ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

Evita

2012年09月18日 | ミュージカル・演劇

今回の旅行で、ブロードウェイで観たかった作品(Jesus Chrits Superstar、GODSPELL)が相次いで夏休みを目前にクローズしてしまい、エビータも大丈夫か? と心配してたんですが、全然心配することなかった大入りでした。
なんでかなと思ったら、チェのリッキー・マーティンが大人気だったんですね・・・私すら名前くらいは知ってるリッキー・マーティン・・・ヒスパニック系のお客さんも多いのか、開演前のアナウンス、スペイン語も流れてました。

エビータは最初に観たのがマドンナ主演の映画でしたが、これが好きだったんですよね~。
舞台版は四季のしか観たことがなく、いつか他の舞台を観てみたいと思っていたので、ようやく観られたという感じです。
演出は、すごく良かったというわけでもないですが、それなりに楽しめました。しかし、どうもタンゴをやたらと取り入れているのが気になりましたね・・・冒頭のエビータの葬儀の場面で、群集がゆっくりテンポのタンゴを踊りだした時はびっくりしました。軍人たちの権力争いの場面(四季だと椅子とりゲームの場面)も、なんとタンゴっぽい動きの格闘技?になっててちょっと気持ち悪いというか(汗)
この他にも何かというとタンゴが出てきて、まあ場面によっては面白い演出になるんだろうけど、ちょっと多用しすぎに感じました。
エビータとペロンの関係は、結構ずっとラブラブな感じでしたねー。すれ違って関係が冷え切ってたりとかはしない感じ。エビータの具合が悪くなってからもペロンはずっと心配して支えてる感じだし。まあ歌詞から解釈したらそういうのもありかなと思いました。
マドンナの映画の時に新しく作られたYou Must Love Meもナンバーとして入ってましたね。
冒頭のエビータの葬儀のあと、映画だとエビータが一人で歌っていたDon't Cry for Me Argentinaを、女達が歌ってたのはこの舞台のオリジナル演出なんでしょうか? (女達の中にエビータが混じっていて、最後だけソロになる)
あと、Santa Evitaの歌いだし、子どものソロだったっけ?
このソロ、一人だけ出てた子役の女の子が歌ったのですが、めちゃめちゃ上手かったです。
最後の方、回想のように色んな曲が出てくるのは四季版もでしたっけ・・・忘れちゃったなあ(汗)ラストが葬儀の場面なのは映画の影響なのかな。四季版だとちょっと抽象的な感じで終わってましたが・・・映画好きなのでこっちのラストの方が好きだなあ。
演奏は、編成は小さそうでしたが、随所にラテンっぽいアレンジがさりげなく散りばめられててカッコ良かったです。実は舞台観てた時はところどころラテンっぽいなと感じるくらいでしたが、CD買って(良かったので買ってしまった(笑))聴いてみたら、ギターが細かいフレーズ弾いてたり、パーカッションが入ってたりと、かなりカッコイイアレンジだということに気がつきました。

キャストですが、エビータのElena Rogerさんが素晴らしかったですねえ。ウェストエンドでもエビータやってた方だそうですが。
ちょっと下品かな・・・というところもありましたが(下品というかこぶし回ってるというか(汗))、キャラクターを考えるとそれもありかなと。歌はめちゃくちゃ上手くて、高い音域も軽々出して、難易度を感じさせませんでしたねー。
演技も素晴らしくて、力強い歌とともにエビータそのもの、という感じでした。
ものすごく強いエビータで、一切弱音なんか吐かない感じ。民衆は強すぎて怖そうとか思わないのかな、と思ってしまうくらい。
最後の放送の時も、弱弱しさを見せずに強い感じで歌っていて意外でしたが、その強さがかえって泣けました。ラストのThe choice was mine and mine completelyって歌詞にすごく説得力がありました。ああ、自分で選んで最後まで貫き通したんだな、と。
余談ですが、笑った顔(ちょっとアルカイックスマイルっぽい笑い)が誰かに似てるな・・・と思ったら、Studio Lifeの及川健さんが女装してる時に似てるんだ、と気がつきました(汗)
リッキー・マーティンのチェは、確かに歌は上手くて難しいフレーズもさらっと歌ってたんですが、なんかきれいに流してしまっている感じがしたかなあ。エビータのインパクトがすごかったので、なんか大人しい気がしてしまいました。もうちょっとアクの強い感じの方が私は好きだなあ。
ちょっと速いフレーズが苦手なのか、A New Argentinaだったかでちょっとフレーズ入りきってないというか遅れ気味だな、と思ったのですが、And the Money Kept Rolling Inではチェにあわせてかかなりゆっくりテンポになってました。トニー賞のパフォーマンスの時「随分ゆっくりだな」と思ったのですが、なるほどそういう訳だったのかと勝手に納得してしまいました。
マガルディの人は歌はすごく上手くて、One This Night~は良いのですが、その後のエバとのやり取りがあまりテンポに乗ってなくてちょっと残念でした。

そんな訳で、総合的にはかなり気に入りました。ほぼ同じキャストのCDが出てたので思わず買ってしまったくらい(笑)
好きな作品なので、またいい舞台にめぐりあえたらいいな、と思いました。

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