ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

映画TTT総括?

2003年05月19日 | 旧指輪日記
今日、バスの中でTTTのサントラを聴いていたら、なんだか涙腺がゆるんで仕方なかったです。(汗)どの曲に、というわけじゃなくて、もう音聴いてるだけでじわーっと来てしまうというか・・・(汗)多分、今頃になって、ようやくこの映画を素直に感動して見ることができるようになったせいかな、と思いました。以下、13回目見た後の日記とかなり内容重複しますが、気にしないでいただけると幸いです(汗)
私が「指輪」が好きなのは、全編に暖かさ、思いやり、が溢れているところです。そして、通奏低音として流れる「悲しみ」も。
映画のTTTにも、原作や映画のFotRと同じように、暖かさ、思いやり、そして悲しみが感じられることを、最近やっと素直に見られるようになりました。
最初はショックだった「のんきで間抜けなエント」も、小さなものを愛する心優しい部分は原作と一緒だなあ、と思えるようになりました。サルマンが森を破壊していたことを知らず、初めて木々が伐られている姿を目の当たりにして怒りを爆発させる木の鬚の姿には、違和感を感じていた時でも思わず涙していたものでした。
それから、評判悪いエルフ軍の援軍も、私は結構好きなんですよね。ガラドリエルやエルロンド、ハルディアの「優しさ」を感じるし、この援軍のためにセオデンはゴンドールを救出に行く決意をするのかも、なんてことまで想像してしまって。
サムが原作と違うことについても、まだ違和感はあるんですが、あの映画のサムもまた、フロドのことを思っていることに違いはないんですよね。フロドも、原作に比べてあまりにももろいかもしれませんが、ゴクリにみせる優しさには胸を衝かれるものがあります。
ファラミアも、ギムリも、レゴラスも、アラゴルンも、メリーも、ピピンも、エルロンドも、ガラドリエルも、エオメルも、ハルディアも、そしてもちろんガンダルフも、暖かさと思いやりに満ちていると私には思えます。
そして、セオデンやエオウィン、グリマ、フロド、ゴクリ、ファラミア、エルロンド、ガラドリエル、アルウェンには「悲しみ」もひしひしと感じます。
原作を知らなければ、きっともっと早く、何の違和感もなく感動できていたんだろうな、と思います。そういう意味ではちょっと損したかな、という気もします。でも、映画のイメージに侵食されずに原作を読むことができたのもまた幸運だったかな、とも思いますが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「魔法使いハウルと火の悪魔」

2003年05月19日 | 読書
来年夏、宮崎アニメで映画化される、という話を聞いた妹が図書館が借りてきたのを、便乗して読ませてもらいました。(最近の私の読書ってたいていこのパターン(汗))
うーん、なるほど宮崎アニメに向く題材だなーと思いました。主人公の女の子が「魔女の宅急便」の主人公とかなり似ています。
ただ、主人公がお婆さんの姿に変えられてしまって、本編中ほとんどお婆さんのまま、という設定が結構面白いかもなー、と思いました。本で読むよりも、映像でそれをやったらかなり斬新なものになるかな、と。宮崎駿の描く「お婆さん」って個性的でいい感じだし。ちょっと楽しみかもです。
あと、ファンタジーとしては、久々にゲームっぽくないファンタジーを読んだな、という感じでした。テレビゲームとか流行る前の作品なのかと思ったら、そうでもなさそうだし。
実はファンタジーにありがちな「異世界もの」だったりもするのですが、普通とは逆パターンの「異世界もの」で、その辺も新鮮でした。
どうも「ハリポタ」ブーム以降に出て来たファンタジーって、似たりよったりのものが多いように思うのですが、(って、そんなに読んでいる訳ではないので、あんまり偉そうにはいえないんですけど(汗))、ファンタジー乱発?の今の世の中、オリジナリティと新鮮さを感じるファンタジーが面白いかな、なんて思いました。むしろ古い作品の方がそういう新鮮さを味わえるのかもしれませんね。
ただ、かなり子供向きというよりは「女の子向き」な話ですねー。ま、それはそれで面白いと思いますが。
ちなみに、作中に「指輪物語」へのオマージュが盛り込まれているとあとがきで先に読んで(汗)ちょっと楽しみにしていたのですが・・・「リヴェンデル」だけかいっ!(笑)しかも訳注に「エルロンドの館の名前」とか書かれてたし(汗)
でもまあ、楽しませてもらったかも。続編も読むと思います。妹が借りてくれば(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする