池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

今年もあと少し

2022-12-23 22:35:42 | デイサービス池さん

閉塞成冬と思っているうちに、早くも24節気の冬至。

全国的に雪模様。

お風呂にゆうちゃんが持ってきてくれたゆずをいっぱい入れて、湯気の中で超ムーディーに写真に収まるじい様とばあ様たち。

冷え冷えとするコンクリートの床の厨房で、湯気と油にまみれてご飯と弁当作りに明け暮れているわが身と比べて、年寄りたちの竜宮城もどきのお風呂シーンに、思わず歯ぎしりしたくなるような寒い日の連続。

 

冬至は、一年でもっとも日の出から日没までの時間が短い日として知られているけど、

歴法上では、冬至のある月を1月とし、一年の始まりとしたらしい。

つまり冬至前日は大晦日にあたる。

天文学も平気法・周正などの難しい学問はわからないけど、節切としては第1で、冬至は大きな区切りの日として存在してきたらしい。

そう思って考えてみると、気候の大きな変化も含めて、体調や命に関係する出来事がこの日の周辺で存在している。

太陽の力が動くせいかもしれない。

 

美代ちゃんは今日が命日。

ヤヨエさんも同じ日が命日。

明日は、さよこさんとカズ子さんの命日。

 

もっとゆっくり、いろんな想いをかみしめながら一年の区切りを過ごしたいと思っていたけれど、

なんだか時間の速さにあたふたしながら、今年も終わってしまいそうな予感がする。

いろんな出会いや別れの中で過ごした17年。

「人が生きて亡くなるということ」を身をもって教えてくれた人たちの身体や声や重さや硬さや匂い、

いろんな想い出が脳裏によみがえってくるような気がする夜。

昼間の賑やかな雑踏の中のような池さんの空気とは違うけれど、

もう一つの池さんの空気は、

いつも深くて重くて暖かくて、大切なことを思い出させてくれるような、

色に例えるなら、

漆黒に似た艶のある濃いブルーの色を想わせてくれる。

暖かく落ち着いた時間と日々を、

暦の上の今年最後の日まで、過ごしたいと思っているけれど・・・。

残りの時間の少なさに、スーパーの店頭の正月用品に、

なぜか少々焦る気がする、先生ではないけれど走りたくなる気がする年の瀬の一日。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

閉塞成冬

2022-12-06 22:25:16 | デイサービス池さん

明日は、24節気の「大雪」

いよいよ本格的な冬の到来。

石鎚山も近くの山にも、雪。

朝の冷え込みも厳しくなって、電気代値上がりを気にして急いで灯油を注文したりして。

山や平野に雪が降り積もる頃と言われるけど、北の方では本当に大雪が降って大変らしい。

 

七十二侯では「閉塞成冬」(そらさむくふゆとなる)

天地の気が塞がれ、冬が訪れる頃で、空は重い雲に覆われ、生き物はじっと気を潜める。

こんな時代だから、冬でなくても、重い空気に包まれた社会。

人間のもたらした災いの数々が、結局人間を苦しめている現実。

時代と社会のひずみは、弱い者たちの上にのしかかる。

気を潜めて生きて行けたらいいけれど、そういうわけにもいかず、

ジタバタと一年の最後の月を生きている。

 

池さんのメンバーも相変わらず。

元気いっぱい、勝手気まま、自由に、本能のままに、でも、ちょっと社会性残ってたり、お愛想出来たり、すねたり、怒ったり、暴れたり、寝たり、起きたり、食べたり、食べたり、食べたり、しながら今年も終わりそう。

支えたり、支えられたり、折り合ったり、あきらめたり、しながらみんな生きている。

悩んだり、苦しんだりしながらの冬。

いろんな命と向き合う冬。

それぞれの冬。

 

空寒く冬となる。

でも暖かい冬になることを願いつつ。

未来に向かう光の見える冬になることを祈りつつ。

12月の残りの日々を過ごしたい。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする