気がつけば、今年も半分すぎる6月に突入していて何というか、時間の速さにあきれるばかり。
こんなに時間が経つの早かったっけ?
と今更驚いてみても仕方ないか。
というわけで、久しぶりの更新。
今だインスタは馴染みなく、時間がある時しか更新しないブログも、訪問してくれる方の根気に任せたままで本当に申し訳ない次第です。
ず~っと以前は、今、その時の、私の気持ちを書いておきたくて、始めたブログです。
そうやって書き溜めた文章は、池さんの10周年に「池さんものがたり」で一冊の本になりました。
10年という時間を、ネットの中だけでなくて「紙」に残すということは、私自身にとってもとても意味深いものとなりました。
ネットという世界の中には、スピードや受けとる側の数の多さなど、確かに良い部分もたくさんあって、時代の流れというか、今ではほとんど当たり前のことであるけれど、
でもなんだか仮想世界、得たいと思わない情報まで不用意に得てしまうというイメージが、今だぬぐえない感じがします。
手軽に検索出来てしまうといういい面と、手軽さゆえに記憶に残りづらいという面を持っているように感じます。
「本」の世界では、自分が読もうと思わないと手にしない、という主体的な部分と、好きな時に好きなように繰り返し読むことができる、スピードも自在という所が、私の好きなところです。
本のページをめくるゆっくりとした時間の中で、いろんなことを考えながら、ページをめくったり戻ったりする曖昧な理解の時間が、私はとても好きです。
読み切れなくても、そこにあればいつでも見ることができる安心感。
どうも、スマホのスピードと情報の多さに染めないのは、私が年をとった証拠でしょうか。
今も机のわきには、池さんの本を置いています。
そして、迷うたびに本を広げます。
10年前に書き記した言葉の数々は、今も、10年経った今も、私自身の心に以前の気持ちをよみがえらせてくれます。
何も変わっていないと気づかせてくれます。
世の中も、介護保険も、いろんなことが変わっても、ずっと変わらずに、池さんが考えてきたこと、行ってきたことを、自信を、取り戻させてくれるのです。
年々早く過ぎてゆく気がする時間。
新しいメンバーたちとの時間。
いろんなことが変わっているようで、実は何も変わってない気がします。
大切にしてきたことや、大切にしたいと思うこと、
本当は何も変わっていない。
そんな気がしてきます。
懐かしい人たち。
愛おしい人々。
叫んだり、暴れたり、噛みついたり、怒ったり、喧嘩したり、
いろんな時間を過ごしてきたこと。
皆と一緒に生きて行ける小さな事業所であることを誇りとしてきたように、
わがままで人間臭い空間であり続けたいと思う今日この頃。
世界の中の状況に、不安を感じつつ、
それでも毎日つつがなく過ごせることに感謝して、
明日からまた1週間。
気温の変化にあたふたしながら、
布団とエアコンと、麦茶とひざ掛けと。
今までここで過ごした人たちの懐かしい笑顔と共に、
皆の笑顔が心に浮かんできます。