ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

「ビルボの別れの歌」と飛蔭の謎・・・(?)

2003年05月22日 | 旧指輪日記
昨日ついに「ビルボの別れの歌」を買いました! 余談ですが、買って帰って家でじっくり見るまで「ビルボ別れの歌」だと信じて疑ってませんでした・・・(汗)
ご存知ない方もいるかもなのでどんな本なのかというと、トールキンが書き残していた、ビルボが灰色港で作ったという設定の詩に、トールキンの信任厚かったというポーリン・ベインズ氏が絵をつけた絵本です。ビルボの詩一行ごとに2ページに渡って絵が描いてあるのですが、上の方は裂け谷を出て灰色港に着き、出港して行くビルボの「最後の旅」を描き、下の方には「ホビットの冒険」でのビルボの「最初の旅」の場面が順番に描かれているという、かなり涙腺を刺激してくる作りとなっています(汗)
以前立ち読み(汗)した時から「これは買いだ!」と思ってたんですが、自宅で人目をはばからずにゆっくり読んだら、早速だらだらと泣いてしまいました(笑)絵の構成も泣かせるんですが、この詩自体がまた泣かせますね・・・。
訳者の脇明子さんのあとがき?に、「トールキンが残した言葉とも言えるかもしれません」というようなことが書いてあって、余計に泣けたりして(汗)
絵も、美しい自然が描かれていて素晴らしいです。これも脇明子さんが書いていたのですが、「秋の風景」が詩の内容にもぴったり合っていて、本当に素晴らしいです。

さて、感動しながらもふと気付いたことが。灰色港でガンダルフが出てくるところで、飛蔭に手綱がついてる!これはおかしいよな、と思ったのですが、よく考えてみたら、これって飛蔭じゃなかったりして?
原作を読み返してみたら、灰色港でガンダルフが出て来たシーン、「大きな灰色の馬のそばに・・・」と書いてあるんですよ。灰色ってことは、これ飛蔭ではないですよね。
ガンダルフが飛蔭と一緒だった、というのは、「エピローグ」でのメリー坊やの質問にサムが「ガンダルフは飛蔭も一緒に連れて行った」と答えたことを踏まえての私の先入観だったのですが、そう言えば本編では飛蔭は灰色港では出て来てないんですよね。少なくとも文章の中では。
「エピローグ」も結局はトールキンの生前には公式には発表されなかったわけですし、実は飛蔭はローハンに残ってたのかも、ということも考えられたりして?
そう言えば、ガンダルフがブリー村まで戻った時って、飛蔭に乗ってたんでしたっけ? 後でちゃんと読み直してみます(汗)

コメント
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