ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

旅するドワーフ

2006年08月17日 | 指輪物語&トールキン
ホビット、エルフの話が続いたので、ドワーフのことも書いとこうかな、くらいの話です(笑)
ドワーフもホビットやエルフといい勝負で保守的というか、自分たちの種族の殻に篭る種族ですよね。他の種族の前ではほとんどドワーフ語を喋らないで秘密にしているくらい。
しかし逆に、ドワーフ語が秘密なので、ドワーフは皆中つ国の共通語が話せるということになりますよね。まあ、外に全く出なくて全く共通語を話さないドワーフもいるかもしれませんが・・・
ドワーフたちは、鉱山で採れた金属や、工芸の技で人間と交易することも多かったのでは。
そういう意味では、ホビットやエルフに比べるとかなり外交的?と言えるかもしれませんね。
旅も、ドワーフは各地の鉱山に散らばっている仲間を訪ねたりして、結構旅をしていたようですね。ブリー村にも旅の途中のドワーフがいたし、ホビット庄も青の山脈への通り道になっていたみたいだし。
トーリンたちもはなれ山を追われてから放浪の生活を送っていたのですよね。
でも、ドワーフは馬に乗らないから、徒歩での旅はとてもスローペースだったのではないかと・・・いや、ドワーフはものすごい健脚かもという気もしますが。
でも、旅慣れているドワーフの中でも、旅が好きでさすらっていたような人たちはいたのでしょうか? どうもあまりいなかったのでは、という気がします。
いやでも、宝を取り戻すためにはなれ山に向かったり、昔の栄光を取り戻したくてモリアに向かったり、旅自体を好むのではないにしても、憧れの地に向かうための旅というのは、ドワーフに似合うなあなんて思います。単に「ホビット」の印象からでしょうか?(汗)
旅するドワーフと言えば、ちょっと気になるのが、ギムリとレゴラスの、ファンゴルンから闇の森、はなれ山までの旅ですね。
レゴラスは「我らの故郷のその先まで」旅しようなんて言ってましたが、実際のところどこまで旅したんでしょうねえ。
その後仲間たちをひきつれてゴンドールに戻っていますから、そんなに長いことは旅してなかったのかもという気もしますが(汗)
しかし、好みが全く違う二人の旅、一体どんなだったんでしょうねえ。まあそれを言ったらそもそもこの二人の友情自体が不思議ですが(笑)
でも、この旅の間は、ギムリもレゴラスも旅を楽しんでいたはずだよなあ、と思います。
やっと訪れた平和に、あたりを警戒することもなく(いや少しは警戒しないと不用心か(汗))、ギムリはホビットたちの安全を心配することもなく安眠しながら、のんびりと中つ国の風景を楽しんだのではないでしょうか。
むしろ、彼らが楽しんだのは、久々に訪れた平和そのものだったかもしれません。そう思うと、お互いの見たい場所の好みの違いはそんなに問題ではなかったかもしれませんね。
「指輪」本編でもバイプレイヤーとして暗い物語の中でどこか明るい気持ちにさせてくれた二人ですが、この二人が気ままな旅に去って行った、物語からの「退場」の仕方が、平和の訪れを象徴しているなあなんてことも思います。
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