ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

One Man Lord of the Rings

2012年09月11日 | 指輪物語&トールキン


何年も前から気になっていて、いつか観たいと思っていたCharles Rossの一人芝居One Man Lord of the Ringsをついに観ることができました!
数年前にネットで知って、その当時にサイトに上がっていた動画がすごく面白かったんですよね。今のもいいんですけど、なんか編集が良かった気が・・・
この舞台、俳優のCharles Rossさんが最初にOne Man Star Warsという、スターウォーズ旧三部作の一人芝居をやって、第二弾としてLotR三部作の一人芝居を始めたというものです。
一時期版権の問題とかで上演してなかったんですが、そのあたりクリアしたのか昨年あたりからかなり本数を重ねるようになってきて、旅行行ける時期と重ならないかな・・・と思ったらついにそのチャンスが。
最初に知ったのは、バーミンガム近郊で8月にやるReturn of the Ringというイベントでやるという話だったんですが、よく記事を見たら「エジンバラの合間に来る」というようなことが書いてあって、もしかしてエジンバラの演劇祭に出るの? と公式サイトというかブログをチェックしたら、7月末にサンノゼでもあるということがわかったという。
エジンバラはOne Man SWと交互上演だったし、アンソニー・ラップのWithout Youもやってたし、イギリス行きたいとこたくさんあるしで、本当はエジンバラに行きたかったのですが、結局日程の都合でサンノゼになりました。
サンノゼは実は何年も前にサッカー観に行ったことがあって、観光的には何にもないところだった印象がありましたが(ウィンチェスターミステリーハウスとかありますけど)、久々に行って、やっぱり結構さびれてる感じだったなあと・・・あんまり人が歩いてなかったですね。ちょっと行くと住宅街が広がってるはずなんですけど。
会場のSan Jose Repertry Theaterは、以前行った時にはあまり記憶になかったんですが、劇場前の広場ははっきり覚えてました。石のオブジェとか。


客席のキャパは600くらい?そんなに大きい劇場ではなかったのですが、客の入りは寂しい感じでしたね・・・真ん中の前の方のブロックはほぼ埋まっていたものの、あとは安い席にぽつぽつと人が入っているくらい・・・
ちょうど1年前にはOne Man SWをやっていて、劇場内のバーがカンティナの酒場仕様になってたらしいですが、今回は特に躍る小馬亭になってたりはしなかったです。チケットの売れ行きが今イチだったからかな・・・
少ないながらもコスプレしてるファンも来てたりしてました。家族で来てるのか、おじいちゃんがセオデン、おばあちゃんがホビット、孫?がアルウェンだったんですが、もう一人のお父さん?が誰なんだかよくわからず・・・もしかしてアラゴルンのつもりだったかも・・・(汗)しかし、セオデンが似合うような年代の人がLotRのコスプレしちゃうあたり、欧米でのLotR人気の歴史を感じますね。

さて、肝心の舞台の内容ですが、いやー楽しかったです! 英語わからないのでどうかなと思ってたんですが、LotR映画を何度も観ているファンならまず問題なく楽しめます。
時々アドリブというか映画の台詞と違うことを言っていて、それがかなり面白かったりするようなんですが、そのあたりが半分以下しかわからなかったのが残念かな・・・映画に詳しくなさそうな人もこのあたりで笑ってました。
映画は2,3回程度しかみていない妹は、あまりついて行けなかったようですが・・・実は私もOne Man SWの動画を観た感じではそんな感じだったんですよね。やっぱり何回も観ていてあらゆるシーンを熟知していないと楽しさが半減するというのはあるかも・・・
FotRが終わった時点で、水を飲みつつ、客席に「LotRもちろん見てるよね」とか「Exetented Ver.見た人」とか聞いて拍手でアンケート?とってましたが、「1作目か2作目しか見てない人」とか「映画見たことない人」とかも数名いて、その人たちには「それはちょっと大変だと思うけど・・・」とか言ってました(笑)
ちなみに「Exetended Ver.を3作続けて一日で見たことある人」に拍手してる人も結構いましたねー。もちろん私もしましたよ(笑)(3作ずっと意識保てたことは一度もないですが・・・)
このかけあいで客席もかなりリラックスして、こういう持って行き方も上手いなあと思いました。

以下これから観る場合は知らない方が笑えるかも、というあたりは白字にしておきます。ってテンプレートが白じゃないと伏字になりませんけど(汗)
一人芝居ですが、登場人物を演じるというよりは(もちろん人物も演じてますけど(汗))映画のシーンそのものを演じるというか再現する感じですね。プロフィールで、子どもの頃スターウォーズごっこで遊んでいたとか書いてありましたが、まさにごっこ遊びの延長に近いものが。それをプロの技術でやるとこうなるよ、という感じでしょうか。
死者の沼地でナズグルが遠ざかっていく様子の表現とか上手かったですねー。
声真似もかなり上手くて、ほとんど全てのキャラクターの声真似できるみたいです。(さすがに女性はあれですけど(笑))特にガンダルフが上手かったなー。
レゴラスとかアラゴルンの声真似もできるのに、あまり声真似でやってなかったですね。レゴラスはむしろナルっぽいキャラで区別してました。これがまたウケてたなあ(笑)欧米人こういうネタ大好きですね。
なぜかデネソールがデコキャラになってましたが・・・それをいうならエル○ンドの方が・・・とちょっと思いましたけど(汗)
あとフロドとサムのゲイネタもよくやってましたね(笑)
FotRでアラゴルンが指輪に呼びかけられる場面で「なんで俺の名前知ってるんだ?」と言っていたのが、黒門前でサウロンに呼びかけられる場面でも繰り返されてたりとかもおかしかったなー。
Charles Rossさん、結構擬音が得意みたいで、オークとかトロルの叫び声とかもよくやってましたが、一番すごかったのは息の音で軍隊の行進の足音を表現してたところでしたね。特に黒門前に東夷がやってくる場面とかほぼ映画と同じでびっくりしました。最初どうやって音出してるのかわからなくて。
足音で大きな音を立てたりとかも巧みでしたね。エントの歩き方とかもそっくりだったし。
そっくりでおお、と思わせるところもあれば、適当すぎで笑わせるところもあり、そのあたりの緩急もお見事でしたね。さすがプロだなあと。
一番笑えたのはガンダルフとサルマンの対決の場面かな(笑)あそこは1回でも観た人なら笑えると思います。
3作を1時間でまとめているので(妹が時計見て計ったところ、きっちりほぼ20分ずつだったそうです)、かなりの場面をはしょっているのですが、そんな中「そこ再現するか!?」というようなチョイスもあって、マニアックに笑えた場面もありました。ピピンがモリアで「お腹すいた」という場面とか、火がついたエントがダムの水で火を消す場面とか。
残念だったのは、Charles Rossさん歌上手いのに、サントラの再現がかなり適当だったことですかね~。マニアならそこまで再現して欲しかったなあ。

とまあそんなわけで、楽しい舞台でした。1時間は短いなあと思いますが、体力を考えたらこれ以上は無理ですよね。
客の入りは寂しめでしたが、大ウケで盛り上がってましたね。
最後はかなりの拍手だったのにアンコールはおろかステージにも出てこなかったのがちょっと残念でしたが・・・疲れてたんですかねえ。
またいつかどこかで見られたらいいなあ、と思いました。今度はOne Man SWにも挑戦してみたいです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 機内で観た映画たち | トップ | Evita »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

指輪物語&トールキン」カテゴリの最新記事