ケア(を行う)ハウス・・・(家?)
はたまた、ケア(がついている)ハウス・・・(場所?)
かつてケアハウスに暮らしていた伊藤さんは、「トイレが自立できなくなったらケアハウスの利用はできない」と言われて、結局小規模特養(同じ病院系列)への移動を余儀なくされた。
「ケアハウス」は、ケアが必要になっても住み続けることが可能な施設だと一般的には理解されていると思うけど、実は「ケアが必要になったら出て行かなければならない。ケアの必要ではない人が入る施設」らしい。
先日、知り合いを尋ねてあるケアハウスへと出かけた。
少なくとも、「ハウス」という以上、ある程度の「家」を想像していた私は、玄関を入った段階で胸が苦しくなった。
自動ドアを入ったところは、まさに「病院」だったから。
スリッパに履き替え、階段を上がる。
2階に上がると、まさに「病室」が長い廊下の奥まで続く。
部屋番号を探しながら歩いていく廊下には、誰一人人影が見えない。
オープンフロアーにも、誰もいない。
ただ、長い暗い廊下が続いている。
部屋の中は、まさに病院の個室に簡単なキッチンがそなえられた感じ。
決してその施設が特別なわけではない。
おそらくどこも、それほど大差はないだろう。
ただ・・・
ただ・・・
その「家」で、毎日を送っている人を思う時、
なぜか悲しく切ない気持になる。
自ら望んだ「最後の家」が、この建物のこの部屋で、本当に幸せなのだろうか・・・?
(新しい綺麗な建物という意味ではない)
人気のない建物の、長い廊下を歩きながら、
たとえどんな所であっても、本人が良いというならそれでいいのだけれど・・・と思いながら玄関まで下りた時、自動ドアは・・・開かない。
オートロックだった。
「ケアの必要でない人が入居しているはずのケアハウス」の玄関の自動ドア。
なぜ?・・・と考えてしまった私を見て、
「あ~。そこ閉まってますから、横のボタン、3を4回押してくださ~い」と受付から優しい声が、その時聞こえた。
はたまた、ケア(がついている)ハウス・・・(場所?)
かつてケアハウスに暮らしていた伊藤さんは、「トイレが自立できなくなったらケアハウスの利用はできない」と言われて、結局小規模特養(同じ病院系列)への移動を余儀なくされた。
「ケアハウス」は、ケアが必要になっても住み続けることが可能な施設だと一般的には理解されていると思うけど、実は「ケアが必要になったら出て行かなければならない。ケアの必要ではない人が入る施設」らしい。
先日、知り合いを尋ねてあるケアハウスへと出かけた。
少なくとも、「ハウス」という以上、ある程度の「家」を想像していた私は、玄関を入った段階で胸が苦しくなった。
自動ドアを入ったところは、まさに「病院」だったから。
スリッパに履き替え、階段を上がる。
2階に上がると、まさに「病室」が長い廊下の奥まで続く。
部屋番号を探しながら歩いていく廊下には、誰一人人影が見えない。
オープンフロアーにも、誰もいない。
ただ、長い暗い廊下が続いている。
部屋の中は、まさに病院の個室に簡単なキッチンがそなえられた感じ。
決してその施設が特別なわけではない。
おそらくどこも、それほど大差はないだろう。
ただ・・・
ただ・・・
その「家」で、毎日を送っている人を思う時、
なぜか悲しく切ない気持になる。
自ら望んだ「最後の家」が、この建物のこの部屋で、本当に幸せなのだろうか・・・?
(新しい綺麗な建物という意味ではない)
人気のない建物の、長い廊下を歩きながら、
たとえどんな所であっても、本人が良いというならそれでいいのだけれど・・・と思いながら玄関まで下りた時、自動ドアは・・・開かない。
オートロックだった。
「ケアの必要でない人が入居しているはずのケアハウス」の玄関の自動ドア。
なぜ?・・・と考えてしまった私を見て、
「あ~。そこ閉まってますから、横のボタン、3を4回押してくださ~い」と受付から優しい声が、その時聞こえた。