間描写や主題があるか、ということが一番気になります。
もし私が原作を知らずに映画を観たら、多分ものすごく感動したのではないかと思います。小さなホビットが指輪を棄てに行くという使命を負うこと、仲間たちのフロドへの思い、ゴラムの「役割」、使命をまっとうしても元には戻れない主人公、誇りを取り戻すために死地へ向かう王、伯父への愛ゆえに戦いに赴く姫君・・・
こういうのって、考えてみたら、私が原作を初めて読んだ時の感動と基本的には同じなんですよね。
昨日の妹の感想を聞いて確信したのですが、PJ映画はやはりなんだかんだ言って、原作のエッセンスは間違いなく取り込んでいると思いました。改変された部分も、矮小化されてしまった部分も、ばっさり切られて描かれなかった部分もありますが・・・
逆に言えば、PJ映画がこれだけの評価を得ることができたのは、やはりトールキンの原作の素晴らしいストーリーがあったからだと思います。「原作の映画化」という点では問題があるかもしれませんが、少なくともトールキンの原作を元にして素晴らしい映画を作ったということは言えるのではないでしょうか。
どうも私にはあまり客観的には見られないのですが(汗)、これだけストーリーがしっかりしていて、しかも映像的にも素晴らしい映画というのは、今まであまりなかったのではないかと思います。ファンタジー作品がオスカーを取ってしまった、というこの結果に、映画界もそのような評価をPJ映画に下したのではないか、と思ったりします。

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