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池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

季節が変わり

2025-06-07 19:52:16 | デイサービス池さん
あっという間に6月。
5月の心地よい風が吹く季節が終わった。
サクランボの季節も終わり。

毎朝みんなで収穫し、みんなで種飛ばし大会をして大笑いし、お世話になっている人たちに池さん印のイラストを貼って届け、ジャムを作ってパンにつけておやつに食べ、そして、木に残ったサクランボは鳥たちの食料になって、毎年恒例の春の平和で楽しい時間が過ぎた。

庭の花は色とりどりに咲き、木々の葉は元気よくのびている。
春の訪れを待ち望んだ日から、早くも汗ばむような季節に変化しつつある今日この頃。

早場米の田んぼには、小さな苗がきれいに植え付けられている。植えた苗がまだ小さいので、田に太陽の光が反射して美しい景色になるため「早苗田」と呼ぶのだそう。
「玉苗」というきれいな呼び名もあるようで、「植田」と呼ばれる時期をもう少しすぎると「青田」とよぶらしい。
日本という国が、同じ「田」というものに関して、こんなに豊かにたくさんの言葉で表現する人たちであったということに、いまさらながら感動する。
あちこちで、田植えが始まっている。

世界中が揺れ動き、簡単にSNSで政治が進む時代。
本当は熟考し、話し合い、あれだこれだと煮詰めながら、折り合わなければならないはずが、アッという間に、世界中に拡散し、事実となってしまう危うさは脅威でしかない。
これから先の世界は、一体どうなってゆくのだろう。
人は、過去の辛い歴史から学ぼうとしていない。
歴史学者が言った。「歴史は繰り返さないが韻を踏む」
同じ状況ではないが、同じ間違いを犯し続けるのが、人間かもしれないと思ったり。

世界中の人たちが、憎しみにかられたり、愚かな歴史を繰り返さないでほしいと日々願う。
争いに巻き込まれ、飢えに苦しむのは子どもたち。
どうか、安全で安心な世の中が訪れますように。
私は何もできないが、心の中で祈り続けたい。

翻って考えてみると、豊かな言葉と、豊かな感性で、日常を表現してきたこの国で生きていることをある面で感謝しつつ、この国の自然に対する感受性や敬意の気持ちを大切にしたいと改めて思う。
何もかもに、どこにでも、神が宿るという感覚。
自然への感謝と脅威を忘れなければ、人は争うことなく生きて行けるような気がするから。

そして、池さんも変化を続けている。
日々同じようで同じではなく、毎年、同じようで違う日々を過ごしている。
これから先の池さんを楽しみに、私も日々淡々と、生きてゆきたいと思う6月の夜。
蛍が舞い始め、夏の訪れを感じる夜。
網戸からはまだ涼しい風が吹き込んでいる。



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