池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

ああ夏休み

2015-08-28 22:20:13 | デイサービス池さん

夏休みもあと少し。

福岡のひよりちゃんも無事にジジババの家のホームステイを終えて、帰宅しました。

皆様本当にお世話になりました。

ババは見送りの日帰り飛行機旅で、ヘトヘト。

ジジは溜まっていた畑仕事再開で、ヘトヘト。

幹太もひよりちゃんが帰って、宿題の追い込みで、ヘトヘト。

皆がヘトヘトになった夏休み。

この夏、それだけ楽しいことが多かったというわけ。

長かったような、あっという間だったような・・・

泣きじゃくりながら帰って行った孫を見ていて、「そういえば、私の子どもたちも一緒だったなあ。」と懐かしく思い出される夏の終わり。

実家が遠いのは、毎日の生活では不便なことも多いけど、唯一夏休みだけはちょっとした旅行気分が楽しめる幸せを、我が家の福岡の孫たちも感じていることだろうと思ったりするわけで。

 

来て嬉し 帰って嬉しい 孫の夏

おそまつ

 

皆様も夏の疲れにお気をつけあそばせ。

夜はもうすっかり秋の空気です。

風が秋色になりました。

寝冷えには十分にお気をつけて。

 

 

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希望はどこにあるのか

2015-08-24 20:42:32 | デイサービス池さん

愛媛新聞に掲載されている四季録の中の記事。(ワタクシはこの連載が好きで、特にこの人の文章が大好き。いつも欠かさず読んでいるファンなのです。いつかお会いしたいと願っているわけで。)本当は、全文をここに載せたいくらいです。ちょっと長いので、難しいけど一部分だけね。

 

「患者が最期まで希望を持つことができるためにはどうしたらよいか」(出典は「死に直面した状況において希望はどこにあるのか」だそうだ。)

「治るからね」という偽りの励ましは、容態がだんだん悪くなり、死を間近に感じるようになったとき決して希望とはならない。

「死は終わりではない。その先がある」というような、希望を来世に託すということも、科学の一翼を担う医療者が全面的に採用する態度ではなかろう。

「希望を最期まで持つ」とは、現実に自分が生きてきたことを「これでよし」と認めて満足することであり、やがて訪れる死をも前向きに受け入れ、自分に残された時間を積極的に生きることに他ならない。

「自分はこれまで、人の役に立つ仕事をしてこなかった。だからこんな病気になった。」とAさん。

84歳の癌を患うこの人に、「あなたが設計したり作ったりした機会はたくさんの製品を生み出し、多くの人の役に立っていますよ」と言うとニコッとされた。自分の人生を肯定した瞬間だったのではないだろうか。

「立派な最期を見届けさせてください」と言った時、Aさんは「ありがとう。生きる希望ができました」と応えた。

人間は一人では生きていけない。誰かと一緒に歩むのでなければ、新しい一歩(死への旅立ち)を踏み出せない。

医療者の「先行きはなかなか難しいところにあります。でも私たちはあなたと一緒に歩んで行きます」という姿勢こそが患者の希望に繋がるのである。

希望は人と共に最期まで平気でいきるところにある。

 

ちょっと順序や内容を変えてしまって申し訳ないのだけれど、こんなお医者さんになら最期の時を告知されても、ワタクシは素直に受け入れることができるだろうと思うわけで。

そして、ここで逝った大切な人たちもきっと、「最期まで生きる希望を持ち続け、平気で生き続けたからこそ、希望のある時間を生き、穏やかに死を迎えることができたのではないか」と思うわけで。

 

本日58歳を通過。

誕生日を祝ってくれる家族や、スタッフに感謝しつつ、

希望のある時間を生き、ワタクシ自身の生きる人生をワタクシ自身が肯定できるように、そして如何なる場合も平気で生きてゆけるように、

日々精進を積み重ねたいと心に誓いながらの・・・夜勤当番。

聞こえてくるのは、寝ボケて大声を張り上げるリンちゃんの声。

寝られんが~。といつものように繰り返す。

そのうち演歌を歌い出すリンちゃん。同じ歌を延々歌い続けるリンちゃん。

精進を誓い、澄み切ったはずの心をかき乱されて、やっぱりどうやら悟りとは無縁の夜勤の夜。

台風が近づいています。

お気をつけて。

 

 

 

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業務連絡

2015-08-21 22:38:32 | デイサービス池さん

今日の昼の話し合いのまとめです。すこしだけ付き合ってください。

 

金子みすゞさんの詩に「大漁」という詩があります。

朝焼小焼だ 大漁だ 大羽鰯の大漁だ。

浜は祭りのようだけど 海のなかでは何万の 鰯のとむらいするだろう。

 

この詩を読むと、人間から見ればイワシが沢山とれれば嬉しい。でも海の中のイワシのお葬式を想い浮かべた時、あ~そういう見方もあるのかと改めて自分の立場しか考えてなかった身勝手さを知ることができます。

いろんな場面で、こういった経験をすることがありますよね。一方からの味方や自分自身の置かれた立場からの視点だけでなく、立場を変えて何かを見た時に、全く異なる事実を知って愕然となることが。

これは、今日話し合ったことだけでなく、あらゆることに通じることです。

そして、どの年寄りにも、どの場面にも、通じることなのです。

つまり、「これでいい」と安易に考えず、「きっとこうだろう」と思い込むことなく、「しかたない」と諦めることなく、立場を変えていろんな視点から、「もう一度考えてみる」ことが大切なことなのだと思います。

年寄り・家族・周囲の人たち・ここへ来る人・出会った人・子どもたち・近所の人・・・

自分の立場から安易に考えていたり、当たり前だと思いこんでいたり、社会の常識だと割り切っていたり・・・

でもそのどれも、立場を変えて考えてみたら、まったく反対の感情を抱えている人がいるかもしれない。

介護する側からの思い込みが家族の気持ちとかけ離れていたり、介護される側の気持ちを推し量ることができなかったりするかもしれない。

少しだけ立ち止まって考えてみてください。

違う立場でもう一度考えてみてください。

きっと、今まで気付かなかった違う気持ちを感じることができると思います。

そして、その気持ちが伝わった相手と、心を通わせることができると思います。

そのことを心に刻んで欲しいのです。

皆とまた、いろんなことを一緒に考えてゆきたいと思います。

今日、とても濃くて意味深い時間を持てたことを嬉しく思います。

 

こうしてあ~だこ~だと皆でいろんなことを話しながら、少しずつ池さんという場の考え方を分かっていってもらえたら嬉しいです。

スタッフ皆の真剣な瞳と素直な感性を、私は大好きです。

先輩たちと話しながら、だんだん大きくなってくれるのを、楽しみにしてます。

 

PS,

ただ、あまり深く考えすぎて、どうにもこうにも身動きとれなくなるようなことにだけはならないでくださいね。怖くて動けなくなってしまいます。深く掘り込み過ぎて、1つのことにだけ目を奪われると、大きなことを見逃してしまいますからね。

もうひとつ、私の場合を伝えておきます。

私はビールが好きです。もし介護してくれるなら、「大ママは、ビールが好きだと言っていたけど、ひょっとして本当は、ビールより甘酒が好きかもしれない。思いこみはいけない。」などと、深く考えすぎて、ビールを取り上げ甘酒を飲ませるようなことだけはしないでください。「私はビールが飲みたい。」ということをはっきりと皆に言っておきます。    

ええっ? そういう話とは違うってかっ! 

失礼しました!すみません 

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タツエさん

2015-08-17 22:37:55 | デイサービス池さん

タツエさんの49日の法要が終わり、今日ご家族が皆で池さんに来てくれた。

息子さん、お母さん代わりでタツエさんが育てたお孫さん、そしてお孫さんの双子の娘さんたち。

ちょうど昼食の時で、ゆっくりお話しできなかったのが残念だったけど、ご家族にお会いできて本当に嬉しかった。

 

池さんに来ることを楽しみに、「100歳まで生きるぞ」と言いながら、本当に数え年で100歳まで生き、その命をまっとうした。

「よう働いたんぞ」と言って、いろんな話をしてくれた。

思ったことをはっきりと言って、サバサバとしていて、話すことには説得力もあって、私は男らしい一面のあるタツエさんが大好きだった。

池さんが好きで、池さんに来ることが楽しみで、いつも「よそへは行かん。ここしか来んぞ。」と言ってくれて、ここの職員を大好きでいてくれて、私たちをいつも励ましてくれていた。

いろんな苦労もあったと思うけど、こうやって仲のいいご家族を育てたのだから、立派な人だったのだと改めて思う。 

いろんな思い出が一杯ある。

タツエさんのいろんな言葉やしぐさや表情が、今でもはっきり目に浮かぶ。

 

もう1ヵ月たった。

身体の老いや病気による衰えは当然あったが、100歳という高齢でありながら、ほとんど変わらないはっきりとした精神状態で最後の時まで生き続けたタツエさん。

起き上がることができなくなっても、食べることができなくなっても、最期の時が近づいても、なんら変わることなく生きたタツエさんのすごさに、今更ながら驚いている。

 

ここで命を終えた他の人と同様、タツエさんも自然のままに、その命を完全に生き切った柔らかくて穏やかな表情で、旅立った。ご家族の到着を待つこともないほどに、なんら想いを残すことのない見事な旅立ちだった。

ご家族と結べた縁を、これからもずっとずっと大事にしてゆきたい。

タツエさんという人の生き方から多くの学びを与えられ、

死までの時間から多くの学びを与えられた。

これから自分が生きてゆく道に、きっと生かしていきたいと思う。

 

タツエさん。

それでええよね。

 

 

 

 

 

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池さんらしく

2015-08-13 21:10:09 | デイサービス池さん

さてさて、雨に恵まれて久しぶりに涼しい気がする昨日・今日。

おもての温度計を見たら、ずっと40度を超えていたのにやっぱり今日は38度止まり。

と言っても結構高温ではありますが、まあ40度越えを記録していた先週から比べたら、有難いような気持ちよい風が心地よく頬に当たります。

 

毎日いろんな場面にぶつかります。

経験しているようで本当は何も分かっていなかったり、知っているつもりが本当は何も知らなかったり、伝えようとしても言葉を知らなかったり、どう伝えればよいかわからなかったり・・・

ばあちゃんたちのことをまったく知らなかったり、どう生きてきたのか知ろうとしてもどう聞けばよいかわからなかったり。

どうすればもっとうまくできるのかと考えてもその方法がわからなかったり、どう動けばよいのかさえわからなかったり。

介護の現場の経験がない職員にとって、また新人を教える経験がない職員にとっては、本当に難しい場面に毎日毎日ぶつかるのです。

池さんとしてどうなのか、池さんの介護者としてどうなのか、そもそも介護者としてどうなのか、迷い続けます。

 

マニュアルなどないこの介護の現場で、人間くさくて泥臭い葛藤の中で、毎日私たちは生きているのです。

迷って迷って、ジタバタジタバタとあがき続けて・・・

でも私は、それこそが池さんのカラーだと確信しています。

決して美しくて綺麗な介護などできないと、思っています。

老いてゆく人の苦しみや悩みに寄り添うために、

迷いながらも介護する家族と共に生きるために、

私たち自身が、ドロドロした葛藤の中にいることこそ、忘れてはならないことのように思うのです。

 

決して綺麗に飾ることのできない日常。

でもその悩みの中にあっても、笑いながら命を生き切ることが大切なことだと、それこそが池さんらしい生き方なのだと、見送った人たちに教えてもらいました。

土臭くて、かっこよくない生き方でも、

皆で肩を寄せ合って、あ~だこ~だとよもよも言いながら、

一日一日を、大切に生きて行けたら、

限りある命をまっとうできたら、

きっと、それこそが池さんなのだと。

みよちゃんが、ヨッシーが、じいちゃんが、ふみちゃんが、大好きでいてくれた「池さん」。

湯浪のじいちゃんがいつも応援してくれた「池さん」。

 

おそらく・・・これからもずっと、私たちはこのままの姿で、泥臭くて格好の悪い私たちのままで、ジタバタしながら、笑って、ばあちゃんたちと生きていけたらいいなと。

慰め合って、いたわりあって、補い合って、喧嘩したり、泣いたり、限りなく人間臭く・・・。

これからも変わらずに、ずっとずっとそんなちっぽけな私たちでいたいと思います。

みんなが愛してくれた「池さん」らしく。

 

お盆がきました。

フミちゃんの新盆です。

ふくふくと柔らかかったフミちゃんの手の感触が、懐かしく思い出される夜です。

風が涼しく感じる夜です。

 

 

 

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トロミ酒

2015-08-09 21:53:24 | デイサービス池さん

ヒイちゃんは、

やっぱり酒を飲む。

とろみをつけたお酒。

 

オシッコが出にくくなっても、ご飯が食べられなくなっても、褥創ができかけても、足が腫れても、不思議なことに酒を飲むと症状が改善してきた。

蓄膿のせいで常時抗生物質は服用しているのだけど、身体に変化が起きると、お酒の力がヒイちゃんを復活させてくれる。

私たちはヒイちゃん自身の生きる力を信じて、お酒をコップに注ぐ。

ヒイちゃんのお酒は、今でもヒイちゃんの生きる力を支えてくれている。

 

お酒を飲んでひと眠り。

風呂上がりの一杯。

食事の時の一杯。

大頭の冷蔵庫に冷えているヒイちゃんのお酒。

 

今日も「ヒイちゃん、一杯やるかい?」と聞くと、

ヒイちゃんはかすかに頷いた。

テレビを見ながら、良く冷えたお酒を飲んだ。

トロミのついたお酒。

ヒイちゃんの近くに行くと、プンとお酒の匂いがする。

お酒の匂いがするヒイちゃんが、私はやっぱり好き。

 

 

 

 

 

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暑すぎません?

2015-08-01 21:22:25 | デイサービス池さん

皆様いかがお過ごしでしょうか?

まったくもって暑すぎますがな。

玄関の前の車の付近、コンクリート部分は直射日光があたり温度計は50度。

まじかッ?

ニュースで発表される気温は、あくまで標準。

場所や周囲の環境によっては、こんな信じられないくらいの高さにまで上昇しているのです。

おかげで、本日、車が故障。

エンジンかからんし~。

時間すぎてるし~。

っというわけで・・・

今日もへコヘコなワタクシです。

 

でも、この天気のおかげで、

ズッキー仕様の「うめぼし」が、綺麗に土用干出来上がりました。

つぶれ梅をたたいて、今日は梅ご飯。

キスと鷄とししとうのてんぷらを乗せたぶっかけそうめん。

冷やしトマトとスイカのメニュー。

至ってシンプル。

シンプル イズ ベスト。

っていうか、そうめんしかない最近の池さんのメニュー。

あ~、なんか他のもんないのか・・・と思いはしますが、

やっぱりばあさんたちと一緒で、そうめんおご馳走のワタクシです。

 

暑すぎてクーラー朝からフル回転。

戸外と室内の温度差が大きいので、自律神経の弱い人には辛いことと思います。

幸いなことにワタクシは、心は弱くても、自律神経は丈夫なようです。

元気で暮らしております。

ってゆうか・・・

あついッ!

この夏、どうか皆様ご無事で・・・・・

 

 

 

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