えーと2003年8月なのでほぼ3年前の話なのですが(汗)ロンドンのDOMMERWEAR HOUSEで見た太平洋序曲の話を書こうと思います。
当時はブログをやっていなかったので、なかなか書き留めておくことができなかったのですが、なかなか日本から観に行った人もいないようなので、レポート書いておきたいとは思っていたのですが、ついつい書きそびれてました。
ブロードウェーの亜門版を観に行った時に、ついでに書こうと思ったのですが、それも書きそびれ・・・
いざ書いてみようと思ったら、結構忘れていてショックなのですが(汗)出来る限り書いてみたいと思います。
そもそもいくきっかけは、妹がシアターガイドか何かで、ロンドンで太平洋序曲をやると知って、ちょうど夏休みだし、オックスフォードも行きたいし、ということで決まったのでした。
新国立劇場での亜門版で虜になり、リンカーンセンターでの公演も行ってしまったのですよね。
チケットはレスタースクエアのtktsでフツーに買えました。結局2回行ったのですが、どちらも満席ではなかったですね。狭いところなのでかなり埋まってはいましたが。
公演終了後に窓口でチケットを買っている人も結構いたように思います。
と言っても、観客の反応はぼちぼちというところ。
ソンドハイムマニアと思われる人たちは喜んで見てましたが、さっぱり訳がわからない、という感じで飽きてる人もいましたね(汗)反応としては新国立劇場の公演やブロードウェー公演と大して変わらない感じでした。
作品的に万人受けするものじゃないですよね。リンカーンセンターは異常だったんだと思います。ソンドハイムマニアばかり集まってたようですし(笑)
こちらがDOMMERWEAT HOUSEの外観。
中に入ると、四角く配置された座席の真ん中に白木の長方形の舞台が。通常なら舞台奥になる壁際にも少し座席があって、四方から舞台を見られる形になっていました。さすがに2階席は三方からでしたけど。
下手奥の花道?を通って役者さんが登場する形です。上手手前には客席に降りられる階段がついていて、客席乱入(笑)とか客席から登場もありました。
トップの写真は休憩中ですが、海をイメージしたような青い照明が当たっていてとても綺麗でした。舞台やってる時は普通の照明でしたけど。これデジカメだから撮れたよなあ・・・
これは上手手前から撮った写真です。右上方の黒いもの?がオケピットです。これ片方しかなかったような。かなり小さいピットで、編成もかなり小さくて、音はちょっと寂しかったです・・・(汗)
舞台セットは一切なく、一部小物が出てきた以外はほとんど物も出てきませんでした。出演者たちも黒い衣装で、かなりシンプルな感じでした。
しかしこの舞台、明らかに亜門版を意識してると思うんですけど・・・(汗)まあ、小さな空間に上手く収めていたなあ、というのには感心しました。
さて開演。登場人物たちは皆黒い衣装で黒子のイメージなのでしょうか。でも一人ひとり形は違うんですよね。
全ての役をこの衣装を変えずに演じていました。「プリーズ・ハロー」は別ですけど・・・(笑)
キャストは、Reciterの人(ブロードウェイ版にも出てました!)とあと三人くらいが東洋人で、後は色々、という感じでした。黒人系の人も一人。この方バス担当で、ロシア提督をやっていたのがなんだか不思議でした(笑)
東洋人の中には、名前から日本人と思われる方もいて(年配の方でした)医者や「木の上に誰か」の老人役をやってましたが、老人役が良かった・・・ような気がします(記憶があやふや(汗))
亜門版は、日本の美を見せてくれた、という感じでしたが、こちらはもう開き直って(笑)「誤解されたジャポニズム」全開で、それはそれで面白かったです(笑)本来はこういう作品なのかな、とも思わせて。
オープニング「太平の浮島」では、皆が不思議なすり足で出てきて、「なんだこりゃー」という感じでした。正直、「太平の浮島」を見た時点では、「つまらなそう・・・」という感じだったんですよね。
しかし、次第に、役者さんたちの力量に圧倒されるようになりました。一人ひとりが皆上手いんですよねー。歌も芝居も。
特に「プリーズハロー」は大爆笑(笑)日本ではロシア提督から本格的に笑えるようになりますが、こちらは最初からわらいっぱなしでした(笑)
でもそんな中、香山と万次郎の「俳句」のシーンは、亜門版の方がフレッシュな感じがして良かったのですが。このあたりは亜門氏のこだわりかもしれません。ブロードウェイ版にも共通するものがありましたから。
そうそう、この舞台では出演者は皆男性で、女性役も全て男性がやってました。
たまてなどは、うちまたすり足でくねくね歩いていて「なんじゃそりゃー」な女形ぶりでしたが(汗)将軍の母や女将なんかは迫力でしたよー(笑)
頭に花のついたバンドを巻いて、女性だというのを示していた・・・と思います。(最近写真が載っているサイトを教えていただいて思い出したのですが(汗))
まあ、「ウェルカム・トゥ・神奈川」では、全員女装なので一人だけ男、のインパクトには欠けましたが・・・(笑)
日本風な所作もメチャクチャでしたが、殺陣もひどかったですねー。香山と万次郎の対決なんか冗談のようでした(汗)高校時代の体育の時間の自分のへっぽこ剣道を思い出しました・・・(笑)
あ、将軍暗殺の場面、将軍の母自ら殺してましたね。怖かったです・・・(笑)
将軍の「コンパニオン」は、なぜか相撲レスラーに(汗)このあたりもう無茶苦茶でしたね・・・(笑)でもこの相撲レスラーの人面白かったんですが。仏頂面で面白いことするから(笑)イギリス提督も面白かったです。
で、プリーズ・ハローなんですが、これが一番面白かったですね~。
各提督がそれぞれステレオタイプなお国柄を出してやっていて。ここばかりは黒衣で統一、というのを破ってましたが。
イギリス提督はティーカップを持って登場(笑)イギリス人の皆さんに大ウケしてました(笑)「クイーン・ヴィクトリア」なんて単語が出てくるだけで盛り上がってましたね。
オランダ提督(なぜか万次郎役の人がやってた・・・ちょっとユアン・マクレガーに似てました(汗))は、木靴を履いてチューリップを持って登場。オマケにヘンなチューリップハットみたいなのを被って、スカートみたいのはいてたような。どんな提督だよ、と思いつつも反則技に笑いました(笑)あの間抜けな雰囲気は曲調には合ってましたね。
ロシア提督はしっかりコート着てましたし。
そして、フランス提督はベレー帽を被って、香水をシュッシュッと振りまいて登場。ちょっとオカマっぽいキャラだったような。やはりおフランスのイメージって万国共通なのかな・・・
そして、そんな大の大人の皆さんが楽しそうにダンスして回っているのがすごくおかしくて(笑)ここは亜門版よりも面白かったです(笑)
てなわけで、どうも「プリーズ・ハロー」の印象しか残っていないようなんですが(汗)意外に良かったのでもう一回観に行ってしまいました。3回目も行こうかどうしようか迷って、結局行かなかったのですが。
うーん、結構忘れてるものですね。やっぱりすぐに書いておけば良かったなあ。
あ、NEXTのこと書いていただいて思い出したことが。
最後に香山とたまてが出てくる場面、亜門版では最初の登場のままで、昔の幻影のようなイメージなのですが、DOMMERWEAR HOUSE版では、香山とたまてが変わり果てた日本にびっくり、という感じになっていて、これもまた面白かったです。
亜門版の方が泣けるけど・・・ってここで泣いてる人アメリカやロンドンでは全くいませんでしたが。感覚の違いだなあ・・・
亜門版のブロードウェイ上演が決まる前、プロデューサー?がこのDOMMER WEAR HOUSEのPOを見に行って、亜門版を上演することに決めたということですが(ひどい話かも(汗))、これはこれで面白かったなあと思いましたよ。
アジア系の人が何人かいたので、ブロードウェイ版にも出るかな、と思っていたら、RECITERの人が商人役他で出ていたのが嬉しかったですね。
このRECITERの人、優しい雰囲気でなかなか良かったんですよね。B.D.ウォンも良かったけれど、この方も良かったですよ。
でも、国本武春さんが一番だったかな、やっぱり。
というわけで、なんだかとりとめなくなってしまいましたが(汗)一応書き留めておいたぞ、ということで(汗)
当時はブログをやっていなかったので、なかなか書き留めておくことができなかったのですが、なかなか日本から観に行った人もいないようなので、レポート書いておきたいとは思っていたのですが、ついつい書きそびれてました。
ブロードウェーの亜門版を観に行った時に、ついでに書こうと思ったのですが、それも書きそびれ・・・
いざ書いてみようと思ったら、結構忘れていてショックなのですが(汗)出来る限り書いてみたいと思います。
そもそもいくきっかけは、妹がシアターガイドか何かで、ロンドンで太平洋序曲をやると知って、ちょうど夏休みだし、オックスフォードも行きたいし、ということで決まったのでした。
新国立劇場での亜門版で虜になり、リンカーンセンターでの公演も行ってしまったのですよね。
チケットはレスタースクエアのtktsでフツーに買えました。結局2回行ったのですが、どちらも満席ではなかったですね。狭いところなのでかなり埋まってはいましたが。
公演終了後に窓口でチケットを買っている人も結構いたように思います。
と言っても、観客の反応はぼちぼちというところ。
ソンドハイムマニアと思われる人たちは喜んで見てましたが、さっぱり訳がわからない、という感じで飽きてる人もいましたね(汗)反応としては新国立劇場の公演やブロードウェー公演と大して変わらない感じでした。
作品的に万人受けするものじゃないですよね。リンカーンセンターは異常だったんだと思います。ソンドハイムマニアばかり集まってたようですし(笑)
こちらがDOMMERWEAT HOUSEの外観。
中に入ると、四角く配置された座席の真ん中に白木の長方形の舞台が。通常なら舞台奥になる壁際にも少し座席があって、四方から舞台を見られる形になっていました。さすがに2階席は三方からでしたけど。
下手奥の花道?を通って役者さんが登場する形です。上手手前には客席に降りられる階段がついていて、客席乱入(笑)とか客席から登場もありました。
トップの写真は休憩中ですが、海をイメージしたような青い照明が当たっていてとても綺麗でした。舞台やってる時は普通の照明でしたけど。これデジカメだから撮れたよなあ・・・
これは上手手前から撮った写真です。右上方の黒いもの?がオケピットです。これ片方しかなかったような。かなり小さいピットで、編成もかなり小さくて、音はちょっと寂しかったです・・・(汗)
舞台セットは一切なく、一部小物が出てきた以外はほとんど物も出てきませんでした。出演者たちも黒い衣装で、かなりシンプルな感じでした。
しかしこの舞台、明らかに亜門版を意識してると思うんですけど・・・(汗)まあ、小さな空間に上手く収めていたなあ、というのには感心しました。
さて開演。登場人物たちは皆黒い衣装で黒子のイメージなのでしょうか。でも一人ひとり形は違うんですよね。
全ての役をこの衣装を変えずに演じていました。「プリーズ・ハロー」は別ですけど・・・(笑)
キャストは、Reciterの人(ブロードウェイ版にも出てました!)とあと三人くらいが東洋人で、後は色々、という感じでした。黒人系の人も一人。この方バス担当で、ロシア提督をやっていたのがなんだか不思議でした(笑)
東洋人の中には、名前から日本人と思われる方もいて(年配の方でした)医者や「木の上に誰か」の老人役をやってましたが、老人役が良かった・・・ような気がします(記憶があやふや(汗))
亜門版は、日本の美を見せてくれた、という感じでしたが、こちらはもう開き直って(笑)「誤解されたジャポニズム」全開で、それはそれで面白かったです(笑)本来はこういう作品なのかな、とも思わせて。
オープニング「太平の浮島」では、皆が不思議なすり足で出てきて、「なんだこりゃー」という感じでした。正直、「太平の浮島」を見た時点では、「つまらなそう・・・」という感じだったんですよね。
しかし、次第に、役者さんたちの力量に圧倒されるようになりました。一人ひとりが皆上手いんですよねー。歌も芝居も。
特に「プリーズハロー」は大爆笑(笑)日本ではロシア提督から本格的に笑えるようになりますが、こちらは最初からわらいっぱなしでした(笑)
でもそんな中、香山と万次郎の「俳句」のシーンは、亜門版の方がフレッシュな感じがして良かったのですが。このあたりは亜門氏のこだわりかもしれません。ブロードウェイ版にも共通するものがありましたから。
そうそう、この舞台では出演者は皆男性で、女性役も全て男性がやってました。
たまてなどは、うちまたすり足でくねくね歩いていて「なんじゃそりゃー」な女形ぶりでしたが(汗)将軍の母や女将なんかは迫力でしたよー(笑)
頭に花のついたバンドを巻いて、女性だというのを示していた・・・と思います。(最近写真が載っているサイトを教えていただいて思い出したのですが(汗))
まあ、「ウェルカム・トゥ・神奈川」では、全員女装なので一人だけ男、のインパクトには欠けましたが・・・(笑)
日本風な所作もメチャクチャでしたが、殺陣もひどかったですねー。香山と万次郎の対決なんか冗談のようでした(汗)高校時代の体育の時間の自分のへっぽこ剣道を思い出しました・・・(笑)
あ、将軍暗殺の場面、将軍の母自ら殺してましたね。怖かったです・・・(笑)
将軍の「コンパニオン」は、なぜか相撲レスラーに(汗)このあたりもう無茶苦茶でしたね・・・(笑)でもこの相撲レスラーの人面白かったんですが。仏頂面で面白いことするから(笑)イギリス提督も面白かったです。
で、プリーズ・ハローなんですが、これが一番面白かったですね~。
各提督がそれぞれステレオタイプなお国柄を出してやっていて。ここばかりは黒衣で統一、というのを破ってましたが。
イギリス提督はティーカップを持って登場(笑)イギリス人の皆さんに大ウケしてました(笑)「クイーン・ヴィクトリア」なんて単語が出てくるだけで盛り上がってましたね。
オランダ提督(なぜか万次郎役の人がやってた・・・ちょっとユアン・マクレガーに似てました(汗))は、木靴を履いてチューリップを持って登場。オマケにヘンなチューリップハットみたいなのを被って、スカートみたいのはいてたような。どんな提督だよ、と思いつつも反則技に笑いました(笑)あの間抜けな雰囲気は曲調には合ってましたね。
ロシア提督はしっかりコート着てましたし。
そして、フランス提督はベレー帽を被って、香水をシュッシュッと振りまいて登場。ちょっとオカマっぽいキャラだったような。やはりおフランスのイメージって万国共通なのかな・・・
そして、そんな大の大人の皆さんが楽しそうにダンスして回っているのがすごくおかしくて(笑)ここは亜門版よりも面白かったです(笑)
てなわけで、どうも「プリーズ・ハロー」の印象しか残っていないようなんですが(汗)意外に良かったのでもう一回観に行ってしまいました。3回目も行こうかどうしようか迷って、結局行かなかったのですが。
うーん、結構忘れてるものですね。やっぱりすぐに書いておけば良かったなあ。
あ、NEXTのこと書いていただいて思い出したことが。
最後に香山とたまてが出てくる場面、亜門版では最初の登場のままで、昔の幻影のようなイメージなのですが、DOMMERWEAR HOUSE版では、香山とたまてが変わり果てた日本にびっくり、という感じになっていて、これもまた面白かったです。
亜門版の方が泣けるけど・・・ってここで泣いてる人アメリカやロンドンでは全くいませんでしたが。感覚の違いだなあ・・・
亜門版のブロードウェイ上演が決まる前、プロデューサー?がこのDOMMER WEAR HOUSEのPOを見に行って、亜門版を上演することに決めたということですが(ひどい話かも(汗))、これはこれで面白かったなあと思いましたよ。
アジア系の人が何人かいたので、ブロードウェイ版にも出るかな、と思っていたら、RECITERの人が商人役他で出ていたのが嬉しかったですね。
このRECITERの人、優しい雰囲気でなかなか良かったんですよね。B.D.ウォンも良かったけれど、この方も良かったですよ。
でも、国本武春さんが一番だったかな、やっぱり。
というわけで、なんだかとりとめなくなってしまいましたが(汗)一応書き留めておいたぞ、ということで(汗)