夜勤の今日、夕方じいちゃんとみよちゃんとヒイちゃんを乗せて、大頭の池さんに移動する。
じいちゃんは、その前の送迎時から早々と車に乗り込んであちこちの送迎にお付き合い。
大頭につくと、例によってヒイちゃんがしゃべり始める。
「ここはどこぞい?」「大頭よ」「ここで寝るんかい?」「そうそう」「いっつもここに来よるんかい?」「そうよ」・・・延々この会話が毎日繰り返される。
そして、晩御飯の支度をしていたら、今度はじいちゃんが歩き回り始める。「ここのボルトは直したんか?」「直した直した」「なかなか仕事が早いの~」ウロウロ・・・ウロウロ・・・あそこやここをチェックチェック!
ご飯の支度ができる頃には、仕事モードのじいちゃんは疲れてきて「もう寝る!」と言い始める。「まだまだ、寝るのは早いよ。じいちゃんご飯食べよや」「お~ここへ、持ってきてくれ!」で、じいちゃんの座っているところへご飯を運ぶと、じいちゃんガツガツ食べ始める。
みよちゃんは台所で新聞を片手にご飯、ヒイちゃんも一緒に晩酌を始める。
ちょっとお酒が入ったヒイちゃんが、大きな声でしゃべり始める。「この人はどこの人ぞい?」「みよちゃんは三芳の人」「で、あのおじいさんは?」「この人の旦那さん」「そうかそうか」・・・「この人はどこの人ぞい?」「三芳の人」「あのおじいさんは?」・・・延々しゃべり始めるヒイちゃんにみよちゃんは、苦笑い!
散々この会話が続いた後、ヒイちゃんが言った。
「うちのお母さんは、生きとんかい?」「もうとっくに亡くなったよ」「???そりゃあ、知らんかった。おかしいのう。いつ死んだんじゃろ?」「もうずっと前よ」「おかしい。まだ生きとるはずじゃ。」「お母さんは年何歳?」「さあ、ぼちぼち90じゃ」(年下かいな?)「ヒイちゃんが92じゃから、お母さんが生きとるはずはないじゃろう?」「おかしい。確かにこの前来たのに・・・死んだとは聞いてないが・・・」
みよちゃんが、「ウヒウヒ」笑いだす。「みよちゃん、92歳のお母さんが生きとったらおかしいよね」というと「ハッハッハ」と大笑い。
しばらくしたら、ヒイちゃんがまた言いだす。「うちのお母さんは生きとるんよの?」「いいや」・・・延々この会話が続く。
ヒイちゃんは耳が遠いから、大きな声で私はそのたびに繰り返す。
へとへとになった頃、気がつくとみよちゃんがじっと私の方を見ているので、私は言った。
「みよちゃん、まさかみよちゃんまで、お父さんが生きとるなんて言わんよね」
「生きとるよ!」「・・・」
「お父さん何歳?」と聞いた私にみよちゃん、「93歳!」「・・・」
あのね~みよちゃんが86歳だから、「7歳の時の子どもなん?」「そうよ!ヒッヒッヒ!」
トホホ・・・・・
みよちゃんまで・・・
・・・・・
こうして、平和な大頭の夜が、今日も更けていきます。
トホホ・・・・・
じいちゃんは、その前の送迎時から早々と車に乗り込んであちこちの送迎にお付き合い。
大頭につくと、例によってヒイちゃんがしゃべり始める。
「ここはどこぞい?」「大頭よ」「ここで寝るんかい?」「そうそう」「いっつもここに来よるんかい?」「そうよ」・・・延々この会話が毎日繰り返される。
そして、晩御飯の支度をしていたら、今度はじいちゃんが歩き回り始める。「ここのボルトは直したんか?」「直した直した」「なかなか仕事が早いの~」ウロウロ・・・ウロウロ・・・あそこやここをチェックチェック!
ご飯の支度ができる頃には、仕事モードのじいちゃんは疲れてきて「もう寝る!」と言い始める。「まだまだ、寝るのは早いよ。じいちゃんご飯食べよや」「お~ここへ、持ってきてくれ!」で、じいちゃんの座っているところへご飯を運ぶと、じいちゃんガツガツ食べ始める。
みよちゃんは台所で新聞を片手にご飯、ヒイちゃんも一緒に晩酌を始める。
ちょっとお酒が入ったヒイちゃんが、大きな声でしゃべり始める。「この人はどこの人ぞい?」「みよちゃんは三芳の人」「で、あのおじいさんは?」「この人の旦那さん」「そうかそうか」・・・「この人はどこの人ぞい?」「三芳の人」「あのおじいさんは?」・・・延々しゃべり始めるヒイちゃんにみよちゃんは、苦笑い!
散々この会話が続いた後、ヒイちゃんが言った。
「うちのお母さんは、生きとんかい?」「もうとっくに亡くなったよ」「???そりゃあ、知らんかった。おかしいのう。いつ死んだんじゃろ?」「もうずっと前よ」「おかしい。まだ生きとるはずじゃ。」「お母さんは年何歳?」「さあ、ぼちぼち90じゃ」(年下かいな?)「ヒイちゃんが92じゃから、お母さんが生きとるはずはないじゃろう?」「おかしい。確かにこの前来たのに・・・死んだとは聞いてないが・・・」
みよちゃんが、「ウヒウヒ」笑いだす。「みよちゃん、92歳のお母さんが生きとったらおかしいよね」というと「ハッハッハ」と大笑い。
しばらくしたら、ヒイちゃんがまた言いだす。「うちのお母さんは生きとるんよの?」「いいや」・・・延々この会話が続く。
ヒイちゃんは耳が遠いから、大きな声で私はそのたびに繰り返す。
へとへとになった頃、気がつくとみよちゃんがじっと私の方を見ているので、私は言った。
「みよちゃん、まさかみよちゃんまで、お父さんが生きとるなんて言わんよね」
「生きとるよ!」「・・・」
「お父さん何歳?」と聞いた私にみよちゃん、「93歳!」「・・・」
あのね~みよちゃんが86歳だから、「7歳の時の子どもなん?」「そうよ!ヒッヒッヒ!」
トホホ・・・・・
みよちゃんまで・・・
・・・・・
こうして、平和な大頭の夜が、今日も更けていきます。
トホホ・・・・・