池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

300円なり!

2008-08-28 00:02:34 | デイサービス池さん
ただ今、池さんの食費は、300円なり!

実は、この金額には、食べ放題・おかわりし放題の上に、おやつ食べ放題もついてる

ありえね~~~

たぶん施設の平均的な金額は、たぶん600円か700円・・・だと思う。

管理栄養士な~んていないから、栄養士加算もなし!だって、普通の食卓って栄養なんかより大事なものがあるもんね。いくら栄養完璧でも、皆で美味しく食べんと体の栄養にはならんと思うから。

どうして、今までこの金額でやってこれたかと言うと・・・並々ならぬ努力のおかげ・・・

というよりも、今あるものしか使わんから!

季節の野菜しか使わん!

もらいものに最大限頼る!!

つまり、おしゃれなレタスやの季節外れの大根なんかは、使わん!

社長の育てるじゃがいもや玉葱。よっくんが育てるかぼちゃや芋。湯浪のじいちゃんのシイタケやトウモロコシ。伊藤さんがくれるナス。じゅりちゃんちのキュウリ・・・

最近は、育成園や東予学園の野菜も買う。

週に1回は、信頼できる西条の藤田家族の野菜も購入。

だから、完全に季節の野菜のみ!だから安くできるわけ!

ただし、ナスの季節は毎日ナス料理だし、カボチャが届けばカボチャ料理。芋の季節は芋料理。漬物はじゅりちゃんちのキュウリで作ったからし漬けや黒糖漬け。冬はもらいものの大根で作った沢庵がお皿に並ぶ。

肉は、近くのスーパーで買うけど、鳥の胸肉を買い、ミンチもフードプロセッサーで完全手作り。(売ってるのは油多いからね)

ごくたまに豚肉も登場するけど、国産をちょっとだけ。魚も旬の魚だけ。

こうして、地産地消にこだわって(というより、季節感にこだわって)300円をキープしている。

季節のものは絶対に美味しいし、栄養だって絶対に豊か!そして安い!

昔は、こうしてその季節にとれる野菜を食べて暮らしていた。1年中、レタスとキャベツの千切りが乗っかったトマトやレモンを飾ったエビフライを食べていたわけではない。

でも、みんな健康で逞しかった。

毎日、季節の野菜がいっぱい並ぶ池さんの食卓は、みごとに残食ゼロ!!!

そして皆元気。

食事が季節のものだけだから、運動を兼ねていつも誰かが午後スーパーへ行き、食べたいおやつを買ってくる。そして、てんこ盛りのせんべいやカステラをがっつく。

飲み物も、夏は皆で一生懸命へたを取ってつくった梅ジュースやしそジュースを飲むし、お茶もみんな自由に飲むから、1リットルくらい楽々。水分補給問題なし!

いろんなものが値上がりする中で、特に調味料の値上がりは、頭が痛い。

いつまでこの金額でやっていけるかわからんけど、できるだけなんとか頑張りたいと思っている。

どうしても赤字が続くようなら・・・その時は、みんなごめんよ~~

池さんで、ずっとこだわってきた「食」

できる限り頑張りたいよ~~~




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51回目の誕生日を迎えて

2008-08-25 22:56:05 | つぶやき
久々に、池さんから離れて・・・

24日は誕生日。
幼い頃は、夏休み中の誕生日故に、友人の誰からも思い出させることもなく・・・というよりも、友達作りの苦手な子だったから、あんまり友達もいなくて、誕生日の思い出はあまり記憶にない。

22歳の時、結婚し四国へ来て、知り合いも親戚もいない土地で今日まで生きてきた。

23歳で長女を産み、25歳で長男を産み、28歳で次女を産み、西条の地で子育てをした。舅はやさしい人で、孫ほども年の離れた若い嫁を本当に大事にしてくれた。何かと言えば小松からオートバイに乗って子守りに来てくれて、他に頼る人にいなかった私は、いつも舅を頼りにしていた。

長女が小学校の2年の時、舅姑の暮らす土地に、今池さんで使っている家を建てて引っ越すことになった。

あれから、21年かな。

PTAのお世話も長いことした。女で始めてPTA会長もした。結構大きな役もした。議員もした。小松町議会でも、結構頑張ったと思う。2期務めたけど、PTA念願の歩道橋も作ったし、四国初の常設スケートボード場も作ったし、絶対に無理だと言われた中学校も建て替えた。お金もツテも親戚もいない土地でよくやったと思う。合併し西条市になって、自主解散と共に行われた選挙で落選し、人生が変わった。

娘時代が最初の人生だとすれば、結婚し子育てをしている間が第2の人生。そして、2年前(もうすぐ3年)池さんを作って介護の仕事を始めてからが、私の第3の人生。

第3の人生は、まだまだ始まったばかり。

11月、池さんは3周年を迎える。なんとか潰れることもなく、ここまでやってこれた。応援してくれた皆のおかげ。

「池さんじゃないとダメ」と言ってくれる人たちと共に、今こうして生きている。

長い人生を生きてきた人たちと共に、これから人生を生きる幼い子供たちと共に、いろいろな苦しさを背負って生きる人たちと共に、また新しい1年を紡いでいけたらと思う。




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お盆が終わり・・・

2008-08-18 22:19:28 | デイサービス池さん
お盆休みも終わった。

ヤレヤレ。

先週は、みよちゃんもお泊りは一日だけで、あとは別のところでショートの日々だったから、私たちも仕事が終わって家に帰る毎日だった。

しかも、お盆で出かけたり家族と過ごす人も多くて、人数は激減。

休み前の木曜は、男3人と女2人の利用者に、スタッフも3人という超少人数だったので、な~んかのんびりムード。

オリンピック中だし、久保さんなんか「今日は風呂やめて、オリンピック見る!」とか言って、ソファーに座ってウトウトしながらテレビ見とるし、つたこさんとよしこさんは幹太に夢中やったし、本当に久しぶりにデレ~ッとした1週間やった。

ま、いつも元気な池さんやけど、こんな日もあっていいかな・・・と思う日々やった。

ほんでもって、お盆休みが終わって、今日からいつもの池さんに戻る・・・と思ったら、やっぱり休み明けは皆しんどいんよね!

ペース完全に崩れとるし、こっちもダラッ~~となってしまう。

で、やっぱり今日も、お皿拭きに熱心なつたこさんを除いて、皆またまたテレビの前で陸上の応援に明け暮れたわけ。

な~んか、こんな日もええなぁって思う。

年寄りは、デイサービスに行って、いっつも元気に折り紙したり、風船バレーしたり、輪投げしたりせんといかんわけじゃないし、たまにはだる~い日があって、そんな時はデレ~っと皆で過ごすのも普通やな~って感じられていいもんね。

午後から、つたこさんに肩を揉んでもらいながら、テレビを見る私たち。

「気持ちええわあ」とウットリしながら、星野ジャパンの応援をした池さんスタッフ。

利用者さんのマッサージ付き職場体験、ただ今受付中!!!

みんな来て見てチョ~~



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大保木探検隊!

2008-08-12 01:11:33 | デイサービス池さん
ついに、ついに、とうとうあの大保木へ!

土曜日、伊藤さんのご家族が西条へ来られたので、皆で大保木へ行くことになっちゃいました

池さんは土曜日はお休みだけど、当日利用だったヒイチャンも一緒に(だってヒイチャンも大保木出身者だもん)みかちゃんと幹太も一緒に行くことに。

で、で、

皆で午後から大保木探検隊!

黒瀬ダムをまわり、ついに、夢にまで見たあの大保木へ。

クネクネ道を、大ちゃんの運転するセレナに乗って

山道を登り、林を抜けて・・・

極楽寺の本坊を超えたとこが、伊藤さんの家。

山を石垣で囲み、段々に石を積み重ねた本当に素晴らしいことろでした。

伊藤さん、ついたとたんに車のドアを開けて、降りる用意。

でも、伊藤さんの家は石垣のはるか上の方。不規則な石の階段が70段以上はあるだろうと思われ、おまけに回りくねって、足場の悪いコケの生えた坂道もある難所。そそり立つように、真上に見える家。

どうやって上がればいいんだろう?伊藤さんが上がるにはやっぱり無理?

伊藤さんは、脳梗塞で倒れてから一度もこの坂道を上がったことはありませんでした。

「伊藤さん、どうする?」大ちゃんは聞きました。

「・・・」伊藤さん、無言でした。

私は、

「ここまで来たら、家が見えたから、もういいかな」と、ちょっと思いました。

「ここまで来て、このまま帰るのはやっぱ、いかんよね~」大ちゃんは言いました。

「よっしゃ!おんぶして上がろう」大ちゃんは言いました。

それから、伊藤さんを背負って、

「おりゃ~~!!」と、一気に石積みの階段を駆け上がった大ちゃん。

私とヒイチャンも、そして娘さんとみかちゃん、幹太も階段を上に。

・・・

そして始めてみる伊藤さんの家。

山の上の家。

素敵な家。

伊藤さんのお父さんが一つ一つ積み重ねた石の上に立つ古い家。

そこは、石鎚の山がすぐそこに、手の届くところにある本当に素晴らしい場所でした。

伊藤さんも娘さんも、始めて訪れた私たちも大感激

山の家で、もって行ったお茶を飲み、しばらく休憩。

ヒイチャンが言いました。「ここは誰の家?」「わしの家!」

伊藤さんがそんな風に言うのを始めて聞きました。本当に嬉しかったんだと思います。階段を上がらないといくことができない家だから、足が不自由になってから、もう家には行けないだろうと思っていた伊藤さん。

それが、こうして皆と一緒に家に帰れたのです。

帰りに、伊藤さんが倒れた時に救急車を呼んでくれた極楽寺の奥さんにご挨拶がしたいと伊藤さんが言い、本坊を訪れました。

思いがけない訪問に、奥さんもとても喜んでくれました。

奥さん、ヒイチャンを見て「あれ、久しぶりやねえ。元気やった?」と声をかけてくれました。ヒイチャンもまた、大保木で暮らした人。懐かしい対面でした。

ちょうど、そこへ来ていたおじさんも、伊藤さんとヒイチャンを見て「ありゃ、懐かしい!」と話が弾みました。

伊藤さんとヒイチャンが暮らした大保木。

山の暮らしを少しだけ感じることができました。

こんなに不便で山深い場所で幼い頃から暮らし、生きてきたのだと思うと、なんだか胸が熱くなりました。

誇り高い山で、誇り高く生きてきた人たち。

本当に、感動です。心から、尊敬します。

家に帰ってから、大保木のことを語りながら、皆でバーべキューを食べました。この日のビールは最高でした。伊藤さんも、めずらしくいっぱいビールを飲みました。

伊藤さん、大保木へ連れて行ってくれて、本当にありがとう。

・・・・・

それにしても、日夜筋トレに励んでいた大ちゃん。
こんなところで、トレーニングが役に立つなんて・・・母も少し見直しました。

確かにこの日、大ちゃんは「考える杖」でした。「伊藤さんのために」というよりも、「伊藤さんと共にいるために」大切な杖になったように思います。

・・・

「人をみる介護」って、「その時のその状況での人」だけでなく、その人の生きてきた歴史や人生全部をひっくるめて、「みること」「向き合う」ことなんだと、そうすることでこそ始めて見えてくるものがあるのだと、心の底から感じた一日でした。
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池さん増刊号VOL.2完成してます!

2008-08-04 22:38:17 | デイサービス池さん
毎月15日(くらい)に出来上がる(広報担当みかちゃんの都合による)広報誌「池さん新聞」は、現在18号を迎えています。

プラス、毎月初め(くらい)に、増刊号「こりゃ、ど~でや!」を発行(たぶん)することになり、このたび2号完成。

ま、つまり、すべてがいつも、池さんぺースな訳で・・・

早く言うと、予定は常に予定。

たぶん、そのくらいでできたらいいな~ってな感じ。

こういうことって、確かに大事だけど、ま、いつもマイペースが池さんのとりえなわけで・・・

ぐだぐだ言ってるけど、つまり、読みたい人は、ご一報を!!

たぶんすぐにお送りできると思いま~す!



勝手に作った「池さん応援し隊員」も同時募集中。

ご入会日より1年間の特典付き。

①「池さん新聞」・番外「こりゃど~でや」を毎月お届けしま~す。

②池さん主催の楽しいイベントにご優待。

③池さん利用者になるときは、最優先させていただきま~す。

④(池さんロゴ入り)池さんTシャツ、または、池さんエコバックをプレゼント。

詳しくは、池さんまで連絡してね~~~



一緒に池さんを支えてくれるスタッフも募集してま~す

老人の杖になりたいと思っている人、一緒に考える杖になりましょう!

学歴よりやる気!

資格より心!

疑問を感じながら、毎日介護現場にいる人~~お待ちしてま~すよ~~





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ある日の「池さん」

2008-08-03 16:29:54 | デイサービス池さん
木曜日のある日。

当日の利用者9名。いや、フミちゃんが松山へ行っててキャンセルだったから8人。

で、朝から、いつものように透さんとみよちゃんは手をつないでソファーに座り、一日夫婦の世界に浸って過ごす。

ヒイチャンとますみさんは、ジャラジャラとしゃべりながら、のんびり過ごし、よしこさんは、時々軽く海に潜りながらマッタリと一日過ごしている。

なぜか、背中に竜の刺繍入りのド派手なTシャツを来てキメ顔の名人は、一日そのシャツのせいで、みんなの注目の的!それがたまらなく嬉しいらしくてニヤニヤ。

久保さんは、またまた両手にシップだらけでやってきて、(シップは24時間貼ってないと効果がないと思い込んでいるから・・・)「今日は風呂は、入らんぞ~!」とのたまう。そりゃ、かまわんけど、そうなるとまた一日歌を聞かされるはめになるわけ。

10時になると、コーヒー好きが集まる木曜は、「私、熱いの。私はアイスで!」とコーヒーを皆で楽しむ。

昼ごはんの頃には、またまた営業マンの戸田さんが、「ご飯食べさせてくださ~い!」とやってくる。手には池さんブランドのエコバッグ。中身はもちろんおみやげのアイスクリーム。(手ぶらでやってくると、皆に「手ぶらかい!」といじくられるため、いつも気弱な戸田さんは、皆におみやげをもってくるわけ。

で、ガツガツ食べて昼ごはんも終わると、昼寝したい人たちはそれぞれの定位置に席をうつして昼寝を始める。やっぱりこう暑いと、昼寝をせんと体がもたん!

その間も、久保さんは歌の練習に余念がない。れいこさん相手に歌っていたかと思うと、よしこさんを誘い(よしこさんはとっても優しいから、嫌でも黙って相手をしてくれる)自慢の歌を聞かせてご満悦!!

伊藤さんがお風呂に入って、午後4時。西条組みが帰る時間。送迎係は私なので、2人を西条へ送り、5時に池さんに帰ってみると・・・

な、な、なんと、だ~れも帰らんと、いや、反対に人が増えとる!

大ちゃんの友達の営業マンのハア君と社長が増えとる!しかも、湯浪のジイチャンがくれた「山とうもろこし」を皆が手に持って、かじっとる!

思わず叫ぶ私。

なに食べよん~しかも、この時間に、なんで人が増えとん

「このとうきび、おいしいよ~」と勧められ、食べてみると本当に昔のとうきび。たちまち怒っていたのも忘れて、とうきびにガッツく情けない私。

そのうち、やっちゃんたち親子もやってきて、5時過ぎてどんどん人が増えだす池さん。

「時間じゃ~~!!」と叫び、とにかくヒイチャンを送り、延長頼まれたよしこさんとお泊りのみよちゃんを残して、やっと人が減り始める。

暑いのに、なんでこの人口密度

でも、でも、これが、池さんだからしょうないか~!

提供時間や介護サービスうんぬんと、なんか違うところで過ごす私たち。

ただ、

普通の家があって、

そこは、友達がいっぱいで、人の出入りのとっても多い家で、

いつも賑やかに皆が集まって、

過ごす・・・そんな場所。

くそ暑いこの夏、

人口密度高い場所をお好みなら、どうぞ皆様池さんへお越し下さいませ。

大汗かいて、お待ちしています~~







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ヒイチャンの遠足 続編 

2008-08-02 22:11:41 | デイサービス池さん
ヒイチャンが小学校の3年生の時の遠足。

小松の町へ遠足にやってくることになったヒイチャン達。

いつものように、夜明け前に大保木の村を出発!

遠足だからと、ヒイチャンのお母さんは20銭を「無駄遣いするなよ」と言って、小遣いに持たせてくれた。

ヒイチャンは、そのお金をポケットにしまい、新しいぞうりを履いて、小松に向けて出発した。

歩いて、歩いて、歩いて、小松の町に到着したヒイチャン達。

小松の町は、ヒイチャンが興奮するくらい、活気があって「町」そのものだった!

朝早く起きて、お母さんがこしらえてくれたおにぎりをヒイチャンたちは食べる。

そして、当時まだ珍しかった「汽車」を、皆で見ることになったヒイチャン達。

小松の駅で、汽車を待つヒイチャン達の前に、向こうから待ちに待った汽車がやってきた!

突然!

ヒイチャンの隣に住む男の子が大声で泣き始めた。

「あないに、黒い、大けなものが、こっちに向かって走ってくる~~!こわ~いよ~!」

それほど、当時まだ汽車なんてしろものは、珍しくてこわい類のものだったらしい。

「ほんで、ヒイチャンは汽車を見て怖くなかったん?」と聞くと、ヒイチャンはこう答えた。

「うちは、父さんがハイカラな人やったけん、もうずっと前に一度汽車を見せに小松の町へ連れて行ってくれよったけん、知っとったんよ」

汽車を見て、小松の町で、ヒイチャンは(無駄遣いするなと言われたから)10銭で皆におみやげのお菓子を買って、残りの10銭は大切にポケットにしまって、大保木へ帰った。

やっぱり、日が暮れたから、先生はちょうちんに火をともして、ヒイチャンたちを送ってくれた。

幼い頃のヒイチャンの思い出。

そして、

いろんな事を忘れるようになってきたヒイチャンにとって、絶対に忘れることのない遠い日の大切な大切な思い出。

その話を楽しそうに、まるで昨日のことのように話してくれるヒイチャンの笑顔。

私が池さんを始めて、本当によかったと思う大切な瞬間。

いろんな事を忘れる人たちが、忘れたくない思い出話を話してくれる時、

私はいつも、全ての人に絶対に忘れたくない大切な思い出があるのだということを思う。

それは決して、楽しい思い出ばかりではないかもしれない。

けれど、長い年月はたぶん、全ての思い出をそれなりの思い出に変えてくれるのだろう。

失っていく記憶の多さにとまどい絶望しつつ、楽しかった思い出を心の支えに、老いを生きていく。

私自身もいずれ訪れるであろう老いの道。

考えたら、ヒイチャンの遠足のように、私自身に決して忘れたくない大切な思い出がいくつあるだろう?

どんな状況になっても忘れないほどの思い出を胸に、老いの道を歩んでゆきたいと思う。

毎日の池さんの暮らしの中で、年寄りから学ぶことは、両手に有り余るほど多い!











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