ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

言葉のニュアンスの違い

2003年06月25日 | 旧指輪日記
昨日、うちからリンクさせていただいている英国在住のれごらっせさんのサイト「緑の葉の森」で、映画TTT鑑賞の感想がUPされてたのですが、その中で書かれていたある台詞を読んで、ちょっとびっくりしました。ギムリが角笛城の城壁のところで「ここではちっとも見えんわい!」(BY吹き替え)と言っていたところを、「もっといい場所を取れば良かった!」と訳されていたのです。
英語で何て言っているかは全く聴き取れていない私ですが(汗)なるほど、英語ではそんな風に言ってるんだ、と思ってちょっとびっくりでした。
おそらく映画の訳も限られた文字数の中で上手く訳しているとは思います。でも、元の英語を知らずにこの日本語だけ聞いて(読んで)いると大分印象が違って来ますね。いや、正直言って「もっといい場所を取れば良かった!」の方が面白いです!(笑)
逆に日本語になって笑える台詞になったのが、兎シチューのシーンのゴクリの「stoopid fat hobbit」でしょう。日本語だと「デブのホビットはバカだよ」となるのですが、ここ日本ではこの映画の中で一番ウケるシーンですよね(笑)ほとんどそのまま訳しただけなのに、日本語の「デブのホビット」と英語のfat hobbitのニュアンスの違いでウケ方が違ってしまうんですねー。
もう一つ、やはり角笛城の城壁のシーンで、レゴラスがギムリに「説明しようか? それとも踏み台を探して来ようか?」と言うシーン、日本語では「レゴラスが冷たい」もしくは「キツイ」というイメージだと思うのですが、英語で見た人は「レゴラス優しい」「カワイイ」というイメージを持つようです。二人の話しか聞いてませんが、でも二人ともそう言っていたので、これは英語と日本語のニュアンスの違いかなーと・・・
そのお一人、うちからもリンクさせていただいているアメリカ在住のぐみぐみさんは、あの台詞を「僕が説明してあげようか? それとも箱を持ってきてあげようか?」なんて感じで訳されてました。英語から受けるイメージだと、なんだか日本語訳よりもやわらかいイメージのようで・・・。そう思うと、その後のギムリの笑いも、照れ笑いなのかなー、なんて思ったりもして、随分印象が変わるなあ、なんて思いました。
やはり翻訳って難しいものですね・・・。訳に頼らず、原語で聴き取れたらもっと世界が広がるんでしょうねえ・・・。

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