池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

三連休

2009-07-21 22:21:27 | デイサービス池さん
今までなら、18・19・20日は3連休。

7月からは、状況が変わって毎日出勤プラスお泊りの日々。

さすがに年なのか、オフモードになったとたんにぐったり来てしまう。

でもこれがホントのワーカーホリック??

仕事モードに切り替わったとたん、体が軽く感じる今日この頃・・・

ま、この3連休の出来事あれこれ。

この3日は、みよちゃん・じいちゃんに、プラスヒイちゃん。

二人はいいとして、ヒイちゃんは初の池さんお泊り。さて「どうだろうね~」とこれはこれでちょっと楽しみな感じ。

ヒイちゃんは、「毎日池さんを利用しているし、大ちゃんが大好きなばあちゃんだから、心配ない」わけではなく、毎日夕方になると「家畜に餌をやらんといかんから、山へ帰る」を繰り返し始める。

1日目土曜日は、日中のんびりと過ごし、さて夜。泊まりは大ちゃん。

夜もえちゃんが花火を持ってやってきて、皆で花火と相成ったらしい。久し振りの花火に満面の笑顔を浮かべて、少女のように笑うヒイちゃんが写真に納まっていた。

そして、花火が終わりもえちゃんが帰った後、「さ、ねよ!」とヒイちゃんは布団に入ったそうな。

それから2時間。深い眠りで満足したヒイちゃんは、パッチリ目を開け「ここはどこかいの?」と・・・長い長い夜が始まったそうな。

ここからは、たぶん想像だけど、「ここはどこ?」「大頭の池さんよ」「さて、家に帰らないかん」「今日はここへ泊るんよ」「ほいでも、そういうわけにはいかん」「今日は息子さんが忙しいけん、ここへ泊るように言われとる」「はて、それはおかしい。なんかあったんか?」・・・・・たぶんこんな会話が延々繰り返されたはず!

そうこうするうちに、みよちゃんが目を覚ます。そして、繰り返される会話を聞いて、我慢できずに笑い始める!「ヒヒヒ」「フフフ」「ヒェ~ヒェ~

みよちゃんは、こういう時笑い始めると止まらない!「ヒッヒッ!!!」

そしてじいちゃんがついに怒り出す。「ええ加減にせんかい。明日も起きないかんのんぞ~~~

でも、もう誰も、この二人を止められない

・・・ま、そんなこんなで、無事に1日目終了。

そして2日目。土曜の丑の日ウナギの日。

前日約束していたウナギをみよちゃんと買いに行くことに。

みよちゃんがじいちゃんに手を出して「じいちゃん、1000円貸して」優しいじいちゃんが1000円を財布からみよちゃんに渡す。

もらった1000円を握りしめて、大ママと二人で近くのスーパーへ。

国産のウナギの店頭販売は、結構値段が高くてどれも1000円以上の品ばかり。

大ママ「みよちゃん、1000円じゃ買えんよ」

みよちゃん「1000円がとこ、ください、言ってや!」

「いやじゃ!自分で言え!」とまあ、店頭でさんざんもめた後、しかたなしに大ママ皆の分のウナギも奮発するはめに。

この日は、湯波のじいちゃんも招待して、昼間から皆で大宴会

ヒイちゃんの息子さんに頼まれていた。「お母さんは、晩酌を楽しむ人なんです。池さんに泊めてもらえた時は、ぜひ晩酌をさせてあげて欲しい。」と。

皆でアツアツのウナギをおかずに、昔話に花を咲かせて、ビールと日本酒をおちょこで飲むヒイちゃん。

本当に美味しそうに、目を細めて、ビールを平らげる。周囲の人にも気を使って、ビール瓶から上手についであげるヒイちゃん。

たぶんお酒の好きな家族に囲まれていたから、飲める口を持っているんだろう。顔色も変えずに、美味しそうに飲むヒイちゃん。

「ヒイちゃん、お酒強いね」というと、「わしゃおなごじゃけん、お酒やら飲んだことはないぞい!」と言いながら、嬉しそうに笑う。

楽しい楽しい昼間の宴会

その夜。いっぱいしゃべり楽しい時間を心行くまで過ごしたヒイちゃんは、前日とは打って変わり、朝までぐっすり眠った。みよちゃんとじいちゃんも、ほろ酔い気分でぐっすり。

3日め。あいにくお天気は雨。でも雨の中、みよちゃんとヒイちゃんは、大ちゃんとドライブに繰り出して遊び回ったそうな。

池さんの3連休。

家と同じように、笑い・しゃべり・お客を迎え・お酒を飲み・楽しんだ3日間。

デイサービスだけでは叶えられない貴重な時間。

「こんなに普通に暮らせるのだ」と、改めて感じた大頭の池さんでの大切な時間。

3人の、大切な、思い出。
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稲荷寿司と関わり方

2009-07-16 02:00:15 | デイサービス池さん
暑い日が続き、食事の内容には気を使うようになった。

食欲が落ちるこの時期、ちょっとでも美味しく食べてもらうことと、食費300円でやりくりすることとを考えると、献立を立てるのが結構大変な作業になる。

最近は急に暑くなったので、味付けご飯の登場が多い。

梅しそご飯・五目ごはん・わかめごはん

水曜は、稲荷ずしをつくることになった。

ひわちゃんがつくった寿司飯を、皆でおあげに詰める作業。

スタッフの仕事は、この仕事をどうやって「食事への意欲」をつくりだすことに繋げられるか。

「つくる」ことと「食べる楽しみ」この二つをどう結びつけていけるかが、ポイントになる。

11時頃、寿司桶いっぱいのご飯が炊きあがって、いざ開始。

仕事に参加できる人たちをテーブルに誘う。

ヒイちゃん・よしこさん・ますみさんは、はずせない。「しんどいんよ」を連発するまさこさんにも、食欲をだしてもらうために参加してもらう。

作業に参加しなくても食欲のあるみよちゃんは、このさい除外、見学席に。竹村のばあばは、超几帳面なので、副菜のバンバンジーサラダの鶏肉を細かく裂く作業を頼むことにする。本当はつたこさんにも参加してほしかったけど、つたこさんにはちょっと難しいかもしれないし、食後のお皿拭きが待っているので、前半は休んでもらうことに。ふみちゃんは入浴の方が必要なので、この時間の作業はパス。

とまあ、メンバーはこんな感じ。


稲荷寿司をつくったことのないスタッフのもえちゃんが、初挑戦。

れい子さんがもえちゃんに、寿司飯の詰め方を伝授。

まずもえちゃんがやってみる。ぎゃあーぎゃあーわめきながらなんとか完成。きれいに出来上がった。

でも、スタッフとして大切なのはここから!

もえちゃんは15歳だけど、スタッフとしての感性抜群!

「大事なのは、奇麗に仕上げることよりも、どうすればみんなにできるかを考えること。どうやってみんなでこれを楽しむかよ。」と言った私の言葉を、即座に消化してくれた。

自分で詰めてしまわずに、まずお揚げを渡して、寿司飯も軽く握った後に配っていった。(おかげで、みんなはご飯がバラバラにならずに詰められた)

もともと長年主婦してきた人たちだから、昔取った杵柄。やり始めたらうまくいく。ますみさんなんか、長年仕出し屋してきたから見事な出来栄えのしっかり詰まったお稲荷さん完成。まさこさんのは、年相応にしわしわのお稲荷さんが完成。

部屋中にお寿司の匂いが立ち込めて、見ている皆のお腹もグーグーなりだす。(あ~いい感じ~

こうしてワイワイと作業は続き、70個余りのお稲荷さんが完成。

よしこさんは、詰める作業には興味ないみたいで、最後までウチワで皆を煽いでくれていた。ありがとね、よしこさん。おかげで涼しくできましたよ。

残ったご飯を、もえちゃんにおにぎりにしてもらう。(これは、お揚げが噛み切れない人用に)

もえちゃんは、おにぎりも初挑戦。でも、さすが難なくクリアー。

おにぎりも2種類。大きいのと一口サイズ。(お腹いっぱいになっても、小さいのがあれば、あと一口食べようという気になるから)

大ママがつくった手作りの生姜の甘酢漬けも小さく切って、盛り付ける。「緑のものがあるときれいよね」というわけで、れい子さんが庭からカエデの葉っぱを取ってきて、お皿に飾る。

こうして出来上がった稲荷ずし。本当に美味しそう

バンバンジーサラダとかき玉汁。大ママ特製大頭のキュウリでつくった黒糖漬けで、今日の献立完成。デザートは、まこちゃんちのトウモロコシと大ママの里から届いた岡山の桃。

つくる楽しみを十分味わったら、次は食べる楽しみへと変えていく。

奇麗に盛り付けられたお皿を前に、皆でいただきま~す

お皿のお稲荷さんを食べつくし、「美味しかったから、もうちょっと!」で、一口サイズのおにぎりが登場。「大きいのはもう食べられないけど、小さいのなら・・・」というわけで、小さなおにぎりが人気となる。

ゴマたっぷりのバンバンジーも、アツアツのお汁も完食。

稲荷寿司嫌いなまさこさんも、今日は「おいしかった」を連発して満足げ!

私たちスタッフにできることは、

どうサポートすれば「つくらされる」のではなく、自然に「つくりたい」と思ってもらえるか。大切なのは、出来栄えより過程。そしてその時の気持ち。

どうすれば「食べさせられる」のではなく、「食べたいという気持ちを引き出せるか」を考えること。

そのために、どう手伝うか、どう空気を動かすか。

介護者は、杖であれ。と三好さんは言った。

すべての場面で、「どうすれば杖になれるか」を感じて考えることが大切。

初体験のもえちゃん。とっても上手にできました















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ああ、夏!

2009-07-15 21:18:34 | デイサービス池さん
みなさ~ん!

元気ですか~!!

暑いけど、生きてますか~~~!!!

「夏が好き」という人もいるけど、体中にまとわりつくようなジメジメとした暑さがどうも好きになれない私。

冬は、炬燵に潜り込めば暖かくなるけど、夏の暑さだけは、どこにいても暑くてクーラーをガンガンにかけたらかけたで、後で襲いかかるだるさはどうしようもなくて、いつも「ハ~」っとため息をついてしまう私。

毎日本当に暑い!!!

まだ梅雨明けしていないというのに、この暑さ!

毎朝「あ~今日も天気だっ~

と、嬉しくならずに悲しくなるわがままな私。

雨が降ったら降ったで、「天気になれ」と思うし、天気がよけりゃいいで「暑い」と文句いうどうしようない私。

気温が36度もあって、「休みた~い」と思う私をよそに、池さんの年寄りたちの元気なこと!

90歳も過ぎて、

この暑い中、

誰一人休まずに、やってくる

一日ぐらい「暑いから休みたい」って思わんのかな~?

ほんまに元気!!

その上「どっか行きましょや」とくる!

暑いのなら、クーラーのかかった部屋でじっとしとけばいいのに、毎日、山がいいか、海がいいか、喫茶店がいいか、スーパーがいいか・・・相談しとる!

なんちゅうか、元気そのもの。

火曜日は、「喫茶店もスーパーも行ったから、今度は寒風山を通って、高知へ行こう!」「どうせ行くなら、うどんでも食べて帰ろう」みたいな相談ができていて、「そうそう、木曜に行こう」ってなことになってしまった。

トホホ・・・

ま、

夏に弱い私としては、

せめて、せめて、せっかく行くのなら、

お天気になることを、

みんなのために、願ってあげる

おまけに、その日、

・・・私、休みだし・・・

・・・一緒に行けないし・・・

財布だけ、大ちゃんに預けときま~す






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カード

2009-07-13 22:01:39 | デイサービス池さん
あなたは、「占い」を信じますか?

ずっと長い間、私はそういう類いのことを全く信じない人間だった。

でも、池さんを始めてから、
「人間のちっぽけさ」や「無力さ」を思い知ってから、

私は、「大きな人生という流れの中で、自分が、生かされている」という実感を感じるようになった。

と同時に、

うまく言葉にはできないけれど、「すごくスピリチュアルな動きに、自然に身を任せることの大切さ」を思うようになった。

「池さん」を作った時も、迷路の中でもがいていた時期があって、それがある日ふっとトンネルから抜け出したように思えた時があったように思う。

「大頭の池さん」の時も、どうしていいのか分からずに迷っていた時期に、「決心しなさい。きっといい結果が得られる。」というカードと巡り合った。

事あるごとに、助けを求めるように無心になって心に念じながらカードを引く。

迷っていたことがあって引いた今日のカード。

「自信をもって」「強く心に念じて動け」「天は必ず助ける」

・・・

人間(私)は弱い。

いつも迷いながら、生きていくしかない。

だとしたら、

「一生懸命生きている姿を、誰かがどこかで見ていて、きっと最後にはうまくいくように支えてくれる」・・・と思うことで、

迷いや不安に打ち勝って、強く生きていくことができるような気がする。

そんな意味で、大きな選択を迫られた時に、私はカードを引く。
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空気

2009-07-09 20:37:22 | デイサービス池さん
「池さん」では、特に「空気」を大切にしている。

「空気って何?」と言われたら、ちょっと説明するのは難しいけど、例えば、毎日の天気だったり、利用者の顔ぶれが作り出す雰囲気やスタッフの顔ぶれが作り出す雰囲気だったり、スタッフと利用者の関係だったり・・・まあいろいろな要素が絡み合って、その日の池さんの空気を作り出しているわけで、私たちはその一つ一つを感じながら、毎日その場で池さんを作り上げていく。

最近は湿度が高くて、どうしようもなく重苦しい空気の日が多い。

そんな時は無理せず、重い空気の中でデレ~っと過ごす時もあるし、あえてパワフルに遊んでみることもある。

毎日、

その場その場で、一生懸命考えながら、空気を感じながら、

仕事をこなす。

周りからみると、決して何もしていないようにみえても、頭の中は常にフル回転。

空気を感じて、動く!

スタッフの仕事は、常にベストな体調でどんな空気もちゃんと感じることができるように、心がけること。

集中力が命。

目の前の一人の人と、ちゃんと向き合うことができるように、

大切なことだけを感じて、常に自分をしっかり保つこと。

それさえ出来ていれば、あとはな~んも考えんでいい。

すべて、うまくいく。

ただ、無心に一生懸命に、目の前の人を見てほしい。

空気を感じてほしい。

感じることのできる感性を、鈍らせんでね。

「空気」

池さんで一番大事なこと。

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経緯

2009-07-06 17:33:36 | デイサービス池さん
書いたようで書いてなかった「大頭の池さん」ができるまでの経緯。

久しぶり(というかほとんど取ってなかった)平日の休暇を使って、書いてみようと思います。(大頭の泊まりが始まってから、大ちゃんと私は、一日置きに交替で泊まりをこなしてます。つまり1週間に、夜勤が週3日の週と、4日の週があるわけ。あんまりハードなので平日2日半日くらいだけど、休みを取るようにしました。何しろはじめての試みだから、ちょっと落ち着くまで、とりあえずこのペースで頑張ってみるつもりです。)

で、なんだっけ?

そうそう!経緯!

聞きたい?長くなるよ!

3年迎えるちょっと前から、池さんの人数いっぱいになりだして、「このままではどうしようもないな~」「もうちょっと広い場所ほしいな~」って漠然と思ってた。本当のところお金はないし「誰か家を貸してくれる人ないかな~?」と都合のいいこと考えてた11月。

「どっかいいところないかな~」なんて思って毎日あちこちキョロキョロしながら暮らしてた時、本当に偶然に前を通りかかった。今の土地。「売家」という看板がなぜか目についた。中古住宅がついていて、でっかい倉庫もついていて、土地も十分広い!

「運命かな?」と思ったけど、金額や借入のことを考えて決心がつかず、迷っていたのが去年の11月。

「でも、この金額でこの広さの土地は手に入らないよね~」と本当に迷いながらも、とにかく手付け金だけ払って、でも、まだ迷路の中から抜けられない状態みたいに、最後の決心がつかなかった。

「こんな大きな借金して、どうなるんやろ~?」「今から背負うには、大きすぎるよな~!」「将来大ちゃんに背負わすことになるしな~!」

銀行にローンのことを相談したら、とても返せそうにない毎月の金額が提示され絶望の中。「いったいどうすればいいんやろ~?買うべきかどうか・・・?」「やっぱり夢なんかな~?」って。

9月から体調を壊し、急激なレベルの低下に悩んでいたみよちゃんの旦那さんのことで、家族から相談の電話が入ったのが、ちょうどその頃だった。

「じいちゃんが急激に変化したので、今までのように池さんが休みの時に、自宅に一人で置いておくことができなくなったこと。以前から申し込んでいたグループホームの空きができたので、入所するかどうかすぐに返事をしなければならないこと。でも今はまだ、じいちゃん一人を施設に入れる決心はとてもできないこと。入所を今しないとしたら、本当に家で暮せなくなった時に、施設の空きがあるかどうかわからないこと・・・どうしたらいいのかわからない・・・」

電話口で聞きながら、

私は一緒に泣いていた。

「どうしたらいいのかわからない」という娘さんの訴えは、私の心に深く響いた。

家族は、じいちゃんを施設に預けたいと思っているわけではない。できるならば家で看ていきたい。でも、じいちゃんの状態や家族の生活のことを考えると、何か方法を考えなくては暮せない現実があるのだ。

家族の言葉は、私に、決心をさせた。

「どうしても、看れなくなったら池さんで看るよ。心配せんでもええよ。」

それまで悩みながら、なかなか決心できなかったけれど、目の前に土地と家がある。

決心しさえすれば、手に入る。

けれど、私たち家族は、これから何十年間のローンを抱えていくことになるのだ。

一瞬迷いながら、いろいろな事が頭をよぎりながら、

でも、

それらすべてを引き換えにしてもなお、

じいちゃんを今、施設に預けるという選択は、私と大ちゃんにはできなかった。

2年前、みよちゃんを池さんで看ようと決心した。

そして、これからは、

「じいちゃんとみよちゃんを、ずっと池さんで看よう」と、私たちは心に誓った。

そして12月。本格的に借入の準備を行い、2月やっと目標額全額の借り入れの目途が立ち、大頭の土地は池さんの名義になった。

目標の金額が借入れできたとはいえ、もちろん全額借金だし(夫の名義の不動産はすべて担保に入れた)私たちに金銭的な余裕は全くない。

池さん的には「もっとこうしたいああしたい」という希望も夢もあったけど、何しろお金がない。

結果的に、必要最低限の建て増しと改築を行うしかなかったのだが、工事の判断の基準は「じいちゃんとみよちゃんが住むために必要な改修」だった。今二人が住む上で必要かどうか・・・私たちは一つ一つ費用を考えながら改修を進めた。

そして、6月半ば。やっと工事が終わった。

みよちゃんとじいちゃんは、6月末からここで生活している。

本当は、もっとあとで一緒に暮らす予定だったが、家族のたっての希望で、完成と同時に二人で入居することになった。

「今のままのじいちゃんなら、何もかもわからなくなる日はそう遠くないだろう。何もかも忘れ、みよちゃんのこともわからなくなってからでは、一緒に暮らしても何にもならない。少しでもいろんなことがわかる間に、一緒に暮らして思い出をつくってほしい。池さんで楽しい思い出を。」という家族の希望。

夜勤スタッフもまだいない。二人を365日預かるのなら、大ちゃんと私が、今まで以上の夜勤をこなすしかないのだ。

そんな状態でも、

私たちは、この家族と共に背負いたいと思う。

他の誰のためでもない、「二人の幸せのために」涙することのできる心やさしい家族。

出会えたことを感謝したいと思う。

この家族に出会えたからこそ、

悩みながらも、私たちはこうして進むことができた。

目の前のどうしようもない現実を、共に悩み苦しみ、

逃げずに、あきらめずに、解決する方法を考えることで、

私たちは成長することができた。

心から感謝したい。

ありがとう。

そして、

手探りで、これからも、ずっとずっと

進み続けて行きたいと思う。

・・・・・

長いのに、最後まで読んでくれてありがとね。

あっ!

というわけで、おまけです!

一緒に池さんで「夜勤しながら」悩みたい人、大募集!!

今なら、納得いくまで、私たちと一緒に悩めます!!

待ってるよ~~~!!!

どうか、私と大ちゃん、助けておくれ~~~!!!

















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時間

2009-07-05 09:24:50 | デイサービス池さん
畳の上に座って、

寝転がったりぼんやりしたり・・・

そうして時間が流れていく。

大頭の池さんをつくって、一番思うのは、「時間の流れの違い」

賑やかで、忙しくて、楽しい場所のデイサービス「池さん」

人数もいっぱいだし、いつも、ぎゅうぎゅうで、くっつきあって暮らしてる。

「大頭の池さん」は、まだ人数も少ないからのんびりムードだし、何より畳の生活。

やっぱり、日本人なんやな~って思う。

「畳」って、なんか落ち着く。

どんな格好でも座れるし、ゴロンと寝転がることもできる。みよちゃんとじいちゃんの部屋も畳。(あえてベットは置かなかった)

二人は、蒲団を並べて寝る。

寝返りをうっても落ちないし、さみしくなればどっちかの布団に入りこんで一緒に寝ることができる。

転がって、二人でくっついて寝ている姿を見ると、なんかこっちも笑顔になる。

土曜日。

住人のみよちゃんとじいちゃんに加えて、この日利用は2人。

「お好み焼きでも食べよ」ということになって、美香ちゃん家族と湯波のじいちゃんも誘って、昼間から賑やかな食卓になった。

アツアツのお好み焼きをがっついて、満腹になった後、

竹村のばあちゃんも、ヒイちゃんも、どこそこなく転がってうとうと大ちゃんも一緒にうとうと湯波のじいちゃんも、うとうとみよちゃんとじいちゃんも、ソファーに転がってうとうと

なんか、え~な~って思う。

午後ののんびりタイム。

まったりした時間の流れる場所。

宅老所池さん、

どこにでもある普通の家。






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