ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ハワード・ショアの講演会!

2007年04月21日 | 指輪物語&トールキン
微妙に指輪ネタではないんですが、ハワード・ショア関連はこちらでは指輪関連ということで・・・
RSSリーダーのキーワード検索で、またまた素敵な記事に遭遇しました!
ハワード・ショアの母校でもある、ボストンのバークリー音楽院に留学中のNaotsさんのブログで、ハワード・ショアが母校で講演会をした時の様子を書いてらっしゃいます!
実際に映画音楽について学んでいる学生さんたちを対象にした講演ということで、きっと専門的な話が中心だったのでしょうが。
naotsさんも印象的だったと書いてらして、私も「ほほう」と思ったのが、曲を作るとき、調(ハ長調とかニ短調とかの調ですね)を意識せずに作曲している、という話でした。
実際、フィルム音楽の世界では楽譜に調号は書かないものなんだそうです。そうだったんだ~。知りませんでした。
確かに、LotRなんかまだメロディがはっきりした曲が多いですが、ショアの他の作品なんかだと、ほとんどメロディもないような抽象的?な曲が多いですもんね。
調がないといえば、LotRサントラでは「ゴラムの歌」がまさにその最たるものですが。1小節ずつ何度ずつ上がっていって・・・とか解析しようとしてたけど、全然意味がなかったということがわかりました~(笑)
この他、ショアは手書きで作曲をするのですが、(シャーペン使って書いてるんですよね)見た目が美しいスコアは音も美しい、と言っていたそうです。うーん、視覚からも作曲してるのか・・・カッコイイなあ~。
オーケストレーションの作業も、音を音を頭で想像するというよりは各楽器の音量や音域を計算する作業だ、と言っていたそうです。うーん、なんか意外。
ショアが曲を作るときコンピューターに打ち込んだりしないのは、そういう技術がないからだ、と前にどこかのインタビューで冗談まじりで言ってましたが、それ以前にショアにとっては必要ないんでしょうね、そういう作業は・・・。なんというか、職人だな~と思いました。
(LotRサントラでは専門のチームがコンピューターに打ち込んだ仮の音源を作っていたという話ですが、これはショアのためというよりは、PJや映画のスタッフに聴かせるためのものだったんでしょうね)
さらにその上に、ここはこういうシーンだからこの楽器を使って・・・とかも考えてオーケストレーションをする訳ですよね。LotRだと、ホビットだからティンホイッスルにするとか、ホビットでもちょっと暗めでクラリネットを使うとか、進化形でフルートを使うとか。なんか素人には気が遠くなるような作業だ・・・(汗)
でもこんな話を聞くと、またゆっくりじっくり聞き込んでみたくなりますね~。
RotK完全盤サントラでもまたどんな薀蓄が聴けるのか楽しみです。(そういやMusic from the Lord of the Rings filmsの出版はどうなったんでしょう・・・)
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