ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

暗黒卿ダースベイダー(ネタバレ)

2006年03月06日 | 読書

ep3直後のスピンオフ小説、ということで買ってしまいました。あの後のアナキンの心の変化を知りたいと思っていたので、ナイスタイミングでした。そういう需要から出てきたノベライズなんだろうな~と思います。それにまんまと乗っているあたり・・・(笑)
「悪の迷宮」と同じくオールキャスト出演、という感じです。ep3の生き残りはヨーダ以外ほぼ全員登場しています。
R2-D2とC-3POまでちゃんと活躍していたのにはびっくり&ちょっと嬉しかったです。ep3ではファンサービス登場?と思われたチューバッカも活躍するし。
というわけで、まあファンサービス的な話かな・・・と思いきや、結構一つの物語としてもなかなか面白かったのですよ。
物語の軸としては、ダース・ベイダーになったばかりのアナキン、それに対する、この小説オリジナルのジェダイ、ローン・シュラインとオリー・スターストーン、になるわけなのですが、このオリジナルのジェダイたちの物語が私にはなかなか面白かったです。
フォースとのつながりが薄れていることの不安を感じていたローン・シュライン、若きパダワンらしい性急さと正義感を持つオリー。この二人の設定もなかなか面白かったし、この二人の変化も面白かったです。
それと同時に、アナキンが次第にダース・ベイダーとなって行く様も良く描けていたと思います。旧シリーズのダース・ベイダーのイメージが強い人には違和感があるようですが、アナキンの成れの果て(汗)だと思うととてもハマっているように思います。
シュラインがダース・ベイダーとの戦いの中で「フォースは死なない」と実感する場面は感動的でしたし、逆にダース・ベイダーがシュラインとの戦いの中でフォースの暗黒面の力を実感できるようになった、という設定もよくできていたと思いました。
ダース・ベイダーがシュラインに自分がアナキン・スカイウォーカーだと告げる場面もちょっとワクワクしてしまいました。ワクワクってのは変かな・・・
そうそう、ダース・ベイダーが、シュラインに機械の体になった理由を聞かれた時、「自分でやったことだ。オビ=ワン・ケノービも少しは関係しているが」と言ったことがちょっと嬉しかったりして。オビ=ワンのせいだと恨み続けていたのではなく、自分が招いたことだと理解できるようになったんだなあと・・・
でも、やっぱりちょっと寂しいなあ。最近ちょうどクローン大戦シリーズのコミックで、皆がオビ=ワンが死んだと思っているのに、一人だけ「オビ=ワンは生きている!」と信じ続けていたアナキンの話を読んだところなので、なんだかやっぱり切ないですね・・・
それから、性急に自分が信じる正義を貫こうとしていたオリーが、最後にはシュラインの思いを理解したところもちょっと感動的でした。
最後のオピ=ワンの登場も、ちょっとでしたが嬉しかったな。
というわけで、気がつけば今まで読んだスピンオフの中では一番面白かったかも・・・
今後もダース・ベイダーになったアナキンのその後を描いたスピンオフが出てくるといいな~なんて思ってしまいました。できれば旧3部作をダース・ベイダーの視点で書いたものが読みたい・・・(同人誌探せば?という感じでしょうか(笑))

ところで、巻末の用語辞典を読んでいて知った事実。クローン大戦のコミックスで活躍するジェダイ、クィンラン・ヴォスが、キャッシークで死んだという話がこの本の中にも出てくるのですが、用語辞典によると「キャッシークで死んだと言われている」という書き方なんですねえ。
ルミナーラ・アンドゥリなんかははっきりと「キャッシークで死亡」になってるので、これは死んでない=また登場するかも、ということなんでしょうか。
さらに、アサージ・ヴェントレスも生死不明なんですねえ。ということはまた出てくるのか・・・これは「スターウォーズ全史」でも「実は死んでなかった」というようなことが書かれてましたし・・・
いや、この二人のことはわりとどうでもいいんですが(汗)ep4までの間にまだまだスピンオフが出そうだな~と思う次第でございました。

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