リンさんは、自分がネコを飼っている・・・と思っている。
ネコの「さかな」は、ただ今やんちゃ盛り。
テーブルに上がり、廊下を走り回り、食べ物を見るとやってきてねだる。
りんさんは、「も~う!悪さをするんじゃないよ!」と言いながら、自分の食べ物を何でも与えてしまう。ご飯・大根・みかん・うどん・まんじゅう・パン・・・何でもすぐに与えてしまう。
だからネコは、ご飯の時間が来るとすぐにテーブルに上がってしまうのだ。
いくら皆がしつけようとしても、まったく無駄。
ネコは、いつも走り回ってテーブルに上がる。
毎日、朝には皆と一緒にデイへ移動するのだけれど、ネコはデイの間は決して食べ物を欲しがらない。
フードで我慢することができるし、テーブルにも決して上がらない。
夜、池さんの家に帰るととたんにワガママ放題のネコになる。
そして、リンさんは「もうばあばがしつけられんけん、ごめんよ~。」と言いながらスタッフの目を盗んでご飯を与えてしまうのだ。
「絶対にだめ!」と私がリンさんに言うと、リンさんはすねて怒り始める。
「ご飯も食べさせてやれんのんか!」
いくらフードを食べたからと説明しても、聞く耳を持たない。
「ネコはネコのえさじゃないと、お腹を壊すから」といくら言っても納得しない。
そしてしまいには、お皿を持ってネコを追いかけはじめる。
追いかけられるからネコは逃げるし、リンさんは怒る。
池さんの家(宅老所)の勤務は・・・
ただばあちゃんたちを見ていればよいのではなく、
ネコとリンにイライラさせられる、そんなスリルあふれる日勤になる。
ネコとリンと大ママの、「どうでもいいバトル」がいつも勃発!
やんちゃ盛りのネコのさかなと、すぐに忘れる頑固なリンさんと、もっと頑固な大ママの、お互い譲れない「どうでもいいバトル」。
ネコをめぐる小さな戦い。
いつも・・・
こんな感じで、
ワタクシ、
宅老所で、
生きてます。