池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

枝豆!

2008-10-26 17:16:39 | デイサービス池さん
この時期に、枝豆?と思うあなたは、この土地を知らん人。

ここら辺りでは、今、遅まきの枝豆真っ盛り!

枝豆は、夏の食べ物で汗が流れる季節に、冷やしたビールのお供に食べるもんとは限らんわけ。

ちょっと黄色くなって固そうに見えるんやけど、実際とってもやわらかいんよね!

で、この枝豆。

池さんの畑で、よっくんと社長が軽トラック1杯、山のような枝豆を引っこ抜いて持ってくるわけ!

さて、この枝豆をどうするか・・・? 

これが問題なわけなんやけど、

そこが池さんなわけ!

山のような枝豆の木(池さんの枝豆は、まるで木のようにでかい!)をよっくんがテラスへ置いたとたん・・・

ヒイチャンやさっちゃんが飛び出して、エッサエッサと枝豆をむしりだす!!

よしこさんも遅ればせながら、手伝ってくれて、つたこさんは、タオルには興味あるんだけど、枝豆には全く興味なし。

「ますみさん、手伝ってや」というと、「腰が痛いけん嫌じゃ!」と無視されるけど、フミちゃんは「ちょっと手伝って来ましょ!」といそいそとテラスへ来てくれる。

そうして、山のような枝豆が綺麗に選別されて、昼ごはんの一品に加わるんやけど、これからが予想外なんよね。

大鍋で塩ゆでして、ホカホカの枝豆を大皿いっぱい食卓に並べると・・・

名人がまず食べはじめて、「うまい!」いつの間にか、フミちゃんも「やっぱり熱いうちが美味しいですね~」と食べ始める。手伝わんかったますみさんも、こんな時にはちゃっかり参加。「よ~実が入っとる!」と一本しかない歯で食べ始め、ヒイチャンもよしこさんも、とにかく全員がガッつくわけ!

ご飯の前なんやけど~~~と思いながらも、「やっぱりこういうものは熱いうちに食べてこそ美味しいんよね」と思う。

その証拠に、つまみ食いで残った枝豆を、昼ごはんに出しても、ほとんど手が伸びん!

「茹でたて」という印象と「食べて美味しく感じる温度」が、食欲に繋がるんやな~って改めて感じる。

まだまだ続く枝豆騒動!

大豆になるまで、池さんは枝豆食べ続けま~す

食べたい人は、お早めにね~~~
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祭り

2008-10-16 22:00:44 | デイサービス池さん
祭りじゃ~祭りじゃ~

ってなわけで、男どもは、家にいない!

っていうか、職場にいない!!

大ちゃん、夜な夜な祭りに出かけ、昼間はぐったり

超低いテンションで、シラ~ッと椅子に座り、寝ぼけ眼でトロン状態!

ノート書きながら、ウトウト

ますみさんに、「あんた、そんなに眠いんなら、ちょっと寝んかい
と怒鳴られて、それでも

ヒイチャンに、「兄ちゃんどうしたん?遊びすぎかい?ちいと横になったら、楽なのに・・・どうならい

と、言われてる。

女どもも、池さん号に乗り込み、だんじりを追いかけ、西へ東へ

幹太も、「トンチキチッチ」の祭りのリズムを言ったとたんに、とりあえず膝の屈伸をはじめ、踊りだす。これはどう見ても祭り英才教育の賜物。

秋晴れの中で、今年も祭りが終わる。

西条人の、熱い祭りが終わる。



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生きること

2008-10-08 22:22:33 | デイサービス池さん
病気や事故で、生きたくても生きれん人がいる。

別に長生きしたいわけではないけど、いろんな辛いことを抱えながらも長生きする人もいる。

「死にたい・死にたい」「早くお迎えに来て欲しい」と言いながら、死ねん人がいる。

多分、本当に生きていくことが苦しいやろうなあって思っても、笑いながら生きている人もいる。

別に、年寄りだけに限ったことじゃない。

重度の障がいをもって生を受け、でも決して生きることを諦めたり投げ出したりせんと、一生懸命に生きる人もいる。

恵まれた生活を送りながら、欲にまみれて生きる人もいる。

・・・・・

命の重さを思う時、

人生の「濃さ」を思う時、

いつも、

「自分がどう生きるか」という命題を突きつけられているような気がする。





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ヒイチャン

2008-10-05 16:42:42 | デイサービス池さん
山で暮らしていたヒイチャン。

双子の妹さんが急逝して、そのショックから急激にレベル低下。山での暮らしが続けられなくなり、息子さんのいる家に住むようになった。

意識の中では、ヒイチャンはいつも山にいる。

「ありゃ、もうこんな時間が来た。ボツボツ帰って家畜にえさをやらんといかん!」
「何がおるん?」
「うさぎや鶏やいろんなもんがおる!」
「もうちょっとしたら車で送るよ」というと
「かまん。かまん。家はこのすぐ奥じゃけん、歩いて帰ってもしれとるわい」
「足痛いのに歩けるん?」
「ボツボツ帰るけん大丈夫。うさぎのえさの草でも引きもって(ひきながら)帰ろうわい」
「ほんならね。気をつけて帰りよ」
「はい、さようなら」

でも、ヒイチャンは結局、どっちへ帰っていいのかわからんで、いっつも車で息子さんの家に送ることになる。そのたびに、きつねにつままれたような顔で、「ココは大保木かいね~」とどこにいるのかわからんヒイチャン。

ちょっと耳が遠いけど、聞こえんと思っていたら聞こえていたりして、聞こえるタイミングがなかなか面白い。

ヒイチャンとの会話のキャッチボールは、ほぼ完璧で、即座の受け答えは抜群。絶妙のジョークを言ってくれて、私たちをいつも笑わせてくれる。

この前、いつものように家畜の話になった。

この日は、どういうわけか朝「家畜にえさをやるのを忘れてきた。帰らんといかん。」と言うので、「えさは、来る時にやってきたよ。」と言うと、しばらく首をかしげて疑わしそうに私を見てから、ヒイチャンはこう言った。

「ほんまかい?」
「うさぎと鶏にえさをやって来たよ。」
「ほんなら、うさぎはなんぼおったか?」と聞くので、(もちろんそんなことは知らんけど)
「さあ、たぶん4匹か5匹、おったよ」(適当に)
「ありゃ?いつの間に生まれたんじゃろ??」
「ほんなら、鶏はなんぼおった?」
「さあ、たぶん3羽、かな?」
「ありゃ?イタチかキツネにやられたかな??」
「ほんまに、えさやったんか??」
「・・・やった、やった」

言いながら、思わず吹き出してしまった私。

頭、冴えさえのヒイチャン。

おだいばばの歌を陽気に踊り、お客が来たらいつもよそ行きの顔でひと~り澄まして座っとるヒイチャン。

お皿拭きを頼むと、「給料くれんと嫌じゃ!はよくれ~!」と手を出して催促するヒイチャン。

ご飯の席が大ちゃんと一緒のテーブルだと、いつも「はよ、お食べ!」と自分のおかずを分けてあげるのに、私と一緒の時は、全部一人で食べてしまって絶対にくれんヒイチャン。

「ボケてしもた」と時々辛そうな顔をするヒイチャン。

愛すべきキャラ、ヒイチャン。

ヒイチャン、大好き!


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