ラビンドラナート・タゴール「果物採集」より
危険から守り給えと祈るのではなく、危険と勇敢に立ち向かえますように
痛みが鎮まることを乞うのではなく、痛みに打ち克つ心を乞えますように
人生という戦場で味方を探すのではなく、自分自身の力を見いだせますように
不安と恐れの下で救済を切望するのではなく、自由を勝ちとるために耐える心を願えますように
成功の中にのみあなたの恵みを感じるような卑怯者ではなく、失意の時にこそあなたの御手に握られていることに気づけますように
今日も春のような一日でした。
大頭の家は、日なたの匂いがしています。
お日さまの光をいっぱい浴びた布団が、気持ちよさそうです。
そのせいか、3日ほど夜眠らなかったまあちゃんが、今日はぐっすり眠っています。
大頭の家ができたら植えるつもりでケンイチさんが持って来ていた「わびすけ」の鉢植えを、玄関の横にリンさんと一緒に植えました。
いろんな想いの詰まった大頭の池さんの夜は静かに更けていきます。
見てますか？ オリンピック。
80歳になるワタクシの母は、どうやらライブで中継を見ているようで・・・まさに昼夜逆転！
デイのばあさんたちは、その競技のルールなんか全くわからないくせに、なんだ～かんだ～と言いながらテレビを見る。
「すごいね～とか、立派なもんじゃ！」とか言ってるくせに、あまり同じ映像が続くと、「泣いとるんば～見てもしゃ～ない！」とブツブツ言いながら、他のチャンネルを見たがる。
でも、ふたたび「すごいね～」と言えば、「ほんとじゃ！すごいね～！」となるわけで・・・
たぶん、ばあさんたちは、オリンピックを見ているわけではない。
ばあさんたちは、ただいつもと変わらずにテレビをみているだけ。
番組がオリンピックだろうと、時代劇だろうと関係ない。
私たちが楽しむのを一緒に楽しんでくれている・・・だけらしい。
オリンピックで、頑張る選手をどうのこうのというわけではなく、勝ったとか負けたとかがどうというわけでもなく、ただ一緒に見る映像を、一緒に楽しむ・・・というだけ。
世界一だろうと、日本一だろうと、ばあさんたちには関係ない。
つまり、「テレビ」という媒介を通して得る情報は、受け手の側が自ら得ようとしない限り、ただの「映像」でしかない、というお話。
それでも、めげずに応援するスタッフ。
ばあさんたちに笑われようと、バカにされようと、めげることなく今日も大声で応援する。
「頑張れ！ニッポン！」
「感動をありがとう！」と。
頭を北に、顔を西にして横になった姿に、私たちは釈尊の入滅である「入涅槃」の姿を思い起こすことができる。
涅槃はもともと「煩悩の火が吹き消された状態」をあらわす言葉であり、どのような人とも争うことのない、完全な調和の状態を意味している。
だから、入涅槃とは、
生まれ変わる必要がないほど、悔いなく人生を生き抜いたことを意味しているのである。
何かの本で見た一節。
今、私の頭をよぎります。
これが、入涅槃に違いないと思える、静かな姿。
昨日、確かに、私は、この目で、見ました。
そして、同時に藤原信也の言葉が心に浮かびました。
「死とは、死を賭（と）して周りの者を導く 人生最後の授業。」
人生最後の授業は、本当に立派な授業でした。
感謝。
雪の降る日に「死を想う」 「生きる」ために「死を想う」
感謝。
ここ伊予路では、椿神社のお祭りの頃が一年中で一番寒いという言い伝えがあります。
「お椿さんが終わらんと春は来ん」と。
2月6日から3日間が椿祭り。
どうりで、寒いわけで・・・。
木曜日の夜から、日本中が大雪なわけで・・・。
大頭も南川も大雪です。
でっかい雪だるまが、あちこちの家の周りにあって、畑も田んぼも家も山も川も真っ白。
一面の銀世界！
石鎚山が、本当にきれいに輝いてます。
生まれて初めて雪かきを経験した人。
初めて雪だるまを作った人。
凍った道を運転する怖さを知った人。
そして、雪の中元気にやってくる年寄りたち。
コタツで丸くなるネコとまあちゃん。
雪を見て喜ぶヒイちゃん。
寒いと文句を言うリンさん。
春が近づいています。
雪の中に、梅の花が咲いています。
小春日和の後の再びの寒波。
石鎚は雪景色。
場所によっては雪が舞う。
寒さが苦手という人も多いと思うけど、
実はワタクシは、こういう寒さが大好きなのです。
朝起きて「お～さむ！」という空気が大好き。
ピンと張りつめた冷たさの中で、背筋がピンと張ってゆく感覚。
空気が澄んでいて、息を吐くとフ～ッと白くなり、心の中まで透き通った空気が入り込むような感覚。
そんな冬の日は大好きなのです。
一日、気持ちよく頑張れそうな気がするわけです。
さっ！一日頑張るぞ～！
と、元気が出るのです。
綺麗に澄んだ空気の中にそそり立つ山々は、今日も神々しく輝いていました。
その山のエネルギーを身体中に吸いこんで、凛と背筋を伸ばして、また一日を、大切に生きてゆきたいと思います。
集中してみると・・・見えてくるものがある。
集中していないと・・・少しの変化にも気付くことができない。
仕事の間、ずっと集中力を持ち続けることは・・・困難なこと。
だとしたら・・・必要な時に集中できるように、自分を整えておかなければならない。
「自分を整える」ということは・・・自分を甘やかさずに、「気」を充実させて、いざという時に備えること。
そして・・・集中しなければならない時を見定めて行動する。
だれしも、心の中は揺れ動く。
揺れ動く自分と葛藤を繰り返しながら、生きてゆく。
けれども、揺れ続けていくことは自分に言い訳を作ってしまって何も生み出さない。
さ！目の前のできごとをきちんとクリアできるように・・・集中して、いきまっしょい！！！
まあちゃんがひたすら数を数え続ける大頭のよるです。
三日月が綺麗に見えています。
零度以下の日が続いた後にやってきた小春日和の2日間。
もちろん、じっとなんかしていられないわけで・・・
庭へ、ドライブへ、テラスへ、今井農園へ・・・と、皆がぞろぞろと出始める。
心地よいひなたで、皆がのんびりとリラックスタイム。
おしゃべりをしながら、お茶を飲みながら、暖かい空気を楽しむ。
私は、みえこさんの足の手当をひなたで行う。
ズボンをまくりあげて、膝をお日様に当てて、「早く治りますように」とマッサージ。
お日様の光は、皆の元気の素。
冬の間、小さく固まっていた身体を伸ばして、綺麗な気持ちよい空気を身体に取り込んでもらう。
近くの梅の花も咲き始めた。
春は、もうすぐそこまで来ている。
春を待ちわびるまあちゃんが、「ユ・メ・ガ・ミ・エ・タ～！」と叫んでいます。
どんな夢が見えたのかな？
暖房のいらない暖かな大頭の夜です。
