ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

RENT1回目

2009年08月28日 | ミュージカル・演劇
2日で3公演の第二弾はRENT。少しでも良い席を取りたいと平日マチネで取ってみたのですが、土曜日の席もたいして変わらず(汗)ソワレでも良かったかも・・・
プログラムが赤=マーク、黒=ロジャーが表紙裏のポスターになっているというものなんですが、なぜか開場して結構すぐに買ったのにマークが売り切れてました・・・同じ日のソワレでは普通にマークも売ってたそうです。マーク好きな人が集まってた回だった???
グッズもものすごい列ができてたので、観に行きもしなかった(汗)チラシでみて、携帯ストラップはいいかなーと思ったけれど1800円って高いなあ。
終演後にアダム・パスカルのサイン会が・・・となっていたけれど、よくよく聴いたらアダムのCD買った人だけだと。なるほど、なんでアダムだけやるんだろうと思ったらCD売るためか~。(まあ、そういう縛り?つけないと際限なく人が並んじゃう、というのもあるだろうけど)というわけでサインはもらいませんでした。

なんかテンション低めの書き出しですが(汗)舞台は良かったです。
ここ数年は、来日公演は言わずもがな、ブロードウェイの舞台ですらピンと来ないこともあったりしたのですが、心から満足できるRENTが観られました。おそらく最後のRENT(東宝がまた来年やるみたいですけどねー)で、ちゃんとしたものが観られて良かったです。(もう一回観ますが)
あ、私のRENT歴?ですが、昔のJAPAN RENTの初演を観たのが最初で、以来JAPAN RENTは再演もガラコンサートも観てるし、来日公演も全部観ていて、ブロードウェイでも6回くらい観ています。
席は、前過ぎて字幕が全く見えなかったですが(笑)一人一人の表情がじっくり見られて最高でした。

生で観るアダム&アンソニーは、生で観られて感激というよりは、完璧なロジャーとマークを観られた、という感じでした。本物の、と言ってもいいかな。
マークの最初の台詞、「クリスマスイヴから始めよう」を聴いただけでじわっと来てしまって・・・。マークには一番思い入れがあるのですが、ここ数年はどうも気に入らないマークも出てきてたりしていたので、なんか思い通りのマークにほろっとしてしまいました。
アンソニーのマークは、映画で観た時も思いましたが、優しい表情にグッと来ますね。当たり前だけど、「Me? I'm here, nowhere.」という台詞の言い方も完璧に私の思いいれ通りで。最近はここの感情のこめ方が「えっ?」という感じの人多いんですよね・・・
Halloweenのソロでの苦悩も完璧。マークの思いに心揺さぶられてしまいます。この後のロジャーとの言い合いも、Good-Bye Loveも良くて、一番泣けました。この一連のシーンが一番好きなので・・・
しかし、最後に映写機で映す映像、マークの自分撮りがメインなのはどうなんでしょう!? ちょっと笑っちゃったんですけど。もっと他のメンバーの映像観たかったんですが・・・(汗)

アダムは、髪切ったらすごい若返りましたねー。アダムのロジャーは、常に優しげに笑っているのが印象的でした。苦悩しているはずなのに、仲間たちには優しげでちょっと寂しげな笑顔を見せるロジャー。ロジャーの優しさと、一人で苦しんではいるけれど、仲間たちのことは大好きで信頼してるんだな、というのが感じられて、なんかグッと来てしまいました。
マークの優しさもそうだけど、ロジャーの仲間に対する笑顔が、このカンパニー全体の結束感を表しているようでもあって、嬉しかったかな。RENTが良いかどうかは、個々の役者の力量だけでなく、カンパニー全体の一体感にもかかっていると思うので。
ただ、なぜかOne Song Gloryで泣けませんでした。一昨年見たTim Howerの方が泣けたなあ(汗)声が本調子でなかったのもあるかもしれませんが、感情を爆発させるのではなく、抑えた感じだったからかもしれません。(アダムの演技が良くないのではなく私の感性がついて行ってないんです、多分(笑))

アダムとアンソニー、彼ら個々も良かったけれど、何よりも二人のコンビネーションが良かったですね。一昨年ブロードウェイで観たロジャーとマークも、やんちゃで若くて、仲の良い親友、という感じですごく良かったのですが、若くない二人(爆)でもしっかり「親友」に見えて、若いもんには負けてませんでした(笑)
RENTでの掛け合いも良かったし、何よりもHalloweenの言い合いが良かったですねえ。二人の、思い合うが故の本音のぶつかり合いが。マークに「逃げてるだけだ」と痛いところをついて来るロジャーに、「俺は生き残るからな」とぶつけてしまうマーク。このあたりの感情のぶつけ合いに揺さぶられましたねー。いやー良かったです。

ロジャーとマークのコンビネーションも良かったし、カンパニー全体の一体感も素晴らしかったですね。
オリジナルそのままの演出のせいもあるのでしょうが。初めてJAPAN RENTを観た時から大好きだったのが、メインで誰かのシーンをやっている時、アンサンブルや他のキャストがじっと彼らを見つめている、というところでした。RENTでもメインで歌ってるマークとロジャーを他のキャストが見つめていたり。
一番好きなのは、ライフサポートのメンバーがロジャーとミミを見ているシーンなんですが、最近はブロードウェイでもロジャーたちを観てなかったりすることがあったりしたんですが、ちゃんと全員で観ていてくれて嬉しかったなあ。
サンタ・フェでも、マーク、コリンズ、エンジェルの3人と一緒に踊っているアンサンブルの人たちが、皆で同じ気持ちを共有している感じがすごく好きですね。映画でも地下鉄の乗客を巻き込む、という上手い手を使ってましたが、やっぱりオリジナルの皆で踊ってるのが好きだな・・・

ミミはメインキャストでは唯一の今回初参加、のレクシー・ローソンでしたが、いやー良かったです。
Out Tonightの時は「まあまあかな」くらいで観ていたんですが(汗)ロジャーと一緒のシーンの芝居がすごく良かったです。
Another Dayでも、Without Youでも、Good-bye Loveでもしっかり泣かせてくれました。今回トータルで一番泣かされたのはミミかも。

コリンズは昨年も見たMichael McElroyでしたが、昨年はあんまり好きなコリンズじゃないかな・・・なんて思ってしまったんですが(汗)今回はいいな、と思いました。この方結構コリンズ歴長かったんですね・・・(汗)
でもなぜかI'll Cover You-repliseが泣けないんだよな・・・
あ、でもコリンズとエンジェルのカップルがすごく自然にラブラブな感じで良かったです。観ていてあったかくなる感じ。
なぜかrepliseの方でなく、普通のI'll Cover Youが泣けました。I'll Cover Youで泣けたのって初めて・・・やはりコリンズ歴もエンジェル歴も長い二人だからこそ、だったかな。

エンジェルは私は3回目のジャスティン・ジョンストン。今までの2回の印象は、とっても元気が良くて、踊りも上手いし、パーカッションがちゃんと叩けてる唯一のエンジェル(笑)という感じでした。
ただ、元気良すぎてちょっと下品かなーというところもあったのですが、今回はそのあたりは抑え目でしたね。アメリカでは下品なネタ?が結構ウケてたんですが、日本ではウケないからかな。
しかし、3回目にしてジャスティン・ジョンストンの株が上がった私。間近で観たからかな・・・(今までも結構前の席で観てたんですけどね)
Seasons of Loveでのエンジェル、初来日公演でのショーン・アールがニコニコしながら客席を見ていたのにノックアウトされて(笑)以来彼を超えるエンジェルはいないな・・・と思っていたのですが。昨年のブロードウェイでも、アンサンブルで出ていたショーン・アールが、Seasons of Loveの時、昔のエンジェルと同じようにニコニコと客席を観ていたのに気を取られて、ジャスティン・ジョンストンは全然観てなかった(汗)(ショーン・アール、今回のツアーにも出て欲しかったな・・・)
しかし、今回観ていたら、ジャスティン・ジョンストンのエンジェルは、Seasons of Loveの時はドラッグクイーンのエンジェルではなく、素のままの、ちょっとシャイな笑顔を浮かべているんだ、ということに気がついて、一気に好きになってしまいました。目の前だったからかなー(笑)
Take Me or Leave Meでのジョアンヌのモーリーンのやりとりを観ている時も、既に病気が進行している設定だろうに、「しょうがないなあ」という感じで笑って観ていて、ああエンジェルらしいなあ・・・と思ったら変なところで泣けて来てしまいました。
シーツをひきずって退場するところ、昨年、一昨年とちょっと違ったな・・・マークの台詞で振り返って笑って欲しかった。
あ、エンジェルの葬儀のシーン、弔辞?の最初の台詞を全員で言ってるのでびっくりしました。初めて観たなあこういう演出・・・

ジョアンヌのハニーファ・ウッド、多分私ブロードウェイで観てる・・・
すっごくパワフルで、観てて気持ちいいジョアンヌですねー。マークとのコミカルなやりとりも最高。
モーリーンの二コレット・ハートも一昨年観てますが、ちょっと歳取ったかなー(汗)でも相変わらずキレたモーリーンでよかったです。

グウェン・スチュアートさん、昨年見てるような気がするんだけど気のせいかなあ?
やっぱり最高の迫力でした。また目の前で見ちゃったからなあ・・・
I'll Cover You-repliseでは、隣の空いたエンジェルのスペースを見つめていたり・・・と、ただ歌が上手いだけでなく、オリジナルキャストならではの演技も良かったです。

高良結香さん、小さくてコロコロしてて(失礼)子犬みたいでかわいかった!
声もきれいだし、英語の発音もきれいですごいなあと思いました。あのアレクシーの早口を言っちゃうんだもんなあ。
でも、アレクシーとしてはもっとアクが強くて笑わせる人の方がいいかな、とは思いましたけど。
コニーで観られなくて残念、と思ってましたが、自らRENTを選んだんですね・・・わかる気がします。今回のカンパニー素晴らしいメンバーですしね。

というわけでとりとめない感想ですが・・・
すごく良かったけれど、今までで一番いいRENTだったかというと・・・私自身の感性が何度も見ていてすり減っているというのもあるからなあ(汗)
今までで一番感動したRENTは、やっぱり初来日の文京シビックホールで見たBenny Teamかなあ。マット・カプランのマーク、マーク・フォードのコリンズ、ショーン・アールのエンジェルが大好きだったな・・・
でもやっぱりいい舞台でした。もう一回観られるのが楽しみです。
同時に、なぜか山本耕史さんのマークが観たくなってしまったなあ・・・東宝RENTに出て欲しいわけではないんだけれど。

過去のRENTの感想のリンク集を作ってみました。自分のインデックス用に(笑)
2004年の来日公演の感想も旧日記サイトにあったのですが、たいしたこと書いてなかったのでリンク貼るのやめました。
映画の感想
2006年来日公演の感想
2007年ブロードウェイの感想(アダム・パスカル&アンソニー・ラップ復帰前)
2007年来日公演の感想
2008年ブロードウェイの感想
2008年東宝RENTの感想
コメント (2)
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