久々のおばあさんネタ。
1番目のおばあさん。
今週90歳を迎えたばかりの元気なおばあさん。
昼下がり、最近肩や足腰が痛むワタクシはおばあさんの座っている椅子の前に座ってこう言いました。
「肩が痛いんじゃけど、凝ってないか見てくれる?」
おばあさんはワタクシの肩をしばらくもんでこう言いました。
「凝ってなんかない!」
そんなはずはありません。肩は確かにコリコリで、頭まで痛いくらいです。
「本当に凝ってない?」
おばあさんはもう一度、肩を揉んで言いました。
「あんた~、いっつも遊びよんのに、凝ったりするかい!」
これでも、結構仕事しとるんです!
おばあさん、あなた、まちがってますけど・・・・・(泣)
そこで、今度はこう聞いてみました。
「私の年いくつに見える?」
おばあさんはしばらく考えてこう言いました。
「私より3つか4つ下か?」
ということは、ワタクシは86ってか?!
おばあさん、大変、まちがってますけど・・・・・(泣)
仕方がないので、2番目のおばあさんの所へ行きました。
おばあさんは、94歳です。少し耳が遠いけど、しっかりものの元気印です。
「肩が痛いんじゃけど、凝ってないか見てくれる?」
おばあさんはワタクシの肩をしばらくもんでこう言いました。
「凝ってなんかないよ!」
そんなはずはありません。肩は確かにコリコリで、頭まで痛いくらいです。
「本当に凝ってない?」
おばあさんはもう一度、肩を揉んで言いました。
「凝ったりなんかするもんか!痩せとるんじゃから!」
いえ、痩せていることと肩こりは関係ないと思います!
おばあさん、なんか、まちがってますけど・・・・・(泣)
今度はこう聞いてみました。
「私の年いくつに見える?」
おばあさんはしばらく考えてこう言いました。
「私より5つくらい下か?」
ということは、ワタクシは89ってか?!
おばあさん、あなたも、大変、まちがってますけど・・・・・(泣)
もっと仕方がなくなったワタクシは、3番目のおばあさんの所へ行きました。
3番目のおばあさんは90歳です。
どうせ肩は凝ってないと言われると思ったので、今度は年だけ聞いてみました。
「私の年いくつに見える?」
おばあさんはしばらく考えてこう言いました。
「私より10くらい下かね?」
ということは、ワタクシはやっぱり80歳ってか?!
おばあさん、あなたも、やっぱり、まちがってますけど・・・・・(泣)
というわけで、ワタクシはちょうど帰る支度ができた4番目のおばあさんに聞いてみました。
おばあさんは、あまりしゃべりません。
なので、ワタクシはボードにこう書いておばあさんに見せました。
「私の年は何歳でしょう? 50歳・60歳・70歳・80歳・90歳」
おばあさんはボードとワタクシを交互に、何度も何度も見て、指で「60歳」を指しました。
ワタクシはあまりに嬉しくて、思わずおばあさんの首に抱きつきました。
おばあさんも嬉しそうに笑ってくれました。
いえ、いえ、50歳と言われて喜ぶならわかるけど、本当に60歳(62歳)なのだから、60歳と言われて喜ぶのは、正解なのかまちがっているのか・・・
ワタクシ、なんか、まちがっているような・・・・・(泣)
あまりにまちがっている人たちを前にしたものだから、一体どうなのか、さっぱりわからんようになってしまった昼下がり。
みんなで大笑いした昼下がり。
さつきさんが言いました。
「テレビで見たけど、よく笑う人は元気ならしいよ!要介護にならんらしいよ」
皆が感心して口ぐちに言いました。
「へえ~?ほんと~?やっぱりね~! 池さんにおるとよう笑うもんね~~~(笑)」
「そうよね~、やっぱり元気よね~!」
いえ!
いえ!
みんな!
まちがってます!
ここにいる人は、
全員要介護者ですけど・・・・・
みんな笑っているけど、要介護状態ですが・・・・・
平和な昼下がり。
肩こりも足の痛みも、年がいくつでも、なんか、何にも関係なく思えてくる昼下がり。
いくら一生懸命仕事しても、毎日「遊んでばかり」と言われ続けるワタクシたちは、一体・・・・・(泣)
ひょっとして、そこもまちがってます???