ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

指輪ミュージカルの感想

2006年02月16日 | 指輪物語&トールキン
一昨日無事に帰国してました~。昨日忙しくて更新できなかったのですが。
サイトのBBSも復帰しました。今度からスパム対策でちょこちょこBBSのアドレス変えることにしました。本当はリンクをJAVAスクリプトにするとさらに効果的らしいのですが、どうも上手くいかないので(汗)当分はURL変更で対応してみます。

さて、早速ですが、指輪ミュージカルのおおまかな感想などを。事細かな感想は指輪サイトの旅行記に改めてupしますが、いつになるやらですので・・・(笑)
TORnにもレビューがひとつだけ載っていて、なかなか良いようなことが書いてありましたが、私としては微妙な舞台でございました・・・指輪ファンとしてもミュージカルファンとしても。
FotR部分は良かったんですけどねえ・・・奇しくもセオデンが癒されるあたりからおかしくなっていたのはPJ映画と同じでした(汗)TTT以降って難しいのかもしれませんねえ・・・(でもラジオドラマはそんなでもなかったぞ!)
ただ、まだプレビュー開幕して1週間も経っていない状態なので、まだなんともわかりませんけどね。公演を重ねるにしたがって別の作品のように良くなる場合も往々にしてありますので。私自身そういう体験してますし。
というわけで、ロンドンで上演される暁には、また見に行こうと思っています。今度はなるべく後の日程で・・・(笑)
そして、多分私は指輪物語の舞台化についても、ミュージカルについても、かなり厳しい見方をしているのではないかとも思います。見る人によっては「良かった」ということになるかもしれません。
ということを頭において、以下の私の厳しめの感想をお読みいただければと思います・・・

上演は休憩も含めて4時間5分くらいで終了しました。初日は4時間半以上、日曜には4時間10分くらいだったそうなので、だんだん手際が良くなっているのではないかと思います(笑)
プログラムによると、1幕後の休憩が15分、2幕後が10分になってましたが、両方20分くらいは取ってたような・・・
上演開始5分前のベルなどがなかったためか、2幕、3幕が始まってから入場する人がかなりいました。そもそも開演に間に合わない遅刻者が続出だったのですが、上演時間間違ってたのか? 7時開演だったのですが、劇場前のチラシには7時半開演とか書いてあったんですよね・・・

音楽は概ね良かったです。ものすごく好き、というのではないですが(汗)音楽が良くなかった、というシーンはなかったですね。
エルフの音楽は主にインド人作曲家のA.R.Rahmanが担当しているそうで、原作のイメージからするとエキゾチックすぎるような気もするのですが、あれはあれで面白いし、なかなか良かったと思います。
そもそもエルフのイメージがとてもエキゾチックで・・・レゴラスやハルディア(ファラミアもいないのにハルディア出てた・・・)は目の上から顔に縦の線が書いてありました。戦士の化粧なのかな?
レゴラスは裂け谷の会議が始まる前や、ガンダルフのモリアでの墜落の後にエキゾチックな歌を歌うのですが(歌詞は多分シンダリン)、このあたりは私はすごくいいなあと思いました。
そして、ガラドリエルはやっぱりトレイラーに出ていたキンキラキンの人でした(汗)メイクも含めてとてもエキゾチックで、頭には木の枝を乗っけたような装飾が・・・木の王冠なんでしょうか?
ガラドリエルの歌もかなりエキゾチックだったのですが、これも私は好きでした。
モリアに入って進んでいくシーンを、ギムリの歌(多分ドゥリンの歌)が流れる中で表現していたのもいい演出だなあと思いました。曲の印象は忘れてしまいましたが・・・(汗)
後は、フロドとサムが原作のキリス・ウンゴルの階段のシーンで歌う歌も、普通のミュージカルっぽい曲?でしたが、なかなか良かったです。ここは演出も良かったので泣いてしまいました。

セットは、客席に入るといきなり木の枝がわさわさと客席の途中まで伸びまくっていて「おお!」と思いました。結構皆入って来ると声をあげてましたね(笑)
幕は、やはり木の枝にあしらわれた幕の真ん中に大きな、指輪を模した輪があって、そこがスクリーンになっていて、影を映したり、シースルーになって後ろを移したり、という感じでした。
このあたりは面白かったのですが、後の劇中に出てくるセットは、抽象的な感じでなかなか面白くはあったのですが、例えば「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」のように「おお」と圧倒されるようなセットではなかったです(汗)
いや比べてはいけないのかもしれませんが、なんだかお金かかってるようなこというからどんなすごいものかと期待しすぎていたのかも・・・?(汗)
古森の中を行くシーンを人間であらわしたりとか、そういうダークな雰囲気は面白かったのですが、残念ながらTTT以降そういう雰囲気が失われて、普通のミュージカルっぽかったかな・・・
戦闘シーンなど、キャスト60人くらいというのでどんなにすごいかと思ったのですが、考えてみたら戦闘シーンには男性しか出ないので、実はそんなに人数多くないんですよね・・・
さらにそれが白の勢力とオークに分かれたりするので、以外にさびしい感じでした(大汗)
リハーサル風景で「おお」と思ったオークのアクロバットも、舞台で実際に見たら「確かにすごいことやってるけど、だから?」という感じがしてしまって(汗)
というわけで、戦闘シーンは私としてはうーむ、でした(汗)
まあこのあたりは演出の問題もあるのかもしれないので、上演を重ねるうちに良くなっているかも・・・でも人数の問題は解決しないような気がしますが・・・(汗)

一番気になったのはやはり脚本かな・・・。3時間半で上手く話をまとめてあったとは思うんですよ。不満がある点は、時間が短くて描き足りない部分ではなく、表現や解釈の問題なんですがね・・・
なんだか、原作に忠実だと散々言っていたと思うんですが、「そうか?(汗)」と思う場面がいろいろと・・・(汗)
特に気になったのは、PJ映画と似すぎているところが多々あったんですね。脚本もそうだし、ビジュアル的にも。
アラゴルンとアルウェンがいきなりラブラブな様子も映画っぽかったし、アラゴルンの衣装がそもそも皮の長いコートで、映画と似すぎ・・・
ホビットやエルフの髪型、服装なんかはまあ似てしまうのは仕方ないかなと思ったんですが、サウロンの目があまりにも映画とそっくりで・・・(汗)
そして、話の展開が映画と同じ、というのが結構あったんですよね。
一応ビルポのパーティーから17年ってことにはなってましたが、ガンダルフの話を聞いてすぐにフロドとサムがでかけてしまい、メリピピは古森で追いつくんですが、フロドとサムにぶつかって登場したりして、あまりにも映画とかぶりすぎでした(汗)まあ、偶然ではなく、ちゃんとフロドの後を追って来てたようですが。
会議で旅の仲間が名乗り出るのも・・・まあこれは時間的に仕方ないかなという気もするのですが。
ピピンが井戸に石を落としたらすぐにオークたちが、というのも映画と一緒でしたね(汗)
フロドがサムに指輪を取られると思って一人でシェロブの洞窟に入ったりとか(さすがに「家に帰れ」はなかったけど(笑))。
サムがオークが来るのを知っていて指輪を取ってフロドを置き去りにしたのも映画と同じ(汗)オークの塔でのサムの大立ち回りも映画のイメージだったなあ・・・
ボロミアが最後に「Our people」とかうれしそうに言っていたのもかなり映画に近いと思いました・・・
キリス・ウンゴルの階段にあたるシーンのフロドとサムの歌は良かったのに、その後のゴラムがフロドにそっと触れようとするシーンがなかったのがかなりショックでした・・・まあ、滅びの山でサムがゴラムを刺そうとするのを思いとどまるところなんかはあったので、映画よりはマシですが。でもあの滅びの山もあっけなかったなあなんだか。このあたりは時間的に仕方ないのかもしれませんが、衝撃も感動も今ひとつだったなあ・・・
エオウィンは一応魔王を倒しましたが、セオデンを守ろうとしてとかがなくて、ただ倒していたので、ただの勇ましい姫君になってたような(汗)あれなら無理にエオウィン出さなくてもよかったかも・・・でもエオウィン役の人すごくかわいかったですが(笑)
ホビット庄の掃蕩も一応あったのですが、うーん、やればいいってもんでも、という感じが(汗)サルマンがフロドに「あんたは成長したな」とか「あんたは復讐から甘美さを奪い取った」とか、そのあたりの台詞がなかったと思います。それじゃあ意味ないよなあ・・・
などなどのところにいろいろとひっかかってしまったのでした・・・

なんだかすっかり長くなってしまったので、キャストについては次回書こうと思います。本当は早くシンフォニーの感想書きたいのですが・・・(笑)
あと、なんがたマイナスなところばかり書いてしまったような気がするので、良かったシーンなどについても次回書きたいと思います。
コメント
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