ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

今さら(汗)DOMMERWEAR HOUSEの太平洋序曲

2006年05月21日 | ミュージカル・演劇
えーと2003年8月なのでほぼ3年前の話なのですが(汗)ロンドンのDOMMERWEAR HOUSEで見た太平洋序曲の話を書こうと思います。
当時はブログをやっていなかったので、なかなか書き留めておくことができなかったのですが、なかなか日本から観に行った人もいないようなので、レポート書いておきたいとは思っていたのですが、ついつい書きそびれてました。
ブロードウェーの亜門版を観に行った時に、ついでに書こうと思ったのですが、それも書きそびれ・・・
いざ書いてみようと思ったら、結構忘れていてショックなのですが(汗)出来る限り書いてみたいと思います。

そもそもいくきっかけは、妹がシアターガイドか何かで、ロンドンで太平洋序曲をやると知って、ちょうど夏休みだし、オックスフォードも行きたいし、ということで決まったのでした。
新国立劇場での亜門版で虜になり、リンカーンセンターでの公演も行ってしまったのですよね。
チケットはレスタースクエアのtktsでフツーに買えました。結局2回行ったのですが、どちらも満席ではなかったですね。狭いところなのでかなり埋まってはいましたが。
公演終了後に窓口でチケットを買っている人も結構いたように思います。
と言っても、観客の反応はぼちぼちというところ。
ソンドハイムマニアと思われる人たちは喜んで見てましたが、さっぱり訳がわからない、という感じで飽きてる人もいましたね(汗)反応としては新国立劇場の公演やブロードウェー公演と大して変わらない感じでした。
作品的に万人受けするものじゃないですよね。リンカーンセンターは異常だったんだと思います。ソンドハイムマニアばかり集まってたようですし(笑)

こちらがDOMMERWEAT HOUSEの外観。


中に入ると、四角く配置された座席の真ん中に白木の長方形の舞台が。通常なら舞台奥になる壁際にも少し座席があって、四方から舞台を見られる形になっていました。さすがに2階席は三方からでしたけど。
下手奥の花道?を通って役者さんが登場する形です。上手手前には客席に降りられる階段がついていて、客席乱入(笑)とか客席から登場もありました。
トップの写真は休憩中ですが、海をイメージしたような青い照明が当たっていてとても綺麗でした。舞台やってる時は普通の照明でしたけど。これデジカメだから撮れたよなあ・・・

これは上手手前から撮った写真です。右上方の黒いもの?がオケピットです。これ片方しかなかったような。かなり小さいピットで、編成もかなり小さくて、音はちょっと寂しかったです・・・(汗)
舞台セットは一切なく、一部小物が出てきた以外はほとんど物も出てきませんでした。出演者たちも黒い衣装で、かなりシンプルな感じでした。
しかしこの舞台、明らかに亜門版を意識してると思うんですけど・・・(汗)まあ、小さな空間に上手く収めていたなあ、というのには感心しました。

さて開演。登場人物たちは皆黒い衣装で黒子のイメージなのでしょうか。でも一人ひとり形は違うんですよね。
全ての役をこの衣装を変えずに演じていました。「プリーズ・ハロー」は別ですけど・・・(笑)
キャストは、Reciterの人(ブロードウェイ版にも出てました!)とあと三人くらいが東洋人で、後は色々、という感じでした。黒人系の人も一人。この方バス担当で、ロシア提督をやっていたのがなんだか不思議でした(笑)
東洋人の中には、名前から日本人と思われる方もいて(年配の方でした)医者や「木の上に誰か」の老人役をやってましたが、老人役が良かった・・・ような気がします(記憶があやふや(汗))
亜門版は、日本の美を見せてくれた、という感じでしたが、こちらはもう開き直って(笑)「誤解されたジャポニズム」全開で、それはそれで面白かったです(笑)本来はこういう作品なのかな、とも思わせて。
オープニング「太平の浮島」では、皆が不思議なすり足で出てきて、「なんだこりゃー」という感じでした。正直、「太平の浮島」を見た時点では、「つまらなそう・・・」という感じだったんですよね。
しかし、次第に、役者さんたちの力量に圧倒されるようになりました。一人ひとりが皆上手いんですよねー。歌も芝居も。
特に「プリーズハロー」は大爆笑(笑)日本ではロシア提督から本格的に笑えるようになりますが、こちらは最初からわらいっぱなしでした(笑)
でもそんな中、香山と万次郎の「俳句」のシーンは、亜門版の方がフレッシュな感じがして良かったのですが。このあたりは亜門氏のこだわりかもしれません。ブロードウェイ版にも共通するものがありましたから。
そうそう、この舞台では出演者は皆男性で、女性役も全て男性がやってました。
たまてなどは、うちまたすり足でくねくね歩いていて「なんじゃそりゃー」な女形ぶりでしたが(汗)将軍の母や女将なんかは迫力でしたよー(笑)
頭に花のついたバンドを巻いて、女性だというのを示していた・・・と思います。(最近写真が載っているサイトを教えていただいて思い出したのですが(汗))
まあ、「ウェルカム・トゥ・神奈川」では、全員女装なので一人だけ男、のインパクトには欠けましたが・・・(笑)
日本風な所作もメチャクチャでしたが、殺陣もひどかったですねー。香山と万次郎の対決なんか冗談のようでした(汗)高校時代の体育の時間の自分のへっぽこ剣道を思い出しました・・・(笑)
あ、将軍暗殺の場面、将軍の母自ら殺してましたね。怖かったです・・・(笑)
将軍の「コンパニオン」は、なぜか相撲レスラーに(汗)このあたりもう無茶苦茶でしたね・・・(笑)でもこの相撲レスラーの人面白かったんですが。仏頂面で面白いことするから(笑)イギリス提督も面白かったです。
で、プリーズ・ハローなんですが、これが一番面白かったですね~。
各提督がそれぞれステレオタイプなお国柄を出してやっていて。ここばかりは黒衣で統一、というのを破ってましたが。
イギリス提督はティーカップを持って登場(笑)イギリス人の皆さんに大ウケしてました(笑)「クイーン・ヴィクトリア」なんて単語が出てくるだけで盛り上がってましたね。
オランダ提督(なぜか万次郎役の人がやってた・・・ちょっとユアン・マクレガーに似てました(汗))は、木靴を履いてチューリップを持って登場。オマケにヘンなチューリップハットみたいなのを被って、スカートみたいのはいてたような。どんな提督だよ、と思いつつも反則技に笑いました(笑)あの間抜けな雰囲気は曲調には合ってましたね。
ロシア提督はしっかりコート着てましたし。
そして、フランス提督はベレー帽を被って、香水をシュッシュッと振りまいて登場。ちょっとオカマっぽいキャラだったような。やはりおフランスのイメージって万国共通なのかな・・・
そして、そんな大の大人の皆さんが楽しそうにダンスして回っているのがすごくおかしくて(笑)ここは亜門版よりも面白かったです(笑)

てなわけで、どうも「プリーズ・ハロー」の印象しか残っていないようなんですが(汗)意外に良かったのでもう一回観に行ってしまいました。3回目も行こうかどうしようか迷って、結局行かなかったのですが。
うーん、結構忘れてるものですね。やっぱりすぐに書いておけば良かったなあ。

あ、NEXTのこと書いていただいて思い出したことが。
最後に香山とたまてが出てくる場面、亜門版では最初の登場のままで、昔の幻影のようなイメージなのですが、DOMMERWEAR HOUSE版では、香山とたまてが変わり果てた日本にびっくり、という感じになっていて、これもまた面白かったです。
亜門版の方が泣けるけど・・・ってここで泣いてる人アメリカやロンドンでは全くいませんでしたが。感覚の違いだなあ・・・

亜門版のブロードウェイ上演が決まる前、プロデューサー?がこのDOMMER WEAR HOUSEのPOを見に行って、亜門版を上演することに決めたということですが(ひどい話かも(汗))、これはこれで面白かったなあと思いましたよ。
アジア系の人が何人かいたので、ブロードウェイ版にも出るかな、と思っていたら、RECITERの人が商人役他で出ていたのが嬉しかったですね。
このRECITERの人、優しい雰囲気でなかなか良かったんですよね。B.D.ウォンも良かったけれど、この方も良かったですよ。
でも、国本武春さんが一番だったかな、やっぱり。

というわけで、なんだかとりとめなくなってしまいましたが(汗)一応書き留めておいたぞ、ということで(汗)
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大衆酒場@蔵前kurawood06.5.14 & URUGOME@目黒ブルースアレイ06.5.19

2006年05月21日 | 音楽(主に日本のHR?)
珍しく1週間に2本もライヴ行ってしまいました。
まずは大衆酒場。
いきなりバンドの面々(今回はキーボードなしでした)が半袖白衣にマスク姿で登場。英三さんと光雄さんは長袖白衣にネクタイで、ドクターかマッドサイエンティストか・・・と思いましたが、ドクターだったようです(笑)
バックの3名は、歯医者さん、エステティシャン、中国整体の人、とか言われてましたが(笑)
アンセムのレコーディング明けの英三さんがお疲れなのかテンションかなり低めでした(MCが)。それもまたおかしかったんですが。
なんか、怒られている夢を見るとか言ってましたね・・・(笑)
いつものようにまったりのんびりのライヴでしたが、どうも客席のテンションが低いのを気にする光雄さん。盛り下がってるんじゃなくて、まったりのんびりな雰囲気を楽しんでるんだと思うんですが・・・
リーディングは、今回男女役を逆にしてたんですが、二人とも妙に素な感じでなんかおかしかった・・・(笑)女役で素な英三さんって・・・(笑)
終盤、時間がまだあるからと、急遽予定外の曲をやることにしつつも、バックのメンバーはなんとかやっているのに、歌詞がわからなくて途中でやめたりとか(カラオケで自信がない曲をやった時のようだ・・・)ありましたが、このあたりが一番おかしかったかも(笑)
次回は8月20日ごろ(8/20はkurawoodが空いてないそうで)にやる予定だそうです。今度は夏らしくラテンのノリでハイテンションだとか言ってましたが、さてどうなるやら(笑)

続いて、19日にはブルースアレイでURUGOMEでした。
お座敷ライブ行き損ねたので、かなり久々な感じ・・・
客席は結構空席がありましたね。
今回は曲順河野さんが決めたとか。アレンジ色々変えて、なかなか面白かったです。
20TH CENTURY'S LEFT OVERの後、「LAST MAN~」に行かずに別の曲に行ったりとか。
VISION OF LOVEのアコースティックでブルージーなバージョンもカッコよかったです。この曲自体久々で懐かしかったなー。
HEAVEN & HELLとVAMPIRE BLUEが聞けたので個人的にもとても満足。でもCRAZY WORLDも聞けたらもっとよかったですが。
MCも、今回は妙に信夫さんが面白かったなー(笑)「男前」と言われるのが嫌だといったらMISUMIさんに「ハゲチャビン」と言われたりとか。(男前の反対語がハゲチャビンというのも・・・(笑))
MISUMIさんにガンガンツッ込む河野さんも面白かった(笑)ナルチョさんに「国会答弁に立たせてみたい」と言われてました(笑)
杉原さんも相変わらずオフマイクで喋りたがりで・・・(笑)
最後の方、UNFINISHED BUSINESSからソロバートになって、「RELEASE YOURSELF」という掛け声とともに、アドリヴで各メンバーのソロをやってたのがカッコ良かったです。ヴォーカルお二人もやりました。よくあんなに息続くよなあ・・・
そして、久々にナルチョさんの客席乱入も。
しかし、本編が終わってからアンコールの拍手をする人がほとんどいないのにびっくりでした。なぜか後ろの方の人たちが一生懸命拍手してました。
私も皆がやってるとサボったりしがちな人ではありますが(汗)あれじゃあアンコールできないじゃん・・・拍手少なかったら無理にアンコールしなくてもいいのかもしれませんがね・・・
そんなこんなで、ややテンションは低めのライヴだったかもしれませんが、曲良かったからいーかな、という感じでございます。
次回は7月25日。思いっきり平日な上に多分旅行出発前日になるんですが、なるべく行きたいと思います。
コメント (4)
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ラジオドラマ聞き返し中その16

2006年05月21日 | 指輪物語&トールキン
トールキンアンサンブルの感想の続き、もう少し聴きこんでからにしたいかなーということで(長いんでなかなか聞き込めない・・・(笑))、トールキンアンサンブルのために聴くのがストップしているラジオドラマの話などを(笑)
と言っても最後に聞いたのも結構前の話で、忘れかけてたりしてるんですが・・・(汗)
そんな中印象的だったのは、ガンダルフとピピンがミナス・ティリスに向かうところ、そしてデネソールと会見するところですね。
ピピンがガンダルフにぺらぺらと話しかけ、ガンダルフにとがめられ、それでも気にせずにまたぺらぺらと喋りだし・・・というあたりのやりとりは、もうかわいいですね~。ここはスクリプト読まずに聞いていた最初の時から好きでした
そして、デネソール登場。以前聴いた時にはちょっとジョン・ノブルのデネソールと似てるなあと思ったりもしたのですが、やっぱり映画のデネソールほど芝居がかってはいませんね(汗)
でもやっぱり、私のイメージのデネソールはもっと冷静で感情を見せない感じなんですが・・・
この会見の後、ピピンが「出来る限りのことはやりましたよ」というのに、ガンダルフが笑いながら答えるあたりがいいなあと。
映画ではどうもガンダルフがデネソールに冷たくて(汗)ピピンがデネソールに剣を捧げたことにも不機嫌でしたが、そうなんですよね、原作ではピピンがデネソールの心を動かしたことを評価してたんですよね。
ピピンのホビットらしさ、ガンダルフの暖かさがよくでていて、いいシーンだなあと思うのと同時に、映画って・・・と思ってしまいました(汗)。
全くなんで映画のガンダルフはデネソールにあんなに冷たいのか・・・そもそもPJがデネソールのことあの程度の悪役としか思ってなかったってことですかね・・・
まあ悲しくなるのであまり考えないようにしますが(汗)
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