池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

夏至の日

2022-06-21 22:24:08 | デイサービス池さん

本日夏至。

昼間が一番長い日ではあるけど、あいにくの雨。

しかも大雨。

田畑には恵みの雨も、介護施設にとって一番苦手な雨。

送迎はビショビショ。

穴の開いた靴からしみこむ雨。

Tシャツは雨に濡れた上に、汗の匂いが混じる。

あ~と思いながら濡れた靴下を脱いで、裸足の一日。

フローリングの床は、素足になっても案外気持ちよかったりして、小さな幸せ感得たり。

夏至は太陽のエネルギーの最も強い日。

今日もニュースで目にする破壊される地域と逃げる人たち。

もしも、太陽が怒りに満ちていなければ、

地球上にプラスのエネルギーを届けてくれることを願いたい気持ちになる。

もしも、人類がこれ以上地球を痛めないと約束すれば、

大きな変化を起こさずに見守ってくれるだろうか。

争いも傲慢も、破壊も、

必ず、いつか、わが身に帰ってくる。

地球のエネルギーと、太陽のエネルギーと、ヒトの驕り。

いつまでも、柔らかで優しい太陽のエネルギーを得ていたいとおもうけれど、

どうやら、太陽は、猛々しくヒトの行いを戒めつつあるような気がする夏至の日。

 

雨の夏至の日。

蒸し暑い一日。

池さんは、「今日も生きて会えたこと」を皆で喜びました。

笑顔で、「今日も無事に過ごせたこと」を心から嬉しく思いました。

小さいことだけれど、

幸せです。

 

 

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どう生きていくか

2022-06-12 22:38:06 | デイサービス池さん

今までに何度も何度も考えを巡らせたこのテーマ。

何も深く考えなくても、ほとんどの場合なんとか生きてゆけるわけだし、何もめんどくさく掘り下げなくても毎日は過ぎてゆく。

でも、せっかく与えられたこの命。

この世に生まれることができた唯一の命。

どんな世の中になろうとも、たとえ願わない不穏な社会を生きなければならないとしても、

「どう生きるか」ということを考えながら生きて行ける人でありたいといつも思う。

 

いろんな人がいる。

いろんな家族がある。

それぞれの人の人生は、見事にさまざまで、色とりどりの個性に溢れている。

いろんな人を見ていると、人の数だけいろんな考え方があって、

家の様子や家族のありよう、暮らしぶりが垣間見えた時、

その人の日常が想像できた時に、

その人の思考の根拠が何となくわかったりする。

人の「考えること」と暮らしぶりは、決して無縁ではない。

移り変わる社会の中にあっても自分らしく生きてゆくために、

少しでもよい時間を生きるために、

考えることを続けていきたいと思っている。

 

「人は漆黒の中に生きている」とどこかに書いてあった。

暗闇の中にいる時は、自分がどこにいるのかわからない。

空に瞬く星が、自分を照らしてくれてこそ、初めて自分を自分で見ることができるのだと。

どこかで見たこの言葉は、いつも頭の中にある。

照らしてくれる光があるからこそ、自分を見失うことなく、前を見ることができる。

坂村真民氏は言った。

「闇深ければ 光もまた強し」

ひとつひとつ、考え続けて、道を探していきたいと思う。

生活を整え、心を整えて、また1週間を始めよう。

 

 

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本の中の言葉

2022-06-05 22:00:05 | デイサービス池さん

気がつけば、今年も半分すぎる6月に突入していて何というか、時間の速さにあきれるばかり。

こんなに時間が経つの早かったっけ?

と今更驚いてみても仕方ないか。

というわけで、久しぶりの更新。

 

今だインスタは馴染みなく、時間がある時しか更新しないブログも、訪問してくれる方の根気に任せたままで本当に申し訳ない次第です。

ず~っと以前は、今、その時の、私の気持ちを書いておきたくて、始めたブログです。

そうやって書き溜めた文章は、池さんの10周年に「池さんものがたり」で一冊の本になりました。

10年という時間を、ネットの中だけでなくて「紙」に残すということは、私自身にとってもとても意味深いものとなりました。

ネットという世界の中には、スピードや受けとる側の数の多さなど、確かに良い部分もたくさんあって、時代の流れというか、今ではほとんど当たり前のことであるけれど、

でもなんだか仮想世界、得たいと思わない情報まで不用意に得てしまうというイメージが、今だぬぐえない感じがします。

手軽に検索出来てしまうといういい面と、手軽さゆえに記憶に残りづらいという面を持っているように感じます。

 

「本」の世界では、自分が読もうと思わないと手にしない、という主体的な部分と、好きな時に好きなように繰り返し読むことができる、スピードも自在という所が、私の好きなところです。

本のページをめくるゆっくりとした時間の中で、いろんなことを考えながら、ページをめくったり戻ったりする曖昧な理解の時間が、私はとても好きです。

読み切れなくても、そこにあればいつでも見ることができる安心感。

どうも、スマホのスピードと情報の多さに染めないのは、私が年をとった証拠でしょうか。

 

今も机のわきには、池さんの本を置いています。

そして、迷うたびに本を広げます。

10年前に書き記した言葉の数々は、今も、10年経った今も、私自身の心に以前の気持ちをよみがえらせてくれます。

何も変わっていないと気づかせてくれます。

世の中も、介護保険も、いろんなことが変わっても、ずっと変わらずに、池さんが考えてきたこと、行ってきたことを、自信を、取り戻させてくれるのです。

年々早く過ぎてゆく気がする時間。

新しいメンバーたちとの時間。

いろんなことが変わっているようで、実は何も変わってない気がします。

大切にしてきたことや、大切にしたいと思うこと、

本当は何も変わっていない。

そんな気がしてきます。

懐かしい人たち。

愛おしい人々。

叫んだり、暴れたり、噛みついたり、怒ったり、喧嘩したり、

いろんな時間を過ごしてきたこと。

 

皆と一緒に生きて行ける小さな事業所であることを誇りとしてきたように、

わがままで人間臭い空間であり続けたいと思う今日この頃。

世界の中の状況に、不安を感じつつ、

それでも毎日つつがなく過ごせることに感謝して、

明日からまた1週間。

気温の変化にあたふたしながら、

布団とエアコンと、麦茶とひざ掛けと。

今までここで過ごした人たちの懐かしい笑顔と共に、

皆の笑顔が心に浮かんできます。

 

 

 

 

 

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