本日発表と相成りましたのは、「自立支援を重点化」の介護報酬の改定なり。
2018年からの3年間、この方針でいくとのお達しなり。
リハビリによって高齢者の自立支援や重度化防止を進める事業所に配分を重点化するらしい。
デイサービスは利用者の状態が改善するなどの成果がでたら加算。
看取り対応する介護施設への報酬を加算。
夜間・早朝に医師が駆けつける体制を整えれば加算。
団塊世代が75歳以上となる2025年へ向けての介護費用の抑制するのが目的だそうだ。
しかも、3年前の改定で報酬引き下げをされて利益率が悪化した特養を引き上げ、利益率のよい大規模通所介護を最大5パーセント引き下げるのだと。
またまた、一体どこへ行く介護保険。
自立支援で加算をとろうとしても、年と共に下降していく年寄りをどうするのだろう。
加算が見込めない(状態の改善が見込めない)年寄りは、やっぱり介護施設からはじき出され・・・介護保険は、元気で筋力の回復維持が可能な年寄り優先。
介護困難な問題老人をケアするより、回復の見込みのある年寄り集めたほうが効率がよい・・・効率と利益優先。
3年ごとに、改定ばかりで、一体何が、どうなるのやら。
一体どこへ向かうのでしょう、私たちの介護保険。(報酬のうち8~9割は税金ですよ~!40歳以上は保険料収めてるんですからね~!)
2025年になった時、団塊世代の人々は、皆元気に介護施設へ。
トレーニングマシンに乗っかって、自立するために、健康維持に努めている。
それを支える若者たちは、不安定な報酬で働く介護職、法律が改正されるたび、賃金の上下に冷や冷やしながら一生懸命働く若者たち。
そりゃ、離職者も増えるわけだわ。
効率優先だから人手不足を補うために、ロボットも導入せんとね。
問題行動をいっぱいする人は、加算もとれないし効率悪いから「対応できません」と断らんとね。
あ~~~、どこへ行く。
私たちの介護保険。
介護保険とは、一体なんでしょう。
誰かを介護しなければならなくなった時、何が必要になるでしょう、どんなことを望むのでしょう。
自分が介護される立場に立った時、何が必要になるでしょう、どんなふうに介護されたいでしょう。
加算減算で右往左往する現場と、自立を期待される高齢者。
安心して年をとるのは難しそうで・・・
回復の見込みなく、下降線をたどる大変な老人は、どこにも行き場所はなくなるかもね。
だって効率悪いですからね~~~ってか!
あ~~~介護保険、すべて机上の空論なり。
現実は、現場は、年寄りは、介護している家は、家族は・・・
何をどう考えるか、何が必要か、何を支えるのか、何のために、誰のために・・・
介護保険、どこへ行く。