みよちゃんは願いがかなって、池さんにお泊りを始めて3週間がすぎた。
月曜日、みよちゃんは家出娘のように、大きなボストンバッグを下げてやってくる。
そして、「あ~我が家に帰ったみたいじゃ」といいながら、嬉しそうにニコニコ顔を見せてくれる。
日中は、他の利用者さんといっぱいおしゃべりしたり、好きな買い物に出かけたりしていつものように過ごす。夕方職員が帰ってからは、夜やってくる4歳のじゅりくんと一緒に晩御飯を食べてから、子供向けのテレビなんかを一緒に見て、のんびりすごし、9時にベットに入るという規則的な毎日を送っている。
水曜日は、じゅりくんがお休みの日。
だからみよちゃん1人。
で、「どこかへご飯食べに行こう」という話になる。
みよちゃんのせいにしてるけど、本当は私が食事の支度をさぼりたいわけ。
「どこへ行きたい?」と聞くと、みよちゃんはいつも「おすし!」と即座に答える。
もちろん高級なお寿司なんかには手が届かない貧乏な私たち
しかも、経費しか受け取ってない自主事業のお泊りだから、そんな予算を出せるわけもない。
で、で、お寿司といえば、クルクル回るおすし屋さんに決まってる池さん
しかも、しかも、水曜日に行けば全皿100円という絶妙のタイミングが私たちを救ってくれるあ~神様、仏様・・・ありがとうございます。これでみよちゃんの願いをかなえてあげられる~~~
え~、てなわけで、
2週間に一度、水曜日は、みよちゃん+お泊り要員+希望者で、お寿司屋さんにLET`S GO池さん
「私は少食やけんね。あんまりいらんのよ~」
なんて言いながら、自由に使える左手で、食べる食べる食べる・・・
玉子・さより・はまち・うなぎ・イカ・海老・しゃこ・まぐろ・・・・
赤だし頼もか・・・茶碗蒸しは今日はいらん・・・みかちゃんたちに、お土産を持って帰ろうか・・・
と、なんとも頼もしい仕切りっぷり・・・
いっぱい食べて、満腹になったみよちゃんは、「お腹太いけん、もう寝る!」と足取り軽く家に入り、あっという間に大いびきで、寝てしまう
水曜日。
みよちゃんが楽しみにしている「今度の水曜日」
人間らしく、
楽しみをもち、
喜びを感じ、
生きることに積極的になってくれたら、
それだけでいいよ。
ね、みよちゃん。
・・・・・
夜、2人で寝ていたら、人生のいろんな経験や出来事を真剣に話してくれるみよちゃん。
たぶん昼間みよちゃんのこうした姿を見ることはないし、みよちゃんもこんなふうには絶対に語らない。
一緒に泊まることで、今まで知らなかったみよちゃんのこうした一面を知ることができた。
そのことを、私も大ちゃんも幸せなことだと思っている。
・・・・・
デイサービスというある意味特殊な空間で、
お年寄りと過ごす時間は、関わる側の真剣さの度合いによって、
どの人の人生も、生きるお手本とすることができると思っている。
多くの施設がそうであるように、
介護する側とされる側の上下関係が出来上がってしまうと、
目の前のお年寄りから何かを学ぼうなどということには全くならないだろう。
いつも思うけれど、
いろいろな人生を歩んできた「人」を大切にすることで、
実は介護している私たち自身が、
自分自身の人生を「豊か」に「深く」考えることに繋がっていくのだという気持ちを忘れたくないと思う。
出会ったどの人とも、生きた時間を共に過ごすことができたらいいと思っている。
月曜日、みよちゃんは家出娘のように、大きなボストンバッグを下げてやってくる。
そして、「あ~我が家に帰ったみたいじゃ」といいながら、嬉しそうにニコニコ顔を見せてくれる。
日中は、他の利用者さんといっぱいおしゃべりしたり、好きな買い物に出かけたりしていつものように過ごす。夕方職員が帰ってからは、夜やってくる4歳のじゅりくんと一緒に晩御飯を食べてから、子供向けのテレビなんかを一緒に見て、のんびりすごし、9時にベットに入るという規則的な毎日を送っている。
水曜日は、じゅりくんがお休みの日。
だからみよちゃん1人。
で、「どこかへご飯食べに行こう」という話になる。
みよちゃんのせいにしてるけど、本当は私が食事の支度をさぼりたいわけ。
「どこへ行きたい?」と聞くと、みよちゃんはいつも「おすし!」と即座に答える。
もちろん高級なお寿司なんかには手が届かない貧乏な私たち
しかも、経費しか受け取ってない自主事業のお泊りだから、そんな予算を出せるわけもない。
で、で、お寿司といえば、クルクル回るおすし屋さんに決まってる池さん
しかも、しかも、水曜日に行けば全皿100円という絶妙のタイミングが私たちを救ってくれるあ~神様、仏様・・・ありがとうございます。これでみよちゃんの願いをかなえてあげられる~~~
え~、てなわけで、
2週間に一度、水曜日は、みよちゃん+お泊り要員+希望者で、お寿司屋さんにLET`S GO池さん
「私は少食やけんね。あんまりいらんのよ~」
なんて言いながら、自由に使える左手で、食べる食べる食べる・・・
玉子・さより・はまち・うなぎ・イカ・海老・しゃこ・まぐろ・・・・
赤だし頼もか・・・茶碗蒸しは今日はいらん・・・みかちゃんたちに、お土産を持って帰ろうか・・・
と、なんとも頼もしい仕切りっぷり・・・
いっぱい食べて、満腹になったみよちゃんは、「お腹太いけん、もう寝る!」と足取り軽く家に入り、あっという間に大いびきで、寝てしまう
水曜日。
みよちゃんが楽しみにしている「今度の水曜日」
人間らしく、
楽しみをもち、
喜びを感じ、
生きることに積極的になってくれたら、
それだけでいいよ。
ね、みよちゃん。
・・・・・
夜、2人で寝ていたら、人生のいろんな経験や出来事を真剣に話してくれるみよちゃん。
たぶん昼間みよちゃんのこうした姿を見ることはないし、みよちゃんもこんなふうには絶対に語らない。
一緒に泊まることで、今まで知らなかったみよちゃんのこうした一面を知ることができた。
そのことを、私も大ちゃんも幸せなことだと思っている。
・・・・・
デイサービスというある意味特殊な空間で、
お年寄りと過ごす時間は、関わる側の真剣さの度合いによって、
どの人の人生も、生きるお手本とすることができると思っている。
多くの施設がそうであるように、
介護する側とされる側の上下関係が出来上がってしまうと、
目の前のお年寄りから何かを学ぼうなどということには全くならないだろう。
いつも思うけれど、
いろいろな人生を歩んできた「人」を大切にすることで、
実は介護している私たち自身が、
自分自身の人生を「豊か」に「深く」考えることに繋がっていくのだという気持ちを忘れたくないと思う。
出会ったどの人とも、生きた時間を共に過ごすことができたらいいと思っている。