ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

チャイナタウンのサトちゃん?

2008年09月23日 | 旅行
えー、N.Y.の写真ですよー(汗)
チャイナタウンの薬局前で見かけた光景です。この象の乗り物・・・薬局の前によくある、日本だと「サトちゃん」にあたるのかな?
こんなシュールなもの、果たして子供は乗りたがるんでしょうか・・・(汗)
しかしなんで象なんでしょうね。サトちゃんも象だし。薬局と象って何か関係あるんですかね?
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グーグーだって猫である(ネタバレ)

2008年09月23日 | 映画
公開3週目なのにもう一日1回上映、しかも平日には見られないタイムテーブルになっていたので、慌てて観に行きました。
なんでかなあ。結構人も入ってましたけどね。
上野樹里ちゃんが出るっていうので観に行ったクチですが。結構長いこと撮影していて、編集にも時間かけてたみたいで、やっと公開か、という感じで待ってたんですよね。
吉祥寺が舞台ということで、地元ってほどじゃないけどよく行くので、行ったことがあるところがたくさん出てきておお、という感じでした。ペットショップ、外から見ると違う場所だけど、中はロンロンのペットショップだったと思ったんだけど・・・。
「ラストフレンズ」も吉祥寺かなり出てきてましたね。この映画でも出てきたけど、あの野外劇場のあたりで写生会の時写生したなあ・・・。あの野外劇場、「ガラスの仮面」で夏の夜の夢をやった設定の場所でもあるんですよね、確か。
地元のシネコンで見たもので、このあたりの人なら皆吉祥寺はよく行くでしょうから、あちこちでざわざわと「ここ知ってる」みたいな会話がされていたようです(笑)
しかしあそこのメンチカツ、そんなに美味しいかなあ? 昔一度食べたことがあるらしいのですが記憶にない・・・
原作は全然読んでいなくて、そもそも大島弓子さんのマンガもほとんど読んだことがないのですが。「綿の国星」くらいは知ってますが、実は読んだことありません・・・(汗)
という感じで見ていたのですが、なかなか良かったです。なんで上映回数少ないんだろ。興行ランキング1位になってる某邦画よりよっぽどよくできてると思うけどなあ。まあ男性ウケはしないかもしれないけど・・・
季節の移り変わりに合わせて1年くらいかけてじっくり撮っていたそうですが、確かにとても丁寧に作られているなあ、という印象でした。
猫を撮るのもとても大変だったようですが、苦労の甲斐あって自然な映像になっていたと思います。
物語も淡々と進んでいって、大きな出来事があるわけではなく、グーグーをめぐる日常(と言っても決して猫が中心ではない、猫をめぐる人間たちが描かれている)が描かれます。このあたりが、ただだらだらしているのではなく、特に青自との出会いで少しずつ動く麻子さんの気持ちを反映して、まさに「静かに流れていく」感じ。
話の筋とは全然関係ないけれど笑えるシーンも随所にありました。森三中はさすがに面白い。樹里ちゃんも「森四中」として息の合った演技を見せてました(笑)
そんなありふれた静かで幸せな日常が、麻子さんの病気のためにい一変するのですが、そのあたりも淡々と描かれて・・・
そして最後には、ハッピーエンドではないながらもバッドエンドではなく、また淡々とした日常に戻る、そんな静かな物語の流れが、押し付けがましくなく心に沁みて良かったです。
動物と子供が出てくる映画はズルイ、というのがありますが、猫を使っている割には、決して「猫のかわいさに頼っている」感じではなかったんですよね。確かに猫もかわいいけど、きちんと人間のドラマになっていて、そこに無理なく猫が絡んでいる・・・いや絡んでいる程度ではなく、もっと物語の核にもなっているんですが、とにかくそのあたりのバランスが上手かったと思います。
このあたりは原作の力もあるんでしょうが、映画化にあたってそのバランスを崩してしまうのは簡単なことなので・・・やっぱり上手く作ってあったと思います。
上野樹里ちゃんの役は原作にはないオリジナルだそうですが、いかにもつけたしたような感じではなく、しっかりと物語に根付いている感じがしました。このあたり脚本がちゃんとしてたんだなあと思いますね。
麻子さんは自分の感情を表にあまり出さないので、ナオミのようなキャラクターが必要と感じたのかもしれませんね。ナオミが麻子さんの病気を知って泣くシーンに、まさにそのあたりが凝縮されていたように思いました。
麻子さんの物語にとってナオミの物語が必要だったかというと、まあなくても支障はなかったと思うんですが(汗)まあ、「麻子さんのために泣くナオミ」の背景としてはやっぱり必要だったかな。
樹里ちゃんを見るのが目的だったはずなんですが、確かに樹里ちゃんは良かったんですが、それ以前に自然に話に引き込まれてましたし。
でも、ナオミも結構麻子さんに近いような。彼よりも自分の夢を取るあたり、恋愛至上主義な女の子たちとはかなり違う、自分で歩いて行きたいというクールさがありますね。そもそも彼に甘えてないですしね。
もしかしたら麻子さんにあこがれて、あえてそうしているのかもしれないけれど・・・
麻子さんもまた、自分の感情を周囲の人に見せないで、全てを知っているのは猫だけ。その不器用なところが、ずっと独りでいた原因なのでしょう。仕事が忙しかったのもあるでしょうけれど。
その、どこかに流れる寂しさ、孤独感と、それを受け止めながら淡々と生きていく生活には、やはり猫が必要なんだな・・・と思いました。
その淡々とした生活が、サバを失って一旦は崩れ、グーグーの登場で再び動き出すのですが、麻子さんの病気でさらに大きく崩れます。
死と向き合うことで、深く沈みこむ麻子さん。抗がん剤の副作用でうつ状態になったせいもあるのですが・・・
このうつ状態の時に見た夢の中でのサバとの再会が泣けましたね~。冬の深夜のストーブが燃えるカフェ、という場面設定も良かった。
あ、サバの人間の姿の役の子、ずっと顔が良く見えない感じで撮っていたので、かなり最後になるまで大後寿々花ちゃんだと気がつかなかった・・・不覚・・・寿々花ちゃん出るって知ってたのにすっかり忘れていた・・・
サバとの対話は、そのシチュエーションだけでも泣けてしまいましたが、同時に麻子さんの気持ちと猫に対する思いのようなものも感じ取れて、とても重要な場面だったと思います。
この夢を境に?次第にうつ状態から立ち直り、体調も良くなり、ふたたびグーグーとの静かな淡々とした、小さな幸せを感じる毎日に戻っていく。
ナオミも青自も去り、麻子さんの病気も完治したわけではないから、決してハッピーエンドではないけれど、猫と一緒に静かに淡々と、未来に向かって精一杯生きて行く、そんな終わり方がとても良かったです。
チラシにも書いてあったので最初から知っていたラストの麻子さんの台詞、「グーグーが長生きしますように。病気しませんように。この家で幸せに暮らせますように。そして天寿をまっとうする時にはこの私が送れますように」という言葉が、知っていたにもかかわらず、ずっしり、じーんと沁みました・・・
小泉今日子さんの麻子さん、素晴らしかったです。「転々」の真紀子さんも良かったけれど、本当に素晴らしい女優さんになりましたね。
あ、英語講師、その実態は死神?のマーティ・フリードマンの神出鬼没ぶりも面白かったです。でも、吉祥寺の町を歩く彼はものすごく目立つ・・・(汗)
サントラも良かったです。細かいところは忘れたけど(汗)

というわけで今年見た映画の順位。
1.イースタン・プロミス / 2.ミラクル7号 / 3.マイ・ブルーベリー・ナイツ / 4.グーグーだって猫である / 5.西の魔女が死んだ / 6.ナルニア国物語第二章 カスピアン王子の角笛 / 7.スウィーニー・トッド / 8.転々 / 9.コレラの時代の愛 / 10.エリザベス ゴールデン・エイジ / 11.ライラの冒険 黄金の羅針盤 / 12.奈緒子 / 13.L Change the World / 14.クリストファー・リーとフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男 / 15.ティム・バートンのアラジンと魔法のランプ / 16.スターウォーズ クローンウォーズ / 17.デトロイト・メタル・シティ / 18.20世紀少年 / 18.マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 / 19.カンフーくん / 20.フランシス・フォード・コッポラのリップ・ヴァン・ウィンクル / 21.ポストマン / 22.ミック・ジャガーのナイチンゲール
減点方式だと欠点がほとんどないのでこの高順位に。いやでも良かったですよ。

あと、これから観に行く映画のリスト。
公開中 「崖の上のポニョ」「TOKYO!」(鑑賞済み)「あぁ、結婚生活」「パコと魔法の絵本」
9月27日公開 「コドモのコドモ」
10月4日公開 「宮廷画家ゴヤは見た」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ディズニーデジタル3D」
10月11日公開 「僕らのミライへ逆回転」
10月25日公開 「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」「ブーリン家の姉妹」
11月1日公開 「レッドクリフ」
12月公開 「アラトリステ」
ようやくちょっと減って来ましたが、まだまだ映画ラッシュですね~(私的には)
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