閉塞成冬と思っているうちに、早くも24節気の冬至。
全国的に雪模様。
お風呂にゆうちゃんが持ってきてくれたゆずをいっぱい入れて、湯気の中で超ムーディーに写真に収まるじい様とばあ様たち。
冷え冷えとするコンクリートの床の厨房で、湯気と油にまみれてご飯と弁当作りに明け暮れているわが身と比べて、年寄りたちの竜宮城もどきのお風呂シーンに、思わず歯ぎしりしたくなるような寒い日の連続。
冬至は、一年でもっとも日の出から日没までの時間が短い日として知られているけど、
歴法上では、冬至のある月を1月とし、一年の始まりとしたらしい。
つまり冬至前日は大晦日にあたる。
天文学も平気法・周正などの難しい学問はわからないけど、節切としては第1で、冬至は大きな区切りの日として存在してきたらしい。
そう思って考えてみると、気候の大きな変化も含めて、体調や命に関係する出来事がこの日の周辺で存在している。
太陽の力が動くせいかもしれない。
美代ちゃんは今日が命日。
ヤヨエさんも同じ日が命日。
明日は、さよこさんとカズ子さんの命日。
もっとゆっくり、いろんな想いをかみしめながら一年の区切りを過ごしたいと思っていたけれど、
なんだか時間の速さにあたふたしながら、今年も終わってしまいそうな予感がする。
いろんな出会いや別れの中で過ごした17年。
「人が生きて亡くなるということ」を身をもって教えてくれた人たちの身体や声や重さや硬さや匂い、
いろんな想い出が脳裏によみがえってくるような気がする夜。
昼間の賑やかな雑踏の中のような池さんの空気とは違うけれど、
もう一つの池さんの空気は、
いつも深くて重くて暖かくて、大切なことを思い出させてくれるような、
色に例えるなら、
漆黒に似た艶のある濃いブルーの色を想わせてくれる。
暖かく落ち着いた時間と日々を、
暦の上の今年最後の日まで、過ごしたいと思っているけれど・・・。
残りの時間の少なさに、スーパーの店頭の正月用品に、
なぜか少々焦る気がする、先生ではないけれど走りたくなる気がする年の瀬の一日。