ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ガンダルフのこと(続き)

2004年07月02日 | 旧指輪日記
昨日は灰色のガンダルフが愛しいと書きましたが、映画の白のガンダルフも好きです。ビジュアル的にもカッコイイし(笑)何よりも、せっかちで傍若無人なところが原作のガンダルフに近いように思えて好きです。イアン・マッケランの灰色のガンダルフは、慈愛に満ちた人格者という面が強調されていて、「変幻自在でよくおこる」魔法使いな面がちょっと物足りないなあと思っていたもので。
それだけでなく、映画で白のガンダルフを見ていると、なんだか悲しくなってしまうのです。
昨日、白のガンダルフは灰色のガンダルフとは別人格の別人だと思うと書いたのですが、でも一方で、灰色のガンダルフと同一人物であるということもまた真実なのだと思ったりしています。上手く書き表せないのでちょっと矛盾しちゃうのですが(汗)
灰色のガンダルフはモリアで死んで、イスタリとして遣わされて中つ国で長い時を過ごしてきた「灰色のガンダルフ」の生はそこで終わったのだと私は思っています。新しく送りなおされた白のガンダルフは、灰色のガンダルフが遣り残した使命を果たすため、束の間中つ国に遣わされたのだと私には思えました。使命を果たしたら中つ国を去る前提で、わずかな間だけ中つ国に、仲間たちのもとに戻って来てくれたのだと。
そう思わされたのは、TTTでのローハンの厩でのガンダルフの「今は時間がない」という言葉でした。ああ、ガンダルフは戻って来たけれど、それはわずかな間だけなのだな、と・・・決然として迷いのない、けれど愛情深いところは変わっていない白のガンダルフの姿を見ていると、やはり「もうすぐガンダルフとはお別れなんだ」と思ってしまって、時々ヘンなところで涙腺が緩んでしまったりします(汗)
そんなガンダルフが、戴冠式でアラゴルンに見せる「御世に祝福を」という言葉と静かな笑顔、そして灰色港でホビットたちに見せる優しい笑顔と「Farewell, my brave hobbits」という言葉、フロドに差し伸べる優しい手・・・。
灰色港では色々なことが悲しいですが、ガンダルフとの別れは最も悲しいことのひとつです。永い間中つ国を見守り、ホビットたちを見守ってきたガンダルフがついに中つ国を去ってしまうということも、エルフたちが行ってしまうこと以上に「大いなる時代」が終わってしまうことの象徴なのだな、と思ったりします。
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