ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

原作のレゴラスのこと

2005年05月31日 | 指輪物語&トールキン
ちょっと中断していた原作読書をちょこっとだけ再開しましたが、まだエオメルたちが到着するのを座って待っているところです(笑)
でも、アラゴルン、ギムリ、レゴラスの3人の会話をここまで読んでいて、映画の印象が染み付いているのか、なんだかとても新鮮に感じました。
映画だとなんかアラゴルンとレゴラスが会話して、ギムリだけ仲間はずれの笑われ役、みたいな雰囲気がありますよね、どうも(汗)RotKで多少改善されたように思いますが、基本は変わらなかったかなあと。
原作だと、3人が対等に会話しているのがいいなあと思います。そして、3人3様の考え方で物事を捉えている様が面白いです。
ギムリがとにかく現実的で皮肉屋という感じなのですが、それでいて実はホビットを心配する気持ちはとても熱いところがいいですよね~、というのはおいといて(笑)今日はレゴラスの話です。
原作初読時は、とにかくギムリが好きだったものですから(笑)レゴラスは「ギムリの相方」くらいの感覚しかありませんでした(大汗)
それが何回か原作を読み返すうちに、原作のレゴラスの魅力にも気がつくようになって来ました。
原作のレゴラスは、現実的で皮肉屋なギムリとは対照的に、楽観的で物事に希望を見出すのが得意?なようです。様々な場面で、レゴラスの希望を感じさせる明るい台詞には救われますね。悲観的なギムリとの対比で語られているのがまた効いているのかもしれません。
特に好きなのが、ペラルギアからアンドゥインを遡っている場面で、「ドゥリンの息子よ、君の顎鬚を立てたまえ! こう言うではないか、全ての望みが底をついた時に新たな望みが生まれると」という台詞でしょうか。(原文確認してないので台詞違うかもです、あしからず)
レゴラスが希望を持っていられるのは、エルフの特性なのかもしれません。不死の生命を持ち、他の種族よりも遠くまで見通す視力を持つエルフならではの。
また、レゴラスは「上のエルフ」ではありませんが、かといって暗黒時代を知っているほどの年齢ではないようすで、そのあたりもあの明るさにつながっているような気がします。
トールキンはどういう意図でレゴラスというキャラクターを登場させたのかな、と思ったりします。
おそらく、エルフ代表の旅の仲間、ということではあると思うのですが、例えばグロールフィンデルのような有名な?エルフではなく、なぜレゴラスなのか、なんてことも考えてしまいます。
レゴラスが、裂け谷のエルフではなく、闇の森の王の息子というのも面白いというか不思議な気がします。
おそらく、闇の森の王の息子というのは、「ホビット」に登場した関連で、という以上の意味はないような気がします(汗)レゴラスに関しては出自の設定もあまり残っていないようで、レゴラスにはあまり思いいれはなかったのかなーと(汗)
それと、ギムリとのバランスかな。エルフとドワーフの友情というコンセプトをどのあたりで思いついたのかわかりませんが、ギムリとセットで扱うのなら、上のエルフでは吊り合わないでしょうしね。
それと、もしかしたらトールキンは、シルマリルリオンに出てくるような宿命的なエルフとはまた違う、エルフの本質的な姿?として、深刻な苦悩を知らない、いわばピュアな存在のエルフを描いたのかもしれないなあと思ったりもします。
まあ、所詮エルフ贔屓ではない私の予想ですので、きっと全然違うと思いますが・・・(笑)
とにかく、ギムリもそうなんですが、レゴラスの、物語の中心からはちょっと外れたところにいるバイプレイヤーとして、物語の真っ只中で一生懸命なホビットたちとは違う、少し醒めたような大人な?スタンスがいいなあと思うのでした。ホビットたちとはまた違う意味で物語に安らぎを与えてくれているように思います。
所詮はレゴラスファンとはほど遠い私ですが(汗)それでもぼちぼちレゴラスの魅力も理解できてきたかな、と思う今日この頃なのでした。
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